「大人の道徳」 齋藤孝 扶桑社
小学校時代「道徳」という授業があり、取り敢えず座っていれば可もなく不可もなくやり過ごせる時間、息抜きの授業だったことを覚えています。
「道徳」という単語を耳にすることも少なく、ゆとり教育時代には切り捨てられていたのではないかと推察する次第です。自由が尊ばれ、個性尊重が重要視されがちな現代、道徳について振り返るべくページを開いてみました。
他人を思いやる気持ちをベースに、身近なところでは日々の挨拶、メール等では代用できない対面での声掛け、当たり前のことを当たり前にすることが道徳であり、心をコントロールする技術こそ精神文化であり、それは周囲の大人たちがお手本となり、導くべき文化であることを実感しました。