悲しいお知らせです。
パクチー銀行土佐町支店開設のお知らせをしたのが9月8日のこと。
資本であるパクチーの種を用意して融資を順調に行っていたつもりでいたのですが、10月のある日、融資場所である土佐町役場玄関を(久々に)確認したところ、パクチーの種が在庫ゼロになっていました。
パクチー銀行は「返済義務なし」でのパクチーの種融資が特徴の銀行です。
資本であるパクチーの種が無くなった時点で、新たな融資はストップ、つまり運営不能となりました。
以下は11月2日付の土佐町新聞朝刊、一面トップすっぱ抜きです。
高知新聞の情報網をかいくぐり、土佐町新聞がスクープした模様です。
パクチー銀行土佐町支店 が経営破綻。
パクチーの種を融資する活動で知られるパクチー銀行の土佐町支店が、開設わずか二ヶ月で破綻する可能性があることが わかった。
土佐町支店長の石川拓也氏が昨夜明かした。支店長によると、十月某日、土佐 町支店(土佐町役場玄関)を確認したところパクチー銀行の資本であるはずのパ クチーの種が全て尽きていたという。
パクチー銀行の特徴として、「無審査」「無担保」での融資に加え「返済義務なし」での融資が挙げられるが、今回この3つ の特徴が完全に裏目に出たとみられる。
土佐町支店は融資ばかりを 行い、回収を全く行って いなかったため、今後新たな融資を行う資本(種)を失い、運営不能に陥っている。
支店長によると、 「親切な誰かが資本を戻してくれるか、親切な誰かが資本を持ってきてくれるか、親切な誰かが資本 を注入してくれるかしないと、土佐町支店は破綻したままです」とのこと。 新たな融資の希望者の一人は「支店長は他力本願が過ぎる」と怒りを隠せ ない様子。
猶、「資本を持ってきてくれる」と「 資本を注入してくれる」 は基本的に同じことを繰り返していると専門家はみている。
今後、各業界への影響は 決して小さくはないが、 パクチー銀行本部が破綻する可能性は「なくはない」ぐらいなものだと関係筋は予測している。
とさちょうものがたり編集部としては、融資が停滞している現状に対して大変遺憾な思いを公式に表明いたします。
ですが「ないものはない」ということも厳然たる事実。「支店長は他力本願が過ぎる」という意見には完全に同意しますが、ここは親切な人が現れるのをのんびり待ちましょう。いつか、採れたパクチーの種を返済に回してくれる方が現れるでしょう。ひとやすみひとやすみ。