とさちょうものがたりがスタートしてから、五年目に突入したとの記事がアップされた。
立ち上げからはじまった、笹のいえでの暮らしを綴る僕の散文も同じ時間を経てきたことになる。これまでにアップした記事は、160くらい。はじめての投稿は、2017年6月27日。文字数93の短い文章だった。写真に写っている手の持ち主は、長男の玄人。当時五歳目前だった彼は、今月九歳になる。あれから、僕も四つ歳を取り、家族はふたり増えた。
僕たちの日常を綴った文章を、開始当初は「こんなの興味ある人いるのかなあ」と半信半疑だった。けれど、最近は「読んでるよ」と声掛けられたり、感想をメッセージやコメントでもらうことがあり、励みになっている。自分で書いておいて言うのもなんなんですが、うちでの出来事を他人様が知っているのはなんだか不思議な感じがする。僕の気ままな素人文に、読み手の大切な時間を費やしていただいていると思うと、少し気恥ずかしいような、申し訳ないような、でも有難いことだ。
ネタには事欠かない七人家族暮らしだが、毎日慌ただしく、落ち着いてパソコンに向う時間が取れなかったする。それでも、はじめての運営側とのミーティングで、「締め切りは無し!」の言葉にずっと甘えて、自分のペースでやってきたのも、続けてこれた理由のひとつだろう。
このサイトには、土佐町に多様に関わる人たちが登場し、彼らの物語を語っている。それは昔話だけでなく、現在進行の話題だったり、将来に向けての希望あるメッセージだったりする。そのストーリの積み重なりとともに、コンテンツにも深みが出てきた。四年前には想像もできなかったほど世の中が変わってしまったけど、僕もまた未来に語れる「ものがたり」をここに残せたらなと思っている。
読者の皆さん、いつも温かい目で見守ってくれているスタッフの百合子さんと拓ちゃん、ありがとうございます。これからも引き続き、どうぞ宜しくお願いします。
写真:この四年で増えた家族ふたり(と一匹)