先日この欄でご紹介させていただいた和田直也さんのお母さんが、和田美和子さん。
和田スタジオが現在の姿になる以前には、美和子さんのお師匠である秦泉寺さんという方が営んでいる写真館があったそうです。
美和子さんはある日その秦泉寺さんから「写真をやってみませんか?」と声をかけられたそうです。
当時美和子さんが写真をやっていたり技術があったわけでもなく、美和子さんご本人も「なんで私?」という思いだったそうですが、お師匠は何かしら眼力が働いたのでしょう。
その後美和子さんは秦泉寺さんの元で写真を学び、師匠が引退された後は日本写真文化協会主催の写真学校(東京)に行って勉強し、その後労働大臣検定一級技能士の資格を取得し、「和田スタジオ」として写真館の主に。
それが現在も続く「和田スタジオ」のストーリーだそうです。
美和子さんのキャリアの初期にはカメラもフィルムも全てが大きく、撮影したフィルムを暗室で現像という工程もご自身でされていたそうです。(この辺りの話は僕も興味が尽きず、止めどなく長引いてしまうので自制します)
少しおおざっぱな記述ですが、美和子さんが写真館をご自身で経営し始めたのが昭和50年頃。現在の「和田スタジオ」の姿になったのは昭和62年頃。
女性カメラマンとしても、女性経営者としても、おそらく非常に珍しく、高知だけでなく全国でも草分け的な存在だったのではないでしょうか。