しゃんしゃんいね
【意味】さっさと帰りなさい
例文:熊猫(パンダ)が熊を「しゃんしゃんいね!」と追い払いゆう。
意味:パンダが熊を「さっさと帰りなさい!」と追っ払っている。
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「山岳紀行」とは名ばかりになっているこの連載。今回も散歩道の紹介です。
散歩道といっても、川の散歩。7月のある日曜日、あまりにも暑いので、近くにある地蔵寺川で涼むべく行ってきました。
今回の場所はこちら。
国道439号沿い、森地区ヘリポートが目印です。
奥がヘリポート。ヘリポートの横を降りれるように道があります。
降りていくと先に川が見えます
この場所は川まで降りやすいのが特徴です
先客の家族が川遊びをしていました
川の水はこんな感じ。土佐町の年配の方々は、「昔の方が水がきれいやった」と口を揃えて言いますが、それでもこの透明度はすごいと個人的には思います。
この季節、水温も「ちょっと冷たい」くらいで本当に気持ちいい。
水の中はこんな感じ。
石の上に載っているのはうちの犬です。まだ水を怖がるので、川に連れてきて水に浸けても、一目散に岩場に避難します。
夏の川水の気持ちよさをいつか理解できる日が来るのでしょうか。
土佐町はこういった場所があちこちに存在するので、暑い日に体がオーバーヒートしていると感じたら、いったん仕事を脇に置いて川に飛び込んでくる、なんてこともふつうにできます。
私は千葉県育ちですが、時代のせいもあり川で泳ぐなんてことが考えられないくらい、近所の川は汚染されていました。
夏になる→暑くなる→川で泳ぐ→涼しい という自然なことが自然にできるという環境が、ことさら豊かに感じます。
土佐町立図書館と併設されている土佐町役場田井支所で、「とさちょうものがたりZINE」を設置してくださっています。
2017年に発刊した01号から2025年2月に発刊した14号まで、カバーをかけて誰でも読むことができるように、ベンチ横の棚に並べられています。気づいた時、とてもうれしかったです!ありがとうございます。
「とさちょうものがたりZINE」は町内は全戸配布しています。無料配布分も支所窓口に置いていただいていて、欲しい方は持ち帰れるようになっています。
「県外の親戚にも渡したいから、と取りに来る人がいますよ」と職員さんが教えてくださいました。
田井支所の皆さま、いつもありがとうございます。
県庁や県内の歴史編纂をしている方からも「参考にしたいから全号ほしい」など、連絡をいただいています。
「とさちょうものがたりZINE」が町の方たちや誰かにとって、大切な一冊になりますようにと願っています。
*2023年に製作した土佐町の絵本「ろいろいとさちょう」も置いてくださっています。ありがとうございます!
日時1955(昭和30)年
場所多分、土佐町南泉
撮影者
投稿者
時は1955(昭和30)年。
どこかの畑で撮影された一枚です。
多分、場所は土佐町南泉。
多分、みんなで何かを植えているところ。
左端に写っているのは、この写真を見せてくれた西野内小代さんのご主人である三昭さんのおばあちゃん。
多分、おばあちゃんが60歳くらいの時。
小代さんは「見て見て。みんな定規を持っちゅうろう。昔、田んぼで苗を植えた時みたいに、定規で真っ直ぐ揃えて植えてるが」と話してくれました。
なるほど!よく見ると、それぞれの人の前にある定規の前に、小さな苗がきれいに並んでいます。
手前の人はカメラ目線だけれど、奥の人は仕事中。
多分、「撮るよ〜」という声が聞こえなかったのかもしれません。
はっきりしたことは何もわからない、多分、多分、多分の写真。
それでも、昭和30年当時の町の風景の一コマを伝えてくれます。
日時1971(昭和46)年
場所早明浦ダム
撮影者
投稿者
