「日本史を暴く」 磯田道史 中央公論新社
入荷パトロールに登録すること2回、やっと届いた。さすが人気歴史家さんです。
歴史上の人物や事柄を独自の現代語に変換・装飾してくれるので、とても日本史を身近に感じられる。この本も例に漏れず、古文書からの解説が楽しい!
例えば、鼠小僧は決して「義賊」ではなく、むしろ変態性の素質を秘めたコソ泥にしか過ぎなかった。幕末の会津藩主「松平容保」は「高須四兄弟」とうたわれ、兄弟皆優秀であったらしい。
何故、高須藩のようなわずか三万石の小藩から、このような幕末史を動かした人材がごっそりと搬出されたのか、古文書と出会い子育ての雰囲気を垣間見たと紹介されている。
歴史に色付けをして未来へと誘ってくれる。大河ドラマの見方が変わってくる。