「スモール イズ ビューティフル」 E・F・シューマッハー 講談社
この本が刊行されたのは1973年。
巨大化しつつある世界経済に危機感を持っていた(早い!)シューマッハーは「大きくなることを目指すのではなく、人間という存在の身の丈に合った経済活動を目指すべき」と警鐘を鳴らします。
それがこの本。「スモール イズ ビューティフル」というのはそういう意味で使われています。
副題は「人間中心の経済学」とありますが、逆読みすると現実が「人間が中心にいない経済」の中に私たちは生きているという風に読めます。
いつの間にか「経済のための人間」になってしまっていないですか?
「小さな経済を生きる」「足るを知る」こういったキーワードの先に著者が名付けたのは「仏教経済学」。
現実に世界がそういった方向を求めてきているのを肌で感じます。