石川拓也

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

石川拓也

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「ロックバー・ダイアリー」 フルハウス45周年記念ブック制作チーム 啓文社書房

「フルハウスの70年代叙情詩」と副題がつけられたこの本、実は僕と友人たちで作りました。

土佐町に移ってくる前のことです。フルハウスというのは千葉の稲毛駅前にある老舗のロックバーです。

2016年の時点で、開店してから45年。ずっと高山眞一さんというマスターが、愛するロックのレコードをかけながら続けてきているお店です。

学生運動が盛んだった時代には、千葉の早熟な学生たちが集まり、お酒を飲んでいたかどうかは知りませんが、わいわいと議論する場でもあったようです。

その常連さんの中からは寮美千子さんという泉鏡花賞を受賞された作家さんや、ミュージシャン/音楽プロデューサーのサエキけんぞうさんなどが輩出されています。

45年(2020年には49年)という長い年月をかけて、文化の発信地または文化の醸造場としての役割を果たしてきたフルハウス。

全国のバーやライブハウスと同様、フルハウスも今のこの時期はコロナ禍により苦しい時期だと思いますが、がんばって乗り越えましょう!という気持ちでここにご紹介です。

 

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4001プロジェクト

野村昌子・中岡孝衛(地蔵寺)

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地蔵寺の地蔵堂の前での一枚です。

野村昌子さんと中岡孝衛さん、両人とも地蔵寺の地元の方で、地蔵堂を大切に守ってきたお二人です。

土佐町オリジナルポロシャツ、今年度のバージョン背中の絵柄は「阿吽の大龍」。

絵のモデルとなったその龍の頭像があるのが地蔵寺の地蔵堂です。

地蔵堂と、頭像を製作した宮大工の西村福蔵さんのお話を伺いたくて、ある晴れた昼下がり地蔵堂の前で会っていただきました。

 

土佐町ポロシャツ2020販売開始です!

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4001プロジェクト

上田隆俊 (相川)

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お住いは相川の上田隆俊さん。嶺北観光のバスのドライバーをされています。

この写真を撮影したのは、朝6時55分、黒丸からバスが出発する間際の時間です。

このバスは毎朝黒丸を出発し、南川などを通りながら乗客を載せ、田井、そして本山町まで走ります。

嶺北観光のドライバーさんは前日の夕方に黒丸に到着し、宿泊所で一泊、そして翌朝こうして黒丸の乗客を迎えます。

町の人の大切な移動を支えている方々の一人が上田隆俊さんです。

 

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土佐町のものさし

ブータン農業の父・西岡京治

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*この記事は2019年12月に発行した雑誌「とさちょうものがたり zine 05」にて掲載したものをウェブ上にて再掲載したものです。「幸福度」による国作りを行う先輩としてのブータンの、価値観や文化を少しでも伝えるために執筆したものを、ウェブサイト上で公開します。

 

 

現在でも多くのブータン国民に愛され尊敬されている日本人がいました。

その名をダショー西岡京治といいます。

西岡氏は海外技術協力事業団に所属しブータンで活動した農業技術指導者であり植物学者です。1964年から亡くなる1992年まで一貫してブータンの農業開発分野で指導的な役割を果たしました。

そのブータンでの28年の間に、日本米品種の導入や、高収入が期待されるリンゴやアスパラガスなどの栽培の開始、農業機械センター・種苗センターの整備など、西岡氏の活動は多岐に渡ります。

そしてその活動のスタート地点にはいつでもブータンの人々と徹底的に対話し討論する西岡氏の姿があったそうです。 このページの写真はどれもパロ近郊の旧西岡邸のもの。

とても慎ましやかな、土と共に暮らした西岡氏の生き方が偲ばれます。 別の章にも書きましたが「ダショー」というのは「最高に優れた人」を意味する尊称です。

西岡氏は1980年に第4代ワンチョク国王から授与されました。普通はブータンの「だいぶ偉い人」に授与される尊称で、ブータン人以外に授与された人は、後にも先にも西岡京治氏ただひとりなんだそうです。

 

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4001プロジェクト

西村郁也 (地蔵寺)

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地蔵寺出身の西村郁也さん。この日は、郁也さんのお父さんである福蔵さんのお話を伺いに地蔵寺にて会っていただきました。

郁也さん自身も大工さんですが、福蔵さんは地蔵寺の宮大工を勤められていた方。

とさちょうものがたりがどんぐりやファーストと一緒に作っている土佐町オリジナルポロシャツ、今年の背中の絵のモチーフになったものが、福蔵さんが作った地蔵堂の阿吽の大龍です。

福蔵さんが長年住まい、郁也さんも育った地蔵寺のお家の前で撮影させていただきました。

 

土佐町オリジナルポロシャツは以下の記事から。販売中です!

土佐町ポロシャツ2020販売開始です!

