「はてしない物語」 ミヒャエル・エンデ著 岩波書店
この表紙の写真を見てください。あかがね色の布張りの表紙の真ん中に描かれているものは何でしょう?
そう、ヘビです!2匹のヘビがお互いのしっぽをかみ合って、ぐるりと円を描いています。
その円の中に描かれた題名が「はてしない物語」。
本の手触りも、手にした時の感じも最高です。なんて素晴らしい装丁なのでしょう。
このあかがね色の本そのものがこのお話の中に登場するのですが、そのことに気づいた時の驚きといったらありませんでした。お話と現実がつながったと言ったらいいでしょうか。
このウェブサイト「とさちょうものがたり」がまだ名前を持つまえのこと。サイト名を何にしようか、ああでもない、こうでもないと頭を悩ませていた時に、ふと目に飛び込んできたのがこの本でした。
人はみな、ものがたりを持っているのです。
世界中のあちこちに、その人だけのものがたりが散りばめられています。
これからも土佐町のものがたりを大切に紡いでいきたいと思っています。
鳥山百合子