「あな 」 谷川俊太郎,和田誠画 福音館書店
何かのためでなく、役に立つものでもないただの「あな」。
日曜日の朝、何もすることがないひろしはあなをほることにします。ただそれだけの絵本。 構図もシンプル。色数も最低限に抑えられ、文章も状況描写のみ。 ほとんど何も起こらない絵本なのに、何度読んでも飽きないお気に入りの絵本です。
ふっと肩から力を抜いて掘るのをやめて、あなの底に座り込むひろし。「ここはぼくのあなだ」。このシーンがとても好き。なんだかいいんだなぁ~。
読み終わった後、表紙絵をもう一度見てみてください。どこのシーンかわかりますか?