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2020 Mar. 中島観音堂

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中島観音堂 | 町田碧峰

 

撮影地は、中島地区にある中島観音堂です。

ある小春日和の午後、町田碧峰(へきほう)くんに座ってもらい撮影しました。

コートもいらないくらいポカポカな日で、その場の空気も清涼で気持ちの良い時間。

中島観音堂は、折しも通夜堂修復のためのクラウドファンディングに役場の若手職員たちが挑戦中。(というよりもクラウドファンディングの写真を撮る際にこの撮影もさせてもらったのですが)

こちらもぜひ応援のほどよろしくお願いいたします!

 

 

 

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土佐町のものさし

ブータンの家

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※この記事は2019年12月に発行した雑誌「とさちょうものがたり zine 05」にて掲載したものをウェブ上にて再掲載したものです。「幸福度」による国作りを行う先輩としてのブータンの、価値観や文化を少しでも伝えるために執筆したものを、ウェブサイト上で公開します。

 

 

ブータンの伝統的な家屋は、想像以上に大きな2階建て。

2階に居間や寝室の住居スペースに仏間があり、1階には台所や牛舎が配置されています(近年では衛生上の理由から牛舎と住居を分離させる場合が多くなっているそうです)。

ブータンの家屋を新たに建設する場合には、木材と土壁による伝統的な工法で建てることが政府によって推奨されており、それは伝統的な民族衣装を着用することを(公務員などは特に)義務付けている動きと同様のものです。

そのようにしてブータン人の文化とアイデンティティを大切に引き継いでいこうとするブータン政府の姿勢が現れています。

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とさちょうものづくり

誰でも作れる土佐町の名刺 2020年度版

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土佐町役場の新しい名刺を作りました。土佐町に関連のある方はどなたでもこの写真・デザインを使用できます。

「土佐町ポストカードプロジェクト」で撮影した写真を、毎年名刺にしています。

 

2020年度版もできました!例年どおり6種類の風景はすべて土佐町の風景です。

各写真の撮影場所は以下の通りです。

  1. さめうら湖
  2. 栗木 権現の滝
  3. 高須
  4. 上吉野川橋
  5. 相川川
  6. 立割

土佐町に関連する方はどなたでもこのデザインをご使用できます。

  1. 高陽堂印刷さんにファックスまたはメールで発注します。(Fax:088-880-8899 メール:info@koyodoinsatsu.com
  2. 1~6のいずれかご希望のデザインを選びます。
  3. 名刺に入れたい会社名やお名前、ご住所などの文字情報を伝えます。*文字情報以外のデザイン要素(写真とロゴ)の変更は受け付けていませんので予めご了承ください。
  4. お支払い方法は以下の2通りです。A,銀行振込でのお支払い(前入金)  B,ご来社でのお支払い
  5. 価格は以下の通りです。名刺印刷:1デザイン

    100枚:3,000円
    200枚:4,000円
    300枚:5,000円
    400枚:6,000円
    500枚:7,000円

    ※送料・消費税別途 ※制作費込(名前・住所・社名)※用紙:ミセスB スーパーホワイト 180kg

 

昨年2019年度版はこちら

誰でも作れる土佐町の名刺 2019年度版

 

こちらは2018年度版

誰でも作れる土佐町の名刺 2018版

2017年度版は以下

誰でも作れる土佐町の名刺

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私の一冊

石川拓也

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「聖の青春」 大崎善生 講談社

10年か20年以前に読んだ本ですが、ふと思い出したので紹介したくなりました。

松山ケンイチ主演で映画化もされたのでご存知の方も多いかもしれません。「聖の青春」この本が原作です。

タイトルの「聖」とは村山聖。とんでもなく強かった将棋棋士。羽生義治と並び称され、ただ幼少期からずっと腎臓の病を患い、30才に届かずして亡くなった夭折の天才と言われています。

その村山聖の人生を追ったのがこの本。自分の人生が長くないことを小さな頃から自覚して、おそらくそれが理由で駆け抜けるように生きていったような印象があります。

この本は難しい内容ではないので、小学校高学年以上だったら楽しめると思います。

たまに村山さんの実際の棋譜が出てきます。それがまた芸術的というか、閃きの輝きというか、羽生さんの棋譜でもたまに感じることがありますが、棋譜が「美しい」。

将棋が少しでも解るとさらに深くおもしろくなる本でもあります。

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4001プロジェクト

髙橋信子・英理子 (田井 冨士見館)

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田井の旅館「冨士見館」の高橋信子さんと英理子さん。

とさちょうものがたりの企画のゲストが来町した際には毎回のようにお世話になっています。

今回この撮影を機に、冨士見館の歴史を教えていただきました。

冨士見館は大正5年(!)開業。信子さんはその4代目女将。

車のなかった昔は、行商人や馬車曳きの人々が、大川村や本川村の行き帰りに宿泊していったそうです。

その時代はお風呂屋さんも兼ね、お風呂を焚く(もちろん薪風呂でしょう)専門の人も雇っていたという面白いお話も聞かせていただきました。

「冨士見館」という名前の由来は2通りあって、

①初代女将の名前が「婦地(ふじ)」さんだったという説

②石鎚連峰の伊予富士が遠くに見える場所だった説

どのお話もその長い歴史を感じさせるものばかりで、数え切れないぐらいたくさんの人々の想いが詰まった場所なのでしょうね。

 

 

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