「森田療法」 岩井寛 講談社
心の不安を「あるがまま」と受け入れ、解放を目指すという「森田療法」を考えられた森田正馬さんが高知県のご出身だと新聞でみかけたのをきっかけに読み始めた本です。
まず最終章に「おわりに」から読まれたい、と第一行目に記されています。
死を覚悟した難病の中、身体の自由も利かなくなり、口述筆記でかかれた本である事が記されてありました。
最後まで人間として意味を求めながら生きたいという精神病理学の先生の書かれた、「森田療法」の今日的意義を論じた最後の著書です。
精神医学について比較的分かり易く書かれてあり「あるがまま」を認めながらも自己実現を目指し、社会に貢献していくことの大切さを学びました。
西野内小代