「にちよういち」 西村 繁男 童心社
高知県に引っ越してくる前に住んでいた町の図書館にはリサイクル本コーナーがあって、そこで手に取った一冊です。
作者である西村繁男さんの鮮やかな色使いにまず目を奪われ、中を開いてみると「市」の様子や行き交う人たちの表情が生き生きと描かれていて大好きな一冊になりました。
市場好きな私は「日曜市いいなあ。行ってみたい」と思っていました。
まさかそのあとすぐに、高知県に引っ越すことになろうとはこの時は夢にも思っていませんでした。
初めて高知を訪れた時にはもちろん日曜市へ。絵ではなく「本物」の中に入った嬉しさは言うまでもなく、本物の匂いや空気の感じはまるでベトナムの朝市。匂いはいろんなことを思い出させるものやなあと思ったことを覚えています。
リサイクル本コーナーに行った時から、高知で暮らすようになることはもしかしたら決まっていたのかなあと思ったりします。ご縁はどこで繋がっているかわからないものですね。
西村繁男さんは高知県ご出身。ご縁があって土佐町に来てくださり講演をしてくださった時は本当にうれしかったです。
西村さんを育てた高知県が、あの優しく芯のあるお人柄やこの色使いを生み出しているんやないかなと思います。