
立割 | 高橋立楓・杏月
寒波が去った後、2月の立割。
冬の終わりを感じさせるような暖かな陽射しの元、高橋立楓ちゃん・杏月ちゃんの姉妹と田んぼに繰り出しました。
まだ空気は冷たいけれど、地面からは小さな春の胎動を感じるような季節。
個人的には、まだかまだかと小春日和を待ち望みながら、繰り返し戻りくる「三寒」にがっかりする日々でもあります。
この三寒があるからこそ、もうすぐそこまで来ている春の嬉しさがひとしおでもあるのでしょうね。
分厚いコートを脱げるのももうすぐです。
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掲載開始日
図らずもTPP。あっちのTPPではありません。
土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。
2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。
各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。
一の谷
キンキンに冷えた12月のある夜、土佐町で最も標高の高い稲叢山のその麓に位置する一の谷。
一の谷は谷種子さんの桜(「木を植える人」)が植えられている場所でもあります。
気温はマイナス5℃、地面には凍りついて硬くなった雪、生物の気配をまったく感じることのない無音の世界。
そんな夜中にその場所を訪れる人間はほとんどいなかったし、これからもそうはいないのでしょうが、人間がいるいないに関わらず、その場所は毎日太陽が昇り、沈み、雪は降って、積もってから溶ける。
大自然の中、自分がちっぽけな存在に感じられる瞬間です。
帰り道には走るウサギを見かけました。年が変わるのももうすぐです。
溜井 | 稲垣日菜美・日悠真
田植えの季節になりました。聞くところによると土佐町での田植えのピークは5月の後半。この時期の田んぼには水が入り、人が作業している姿をよく見かけます。
稲が育つ前の、鏡のような水面が山の斜面を段々に続いていく風景は、個人的に一年で最も好きな季節のものです。
斜面に作られた棚田でありながら、こうして雄大な風景でもある。溜井の農家さんたちが作ってきた風景は遠くからも人を呼ぶようで、この撮影中にも棚田を観に来られたという方々がちらほらいらっしゃいました。
この風景は地元の農家さんたちが様々に手を入れて完成しているもの。幾世代にも渡ってこの田圃を維持してきたそのお仕事には頭が下がる思いがします。
溜井の畦道を元気よく歩くのは、溜井にお住まいの稲垣日菜美ちゃんと日悠真くんの姉弟です。