建設中の早明浦ダム、完成2年前の写真です。
ダムの堰堤手前の平らな場所は、現在、ダムの放流がある時は水が流れて見えなくなります。放流がない時は、消防団が操法の練習をしたり、お祭りやイベントが行われる広場になります。
この写真を見せてくれたのは、土佐町の西野内小代さん。
1950年代〜1960年代(昭和30年代〜40年代)、小代さんが小学生の時のこと。通っていた森小学校から、歩いてこの場所へ遠足に来たそうです。なかなかの距離。多分、子どもの足で1時間くらいかかるでしょう。
小代さんは、この場所で「宝探し」をするのが楽しみだったとか。
遠足の前日、先生が高学年の男の子を数人呼び、「極秘任務」を依頼。その男の子たちは、この場所のあちこちに番号札を隠す役割を仰せつかったそうです。
遠足の日、番号札を見つけた子は景品をもらえたそうですが、見つけられなかった子は何ももらえなかったとか。
現代だったら、みんながもらえるように手筈を整えるでしょうが、当時は社会の厳しい現実を突きつける時代だったようです。
*当時の遠足のお話は、小代さんが「ほのぼのと」で書いてくれています。
【動詞】(目的もなく)うろうろする
例:あの子はどこをろいろいしゆうぞね
意味:あの子はどこをうろうろしているんだろう
*2023年に制作した土佐町の絵本の題名も「ろいろい」でした!
日時1967(昭和42)年
場所土佐町大谷地区
撮影者
投稿者
犬のぬいぐるみ、生け花、テレビ。
謎の組み合わせ。なぜこんな写真があるのか?
その謎が知りたくて、写真の持ち主である西野内小代さんに聞きました。
「これは実家の居間の写真。テレビは当時、ぜいたく品やったから。テレビの上に飾っている生け花は、お姉ちゃんが生けたもので、隣のぬいぐるみは私の。テレビが富の象徴みたいでうれしかったんじゃない?」
テレビの右上、丸いダイヤルを回すと番組が変わります。この丸いダイヤルを回すことを当時は「チャンネルを回す」と言っていました。
「チャンネル争いがすごくてね!」
家族それぞれがみたい番組が違うとケンカになったという話に、共感できる昭和生まれの方も多いことでしょう。
かくいう編集部も、大ゲンカした口です。
我が家にあったテレビのチャンネルは回すと「ガチャガチャ」と音がしました。姉弟でムキになって、互いの見たい番組のチャンネルを右に左に回して争っていると、親に「ガチャガチャ回すんじゃない!!」と怒られました。
「これ、昭和何年って書いちゅうろうねえ?」
青木幹勇記念館に集まった人が、土佐町の西野内小代さんのアルバムにあった写真を見ながら、何やら考えていました。
目の前には、少し茶色くなった一枚の写真が。子どもと先生らしき人たちが写真におさまっており、写真上には「昭和◯年三月 土居校卒業記念」の文字が。
「これ、隷書で書いてあるんじゃないろうか?」
調べてみると、確かに「隷書」という書体で「五」を表しているようです。となると、昭和5(1930)年に撮影された写真ということになります。
この学校は、1941(昭和16)年に「森国民学校初等科」となったそう。場所は現在の青木幹勇記念館。
今から95年前のこの写真。写っている誰かの子孫が、今も土佐町にいるかもしれません。どなたか、見覚えのある方はいませんか?
土佐町合併70周年を記念して、5月9日から15日まで、旧森小学校(青木幹勇記念館)で「昭和レトロ百年祭」が開催中です。
今回紹介した写真のように、昭和の懐かしい写真や生活雑貨、懐かしの電気製品やファッションの数々が勢揃い!昔の新聞や雑誌も。
懐かしさが込み上げてくること、うけあいです!
明日までなので、まだ行っていない方はぜひお出かけください。
土佐町合併70周年記念 「昭和レトロ百年祭」
日時:2025年5月9日〜15日 10:00~16:00
場所:旧森小学校(青木幹勇記念館)入場無料