拝啓 レオナルド・ダ・ヴィンチさま
あなたの傑作のひとつである「ウィトルウィウス的人体図 (Uomo vitruviano)」をこのように用いたこと、心から深謝いたします。
信じていただきたいのですが、私のこの記事の目的は「ウィトルウィウス的人体図」の価値を貶めたり、嘲笑の的にしたかったわけでは決してありません。
真の目的はむしろその逆であり、あなたの「ウィトルウィウス的人体図」に表現された人体の黄金比率の美しさに、私も少しでもあやかりたいという最大限の敬意の表出として、このような(結果として)子供じみたことをしてしまいました。
というのも、この記事で紹介したい「とさちょうものがたりポロシャツ」を、あなたの「ウィトルウィウス的人体図」に着せることができた暁には、もしかしたら「とさちょうものがたりポロシャツ」もその黄金比率にあやかり美しくアピールできるのではないか、と凡夫なりに考えたわけです。つまり、便乗できたらいいなぁと。
それが浅はかな試みだったということは、私自身もすでに落胆とともに理解しています。
この試みは結局のところ、「黄金比率的に美しい人体にポロシャツを着せたら全く美しくなくなった」という結果にたどり着いただけでした。
いえ実際には「美しくなくなる」どころか、若干の変態性すら漂わせるような結果になってしまいました。
中世のフィレンツェ共和国で育ったあなたには到底預かり知らぬところではあるでしょうが、この状態を21世紀のジパングにおいては、「変なおじさん (hen na ojisan)」と呼びます。日本語です。ケン・シムラ (ken shimura)という名の偉人が世に知らしめました。
本当に申し訳ありません。無粋を承知で繰り返しますが、「ウィトルウィウス的人体図」を「変なおじさん」のように見せたくてこのような行為をしたわけではないのです。
私はただ「とさちょうものがたりポロシャツ」作りました!ということを土佐町の方々に知ってほしいという一念で、ポロシャツが最も美しく見えるにはどうしたらいいだろうか?という疑問に対する解答を探していたにすぎません。
敬意に基づく意図であっても、時に予想を大きく裏切ることがある。
誰か偉い人が言ってたような気がするこの言葉を、今回は心の底から理解しました。
また、これはあなたの数多くの名言の中のひとつ。
十分に終わりのことを考えよ。まず最初に終わりを考慮せよ。
この言葉が真実を表していることをこの経験において実感しました。そしてこれからは何事に取り組む際にも、あなたのこの名言を胸に刻んでから着手することを誓います。
今回だけは、どうか笑ってお許し下さい。
敬具
少し前の話になりますが、
土佐町役場周りで「とさちょうものがたりポロシャツ」作りました。
左胸にはとさちょうものがたりロゴ、背中に入った数字はなんだかわかりますか?
そして、このポロシャツを発注した経緯から、「とさちょうものづくり」の新章が始まりそうな気配です。
かんたんに言えば、こういうポロシャツやTシャツ、自分とこで作っちゃったほうが楽しくない?ってことです。
遠くない将来、新たなご報告ができると思います。