「エルマーと16ぴきのりゅう」
エルマーとりゅうの最後のお話。
自分のふるさとである「そらいろこうげん」に帰ったりゅうは、自分の両親や兄弟たちが洞窟に追い込まれ、人間たちに捕まりそうになっていることを知ります。
自分だけの力では助けられないと悟ったりゅうは、助けを求めにエルマーの元へと急ぎます。
りゅうの話を聞いたエルマーがリュックサックに詰めたのは、
・ふえ・ラッパ・運動会に使うピストルと弾・丈夫なひも・板チョコ6枚・ほしいちじく6箱・お金。
エルマーのこの持ち物!なんだかワクワクしませんか?
りゅうの家族に会えた時、エルマーがその時持っていた板チョコを全部、人数分に割ってみんなに食べさせてあげる場面がとても好きでした。
チョコレートを食べながらエルマーの考えた脱出計画を聞くりゅうたち。
「りゅうたちは、それをきいて、ふぐふぐと、りゅうわらいをしました。それでだいぶげんきがでてきました。」
うん、きっと、もう大丈夫、と思えたことを思い出します。
エルマーのお話は世界中で読まれていますが、国や言語、年齢を超えて共有できることがきっとある。
そう思えるお話は本当に素晴らしいなと思います。
鳥山百合子