「沈まぬ太陽(四)会長室篇・上 」 山崎豊子 新潮社
御巣鷹山の事故後、新会長についた国見は、二度とこのような事故を起こしてはならないと言う強い信念のもと、航空会社の改革を始めるが、次々と発覚する不正と乱脈、新旧労働組合の埋められない深い対立等、難題が立ちはだかる。
しかし国見は、会長として航空会社の「絶対安全」と言う目標を持って、現在の難局を乗り切ろうと切々と職員達に協力を求める。
そして、アフリカから本社へ戻されてもまた、十年以上閑職につかされていた恩地元を、会社再建と言う大きな目標達成に力を貸してもらいたいと、会長室の部長に抜擢する。
改革が少しでも前に進む事を願って「会長室篇・上」を読み終えた。