「伊賀の影丸」 横山光輝 秋田書店
【忍者忍術シリーズ第3弾】
驚くことばかりだね。
数十本の手裏剣を一度に投げる、とか、木から樹へ飛び移る動作が次第に速くなり終には見えなくなる、とか、修行を積めばできるようになるんですかね。
実は…、秘術です。書かれています。
『伊賀の影丸』。
言わずと知れた江戸幕府の隠密で、木の葉の術を得意とする伊賀流の忍者(昭和36年週刊少年サンデー連載)です。
忍者の視覚的なイメージを確立した漫画であり、それぞれ固有の特殊能力を持つ忍者たちが闘うというヒーロー物のスタンダードです。超人なのです。修行のたまものです。
敵対する甲賀流には、不死身(数時間後には完全に再生する。200才らしい)や、切られても刺されても傷つかない、非常に硬い身体を持つ忍者や、1時間以上も潜水できる忍者や、さらにどんな高さから落ちても大丈夫なゴムまりみたいな忍者や、そして、土の中を自由に移動できる忍者など、大変に興味をそそられるキャラクターの忍者が多く、手に汗を握りっぱなしです。
今でも興奮します。
藤田英輔