土佐町ポストカードプロジェクト

図らずもTPP。あっちのTPPではありません。

土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。

2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。

各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。

写真:石川拓也 宛名面デザイン:品川美歩

土佐町ポストカードプロジェクト

2019 Jun.

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西石原 | セイゴ渕

 

昨日「モリタカ渕」を紹介しましたが、今回はもうひとつの渕である「セイゴ渕」。モリタカ渕の少し下流に位置します。

「もうひとつの」というのは、前回の記事と繰り返しになりますが、この写真の大元になった窪内隆起さんの「山峡のおぼろ」のエッセイから来ています。

「人名渕」というタイトルの文章(現時点で未公開です)の中に、窪内さんが少年の頃に夢中で走り回った二つの渕が描かれています。

そのうちのひとつが前回公開した「モリタカ渕」、今回のものがもうひとつの「セイゴ渕」になります。

窪内さんのエッセイ「人名渕」は明日6/27に公開予定です。80年前の窪内少年の視点を通して、そのころの人々の暮らしを体感する機会になればうれしく思います。

人名渕

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土佐町ポストカードプロジェクト

2019 May

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西石原 | モリタカ渕

西石原と平石の間を流れる平石川。

この川の奥の方にある渕の一つがこの「モリタカ渕」です。

ここは土佐町の中でも「秘境」の類に入ります。なんせ、正確な「モリタカ渕」の位置を知っている人がなかなかいない。

そしてここに降りれるような道もない。たどり着くためには川をザブザブと歩いて行くことになります。

この場所の存在を教えてくれたのは、とさちょうものがたりで「山峡のおぼろ」を連載している窪内隆起さん。

ある原稿の中に、西石原の2つの渕のお話がありました。(現時点ではまだ未公開です)

原稿に付ける写真が必要になったため、最終的にはご本人に来てもらい、場所を教えていただくことになりました。

80年前、小学校に上がる直前の窪内少年が草鞋を履いて歩き回っていた場所です。

夏の川遊びにはもってこいの場所ですが、なんせ降りる道がない‥。

人名渕

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2019 Apr.

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立割

 

立割での春の夕暮れ。

日本屈指のあか牛生産地である土佐町。立割にも牛舎がたくさんあります。

この季節、牛舎には必ずツバメの巣がいくつもあり、ひな鳥がピヨピヨとエサを求めて鳴いています。

写真はひなにエサを与えて、また飛び立つ親鳥。春の土佐町の風景。

 

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2019 Mar.

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土佐町小中学校

 

田井の自宅と、職場である土佐町役場の間に、土佐町小中学校がある。

この季節、車で通ると国道に面した一角に桜が花を咲かせ、春の到来を教えてくれる。

山間のこの町では、特に朝晩はまだまだ肌寒い日が続いているけれど、しつこい冬ももうすぐ終わるという実感にホッとする。寒いのツライですよね。

始業式までは春休みだから、朝から野球部がグラウンドで練習中。桜に近いところではまだまだ体の小さい子が球拾い。一年生かな?

4月になり後輩ができたら、今度は彼がグラウンドの中央に行くんだろう。後輩から先輩になる、そんな境目の一日。

 

 

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2019 Feb.

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峯石原 | 田中愛莞、嵩人

 

田中愛莞ちゃんと嵩人くんの姉弟2人と「撮影に行こう!」と車を走らせたが、場所は決めていなかった。

なんとなく石原から黒丸へ上がる道に入り、峯石原に差し掛かったぐらいに、冬の雲と太陽がとても豊かな表情をしていることに、車窓から見て気がついた。

すぐ車を停めて、二人と撮影。

そういえばここは絵描きの下田さんとも車を停めしばし雲の動きに見入った、同じ場所。

雲はどんどん動き続けて、5分後にはこの光景。

山だからこそ見れるこの風景が、小さい二人の心の引き出しに仕舞われて、またいつか引き出しが開けられる時がくる。そうだといいな、と思う。

 

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2019 Jan.

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栗木 権現の滝 | 上土井亘

 

土佐町の滝といえば「アメガエリの滝」が有名ですが、個人的には栗木の「権現の滝」も名滝だと思います。サイズ感とプロポーションがとても良い。上から見ると滝壺が星型に見えるそうです。滝壺の水も季節を問わず澄み切っています。

「権現の滝」の名前の通り、昔からここは権現さまの住む場所で、正式名称は「三樽権現の滝」といいます。

寒い冬の最中に、上土井亘くんと一緒にお参りしてきました。

 

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2018 Dec.

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大渕


 

冬の夜。ダムのほとりから見た大渕の写真です。空気はキンキンに冷えて体の芯から凍りつきそうな夜でしたが、その分この季節の夜空は澄みきって星空が本当に近く感じます。

星座には全く詳しくないものの、時間とともに回転していく星空を見ていると、自分とこの世界が大きな輪の中に生きていることを実感します。

文字通り、誰もが回転する循環の中にいるんですよね。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2018 Nov.

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高峯神社 | 宮元千郷

 

以前もポストカードに登場した高峯神社。峯石原をさらに登った安吉という集落にあります。登山道のような参道、山頂に突然現れる本殿。山全体が清浄な神域であるという、中世から続く信仰心の強さを感じる場所です。

高峯神社、毎年12月の第一日曜日には神祭を行います。今年は12月3日に行われました。宮司さん、総代の方々、地区長さんたち、高峯神社の一年で最も賑やかな1日なのでしょう。

宮司の宮元千郷さんにお願いして撮影させていただきました。宮元さんがそこにいることで初めて完成した風景です。

 

2018 Feb.

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土佐町ポストカードプロジェクト

2018 Oct.

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さめうらダム湖

 

さめうらダム湖。じ〜っと静かに見続けていると、湖面にもいろいろと表情があるのがわかります。小さなさざ波の湖面に、縦にすーっと潮流のような白い道ができています。魚が泳いだ跡でしょうか?風が通った道でしょうか?

「何時間でも空を見続けられるのが、写真家や画家という人種なんだ」尊敬する人にむかし言われた言葉を思い出しました。

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2018 Sept.

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翠ヶ滝・能地 | 氏次大和

 

土佐町の秘境、翠ヶ滝(みどりがたき)。
山深く入っていった能地という地域にあります。写真中央に流れる一筋の滝が見えるでしょうか。
 翠ヶ滝は日本でもなかなか珍しい「裏見の滝」。滝の裏側にある窪地にお堂が建っていて、滝の裏からの風景が臨めます。お堂を覗いているのは氏次大和くん。

 ここは昔から地元の方の信仰の地であったようで、以下のような空海伝説も残っています。
弘法大師の申し出をこんなに無下にするお話も珍しいんではないでしょうか?少し笑ってしまいました。

 

翠ヶ滝 (能地)

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