「スターダストパレード」 小路幸也 講談社
テレビでも放映された東京バンドワゴンの作者。図書館にあれば必ず読みます。これも図書館の一冊。
元暴走族のヘッド福山マモル。ハンサムで頭もよく優しさもあるが、家庭環境に問題があり、生きることをすてていた。それでも仲間には暴走以外のことは禁じていた。
そんな彼を無実の罪で逮捕した刑事の鷹原。刑務所に入れてくれた事によって、今までの生活から離れ自分を見つめなおすことができた。
出所の日、鷹山が迎えにきた。車の中には、母を不審死で亡くした5歳の女の子ニノン。母親は政治家の愛人だった。ニノンが何者かに狙われているため、鷹原のもと妻美里の所へ連れて行き、二人を守るよう依頼。恩義のあるマモルに断るという選択はない。
鷹原と美里とマモルとの過去。逃亡中、きっちりと距離をおいてついてくる一台の車。
母親の死の真相は?マモルのこれからは?鷹原との関係は?
テレビドラマのようにほっこりとさせてくれる小説です。
ある人との出会いで人は成長する。そういう経験のもてる人は幸せだとおもう。
川村房子