「しょぼい喫茶店の本」 池田達也 百万年書房
就職活動につまずいたある若者。「ほんとは自分は働きたくない。就職したくない。」と気づく。
そんな自分がどう生きていったらいいのか?と模索していく中で発見した「しょぼい喫茶店を開く」という生き方。
食べていけるだけの稼ぎが作れたらいい。背伸びしない、カッコつけない、開業資金も極力使わない。
この本はその経緯を克明に描いているものですが、なんといってもすごいのは本当にカッコつけていない等身大のこの若者の言葉。
自分の歩んできた人生を説明するのも、とても素直で肩に力が入っていない語り口で、こうして自分のことを淡々と客観的に語れたら、そこに惹かれてお客さんや協力者たちが集まる場になるのも不思議ではないと感じました。
生き方は人それぞれ、を地で行っている一冊です。