「すてきな子どもたち」 アリス・マクレラン文 バーバラー・クーニー絵 北村太郎訳
小学生のころ、公園の木の一つを自分の秘密基地に定めていました。木にまたがって本を開く時の嬉しさと言ったらありません。木の葉の匂いや風の心地よさ、いつもよりも倍、読書を楽んだことでした。そんなことを思い出させてくれたのがこの絵本です。
大人の介入しない子どもたちだけの場所で、思う存分想像力を働かせてダイナミックに遊ぶ楽しさ。毎日毎日出かけて行っては遊びに興じ、頭と体をフルに使って過ごす時間の豊かさがクーニーの美しい絵で描かれており、読み手にも子どもたちの幸せな気持ちが伝わってきます。