

「美しき愚か者たちのタブロー」 原田マハ 文藝春秋
絵なんぞわからんと云いながら、絵画を集めた松方幸次郎。理由はただ一つ。欧米に負けない美術館を日本に創り、そこに本物の名画を展示して、日本の画家達ひいては青少年の役に立てたいと願った。
「全力で守ります」と部下、日置紅三郎。
「松方さんの夢を叶えたい」と美術史家、田代雄一。
「取り返そうじゃないか、この国に」と首相、吉田茂。
国立西洋美術館誕生に隠された奇跡の物語。モネ、ルノワール、ゴッホも関わっていて、絵画の心得がなくても心豊かにさせてくれる史実に基づいた一冊です。
川村房子
この記事を書いた人
保育園に勤めて35年、子育て支援、事務を経て60歳で定年退職。
孫の保育園へのお迎えが日課で、孫の成長を楽しんでいる(自分優先もあり)。
只今無職ですが、ひろい仕事を楽しんでます。
モットーは穏やかな生活、ちょっとの向上心。
写真
とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/