「ほたる」 神沢利子 文, 栗林慧 写真 福音館書店
土佐町では、田んぼに水が張られ、田植えが終わった所も見られるようになりました。
この頃になると、我が家の回りでは蛍が見られるようになります。
今年も最近、飛び始めたところです。田んぼの水面に映る蛍の光、空高く飛んでゆき、やがて瞬く星に届くかと思うような蛍の光、本当に私の大好きな光景です。
子どもが小さいときに出会ったのがこの絵本。毎年繰り返される光景の間に水辺で起こっている知らない世界。子ども達と「卵が光るってどんなんだろうね。」「幼虫も光るんだ。」と語り合いながら読んだものでした。
勿論、この時期には毎晩のように蛍を見に出かけ、そのときの気温、風の具合で蛍が草陰にじっとしているときもあれば、盛んに飛び交うことがあることを知りました。
また、この場所は近所の方々と「今年は○日頃飛び始めたよ」「今年は蛍が多いねえ」などなど情報交換の場でもあります。
忘れてはならないのは、土佐酒造さん(桂月)の先代社長さん。蛍に詳しい方で、会うと毎年飛び始めた日を記録しているとか話されて、生態についてもお話をよくして下さいました。懐かしい思い出です。
見に来られるならば、一応畦は草刈りをしていますが、ひょっこり蛇が現れる場合がありますので、足元にはくれぐれもご注意を。