「わたしのワンピース」 にしまきかやこ こぐま社
「らららーん ろろろーん わたしににあうかしら」
この本の中で繰り返されるこの言葉を、私は今まで一体何回読んだでしょうか。
先日、すえ娘が本棚の前に座ってこの本を開いていました。
まだ字を読めませんが(自分やお友達の名前のひらがなをいくつか読めます)、お話を自分で作ったりもしながらページを一枚一枚めくっています。
『らららーん、ろろろーん わたしににあうかしら?』
この言葉を、私はいつもちょっと歌うように私は読むのですが、娘も同じように口ずさむのです。
その姿は、グッとくるものがあります。
文字と出会って理解するまでの時間は、長い人生の中でほんのひととき。とてもかけがえのない時間やと思います。
先日、赤ちゃんが生まれた人にこの本を贈りました。楽しんでくれたらうれしいです。
鳥山百合子