
2021 May | 杉本旬
土佐町では誰もが知るダムが「早明浦ダム」ですが、もうひとつこの「稲叢ダム」もあります。(「稲村ダム」という表記する場合もあります)
町の北西部に鎮座する稲叢山の麓に作られたこの稲叢ダム、「ロックフィルダム」という工法で、岩を積み上げた独特な外観をしています。
新緑の鮮やかなこの季節に、杉本旬くんが走る後ろ姿を撮影しました。
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図らずもTPP。あっちのTPPではありません。
土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。
2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。
各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。
一の谷 | 長野恵弦 桃也
地図上で土佐町を見て左上の位置に稲叢ダムがあります。
町中心部から向かった時に、黒丸とアメガエリの滝を通り越し、稲叢ダムの手前にあるのが「一の谷」。
地元の方に聞くとここは昔、石切り場でありました。
削り出された石や岩は、ロックフィルダムという石を積み上げて作る工法で建てられた稲叢ダムの建材になったそうです。
ダムの工事が終わった後、一の谷に少しずつ桜の木を植え始めた人がいました。谷種子さんというその方は、毎年休むことなく桜を植え続け、今年で24年が経つそうです。
標高が高いので、町中心部とは3週間ほどの時期の差があります。この写真を撮影したのは4月25日。
「植える人」がいてくれたから、一の谷はこの時期にも桜が楽しめる場所になっています。谷種子さんのお話は、また改めて記事にしたいと思っています。
ふたつの小さな後ろ姿は、長野恵弦くんと桃也くんの兄弟です。
時は2020年の年末、所は大谷の鏡峰寺。
鏡峰寺では、朝晩6時にこの鐘を鳴らします。鳴らしているのは住職の吉永公明さん。
毎日休むことなく、地区の方々にゴーンゴーンと時をお知らせしています。
とさちょうものがたり編集部も近くにあるのでこの鐘の音は聞こえてきます。鏡峰寺の鐘がなっているのでもう6時、というのはいつの間にかぼくの体に染み込んでいるようです。
土佐町に来て5年足らずのぼくがそうなので、もっと長く住んでいる地区の方々にとってはさらに生活必需的な音になっているのでしょう。
こういう種類の「音」の価値をどう言葉にしたらいいのか、ボキャブラリーの足りなさを痛感しますが、「体に染み込む」音である、ということは間違いないようです。
年末のある晴れた日に、和田雫ちゃんと虎哲くんの姉弟に鐘を突いてもらって撮影しました。