土佐町ポストカードプロジェクト

図らずもTPP。あっちのTPPではありません。

土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。

2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。

各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。

写真:石川拓也 宛名面デザイン:品川美歩

土佐町ポストカードプロジェクト

2020 Mar. 中島観音堂

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中島観音堂 | 町田碧峰

 

撮影地は、中島地区にある中島観音堂です。

ある小春日和の午後、町田碧峰(へきほう)くんに座ってもらい撮影しました。

コートもいらないくらいポカポカな日で、その場の空気も清涼で気持ちの良い時間。

中島観音堂は、折しも通夜堂修復のためのクラウドファンディングに役場の若手職員たちが挑戦中。(というよりもクラウドファンディングの写真を撮る際にこの撮影もさせてもらったのですが)

こちらもぜひ応援のほどよろしくお願いいたします!

 

 

 

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2020 Feb. 立割

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冬の夕陽。

土佐町から16号を通って工石山にさしかかる少し手前、立割集落のあたりから西の山々を望んだ風景です。この辺りは標高も高く、冬の空気は冷たく澄みきっています。

陽が沈む直前から撮り始め、定点観測的にシャッターを押し続け、陽が暮れて暗くなるまで撮影しました。あとで取れたものを確認し、夕陽は山陰の向こうに落ちたけれど空はまだ明るいという「黄昏」の瞬間を選びました。

 

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2020 Jan. さめうら湖

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さめうら湖 | Lajos Gyokos, Zorka Gyokos

 

さめうら湖にできたカヌーのコース。

とても良い光が差すある昼下がり、レンズを向けて「ここでカヌーが来てくれたら最高なんだけど」と思っていた矢先に、大川村方面から登場したカヌーの2人。

そのふたりはハンガリーから土佐町に来てカヌーを教えているラヨシュと娘のゾルカちゃんでした。

橋の上から挨拶し、撮影したのがこの一枚です。

 

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2019 Dec.

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上津川

 

上津川には土佐町で唯一藁葺き屋根の家がある。その近くに車を停め、三脚を立て、レンズを北に向けて固定する。

山の夜空は澄み切って、オリオン座がすぐ近くにあるようだ。そういえば、オリオン座以外の星座も知ろうと思いながらもう数年経っていることを思い出した。

撮影を続けること2時間あまり。撮影開始時には真っ暗な背景に星が光る空だったのが、いつの間にか途中から出てきた月が青い光を放っていた。

2時間分の空の動きが一枚の写真に凝固している。

 

 

 

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2019 Nov.

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稲叢山方面に行った帰り道、不意に出くわして思わずシャッターを押した風景です。

時間は朝8時過ぎ。青空、白い雲、一見すると夏のように見えるかもしれませんが、これは冬の訪れを知らせるさめうら湖面の写真です。

雲海のように低い位置に立ち込める雲、湖面を湯気のように移動する霧。これは冬の土佐町で見られる光景です。

この日は、撮影するぞ!と外出したわけではなく、山からの帰り道、市内での打合せに向かう途中で図らずも遭遇した風景です。たまたまの出会いなんですが、自然からの贈り物として僕の心に刻まれました。

そしてこういったたまたまの贈り物が珍しいものではなく、実は一年を通して何度も頂いてしまえるということは、土佐町のような場所に住む者の幸せだなぁと思っています。

 

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2019 Oct.

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平石 毘沙門堂 | 鳥山紬

 

平石の入り口に鎮座して集落を守る毘沙門堂。このお堂に建つ樹齢400年の4本杉のうちの一本を撮影させてもらいました。

撮影しながらとても不思議な気分になりますが、400年前からこの杉は平石の集落の人々を見続けている。400年の間にはこうして子どもが会いに来ることも数えきれないほどあったことでしょう。

こうした古木の木肌には、個人的になにかとても惹きつけられるものがあって、古木を見つけるたびについ撮影してしまいます。

こうして表に出すことは少ないですが、意外と木肌の写真はたくさん持っていたりするのです。

 

 

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2019 Sept.

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高須 | 古谷展久・淳・愛子

 

美しい棚田が広がる高須地区。この季節になると稲穂が見ての通りのこの色づき。日本人のDNAに訴えかける風景が広がっています。

以前、田んぼの写真を撮った時にも同様のことを書きましたが、この風景は土佐町の農家の方々が作っているし守り続けている。地域の農家さんたちがみんなで作っている風景を、農家でない僕なんかはこうして楽しませていただいているわけで、頭が下がる思いがします。

走っている3人は古谷さんちの3兄妹。展久くん、淳くん、愛子ちゃん。3人仲良く棚田の風景の中で遊んでもらいました。

 

 

 

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2019 Aug.

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下瀬戸 | 北田凛花・朔

 

高知の山のほとんどは杉の植林のイメージがあります。

下瀬戸も同様で、山道の左右はまっすぐ垂直に伸びた杉の林。それが、山頂近くになると突然この光景が広がります。

これはコナラの森。数十年前の山主さんは、あえて植林しないでとっておいたのでしょうね。

土佐町の花屋さんのお子さんたち北田凛花ちゃんと朔くんに森を走ってもらいました。

 

 

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2019 July

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高須 相川川 | 伊藤陽音・穂美

 

相川小学校の裏の川、その名も相川川。

先日「4001プロジェクト」に登場いただいた「うどん処 繁じ」の伊藤陽音ちゃんと穂美ちゃんの姉妹に一緒に来てもらいました。

川辺に着くなり、ハイテンションで服のまま飛び込む小さな二人。案の定、帰り際には「まだ遊ぶ!」と言ってきかない一面もありましたが、この遊び場を二人がめいっぱい楽しんでくれたことがうれしいことでした。

 

伊藤勝也・秀美・陽音・穂美 (田井 うどん処 繁じ)

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土佐町ポストカードプロジェクト

2019 Jun.

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西石原 | セイゴ渕

 

昨日「モリタカ渕」を紹介しましたが、今回はもうひとつの渕である「セイゴ渕」。モリタカ渕の少し下流に位置します。

「もうひとつの」というのは、前回の記事と繰り返しになりますが、この写真の大元になった窪内隆起さんの「山峡のおぼろ」のエッセイから来ています。

「人名渕」というタイトルの文章(現時点で未公開です)の中に、窪内さんが少年の頃に夢中で走り回った二つの渕が描かれています。

そのうちのひとつが前回公開した「モリタカ渕」、今回のものがもうひとつの「セイゴ渕」になります。

窪内さんのエッセイ「人名渕」は明日6/27に公開予定です。80年前の窪内少年の視点を通して、そのころの人々の暮らしを体感する機会になればうれしく思います。

人名渕

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