

「すてきな子どもたち」 アリス・マクレラン文 バーバラー・クーニー絵 北村太郎訳
小学生のころ、公園の木の一つを自分の秘密基地に定めていました。木にまたがって本を開く時の嬉しさと言ったらありません。木の葉の匂いや風の心地よさ、いつもよりも倍、読書を楽んだことでした。そんなことを思い出させてくれたのがこの絵本です。
大人の介入しない子どもたちだけの場所で、思う存分想像力を働かせてダイナミックに遊ぶ楽しさ。毎日毎日出かけて行っては遊びに興じ、頭と体をフルに使って過ごす時間の豊かさがクーニーの美しい絵で描かれており、読み手にも子どもたちの幸せな気持ちが伝わってきます。
この記事を書いた人
1999年より2019年3月までNPO法人高知こどもの図書館に勤務。縁あって2019年秋より、土佐町立小中学校図書館・土佐町立図書館に勤務。
2023年4月より、土佐町読書推進コーディネーターとして町内図書館整備に従事。目下2027年度にリニューアル開館する土佐町立図書館の準備作業に尽力中。
写真
とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/