土佐町の絵本「ろいろい」。コロナ禍の数年も挟んで、約5年かけた長期プロジェクトとなりました。
完成した「ろいろい」は、ジャバラ型の少し変わった形をした絵本。ながーいページを伸ばすと、そこには土佐町の実在の風景や文化、人々が描かれています。
表面には春と夏の町。裏面には秋と冬。
この記事から始まる15回に渡る記事で、絵本「ろいろい」を1ページずつ解説していきます。
ページ1は夏の陣ヶ森
絵本「ろいろい」、最初のページは陣ヶ森からのスタート。もう少し正確に言うと、陣ヶ森近くの林道から望める風景です。
すんだ くうきを むねに すいこむ
きょうと いうひの はじまりだ
これから さんぽに でかけよう
これから散歩に出かけよう
そう、絵本「ろいろい」は主人公である坊主頭の男の子が散歩を始めるところからスタートです。
この男の子は実在?それとも架空? それは読者のみなさんのご想像におまかせします^^ ちなみに裏面の秋冬ページは女の子が主人公です。
陣ヶ森
この陣ヶ森(近くの林道)、なかなか壮大な風景を望むことができます。
方角は東向き。なので大豊町の方まで見渡すことのできる場所。標高が高いので雲が出た場合には、絵のようにはるか眼下に雲を見下ろすことになります。
ここは編集長の石川も何度も撮影している場所。土佐町を動画にした「キネマ土佐町」最初の作品である「秋篇」でも登場します。
↓3分24秒からがこの風景です。
↓土佐町ポストカードプロジェクトでも撮影しています。
早朝に昇り来る朝日をぼーっと眺めながらこの風景を見ていると、遥か眼下の雲の中では、絵のように大龍が蠢いていたとしても不思議ではないような気になってきます。
古よりこの地に棲むであろう龍を相棒に、
これから さんぽに でかけよう!
ページ2につづく