土佐町各地には水路があり、田んぼの準備が始まる頃には水が流れ始めます。
寒い冬を抜け、水路から水の流れる音が聞こえ始めると、やっと春がやってきたのだと感じます。夏の夕方には、水路横はひんやりした空気で満ち、汗がすっとひきます。
土佐町では、いつもどこかで水が流れ、すぐそばで水の流れる音が聞こえてきます。
この記事では、土佐町の水が流れる風景をいくつかお伝えしたいと思います。
水は流れる 立割地区
2025年4月24日に撮影した、土佐町立割地区の風景です。田に水が入り、トラクターで田を耕す人も。水路の水は田を潤し、下へと下へと流れていきます。
水は流れる 森地区
こちらは2025年5月10日の森地区。田植えを待つ田の水面にはさざ波がたち、溢れた水は水路へ流れ出ます。水は水路の先につながる地蔵寺川へと流れていきます。
かまちの水
土佐町の人は、水が流れる水路のことを「かまち」と呼びます。この前友人が「うちの犬は喉が渇いたら、かまちの水を飲むがよ」と話していました。
こちらは土佐町森地区の住宅街そば。「もうあと2センチばあで、かまちの水が溢れそう」というくらい、水がゆたかに流れています。
台風や大雨の時は大変ですが、水のせせらぎがそばにあるのはなかなか良いものです。
そう思えるのは、日々水路を見回ったり、管理をしてくださっている人たちがいるからこそ。町の人たちが、人のそばに水がある風景をつくっています。