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中島観音堂 | 町田碧峰
撮影地は、中島地区にある中島観音堂です。
ある小春日和の午後、町田碧峰(へきほう)くんに座ってもらい撮影しました。
コートもいらないくらいポカポカな日で、その場の空気も清涼で気持ちの良い時間。
中島観音堂は、折しも通夜堂修復のためのクラウドファンディングに役場の若手職員たちが挑戦中。(というよりもクラウドファンディングの写真を撮る際にこの撮影もさせてもらったのですが)
こちらもぜひ応援のほどよろしくお願いいたします!
著者名
記事タイトル
掲載開始日
図らずもTPP。あっちのTPPではありません。
土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。
2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。
各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。
※この記事は2019年12月に発行した雑誌「とさちょうものがたり zine 05」にて掲載したものをウェブ上にて再掲載したものです。「幸福度」による国作りを行う先輩としてのブータンの、価値観や文化を少しでも伝えるために執筆したものを、ウェブサイト上で公開します。
ブータンの伝統的な家屋は、想像以上に大きな2階建て。
2階に居間や寝室の住居スペースに仏間があり、1階には台所や牛舎が配置されています(近年では衛生上の理由から牛舎と住居を分離させる場合が多くなっているそうです)。
ブータンの家屋を新たに建設する場合には、木材と土壁による伝統的な工法で建てることが政府によって推奨されており、それは伝統的な民族衣装を着用することを(公務員などは特に)義務付けている動きと同様のものです。
そのようにしてブータン人の文化とアイデンティティを大切に引き継いでいこうとするブータン政府の姿勢が現れています。
「土佐町ポストカードプロジェクト」で撮影した写真を、毎年名刺にしています。
2020年度版もできました!例年どおり6種類の風景はすべて土佐町の風景です。
各写真の撮影場所は以下の通りです。
100枚:3,000円
200枚:4,000円
300枚:5,000円
400枚:6,000円
500枚:7,000円
※送料・消費税別途 ※制作費込(名前・住所・社名)※用紙:ミセスB スーパーホワイト 180kg
昨年2019年度版はこちら
こちらは2018年度版
2017年度版は以下
「聖の青春」 大崎善生 講談社
10年か20年以前に読んだ本ですが、ふと思い出したので紹介したくなりました。
松山ケンイチ主演で映画化もされたのでご存知の方も多いかもしれません。「聖の青春」この本が原作です。
タイトルの「聖」とは村山聖。とんでもなく強かった将棋棋士。羽生義治と並び称され、ただ幼少期からずっと腎臓の病を患い、30才に届かずして亡くなった夭折の天才と言われています。
その村山聖の人生を追ったのがこの本。自分の人生が長くないことを小さな頃から自覚して、おそらくそれが理由で駆け抜けるように生きていったような印象があります。
この本は難しい内容ではないので、小学校高学年以上だったら楽しめると思います。
たまに村山さんの実際の棋譜が出てきます。それがまた芸術的というか、閃きの輝きというか、羽生さんの棋譜でもたまに感じることがありますが、棋譜が「美しい」。
将棋が少しでも解るとさらに深くおもしろくなる本でもあります。
田井の旅館「冨士見館」の高橋信子さんと英理子さん。
とさちょうものがたりの企画のゲストが来町した際には毎回のようにお世話になっています。
今回この撮影を機に、冨士見館の歴史を教えていただきました。
冨士見館は大正5年(!)開業。信子さんはその4代目女将。
車のなかった昔は、行商人や馬車曳きの人々が、大川村や本川村の行き帰りに宿泊していったそうです。
その時代はお風呂屋さんも兼ね、お風呂を焚く(もちろん薪風呂でしょう)専門の人も雇っていたという面白いお話も聞かせていただきました。
「冨士見館」という名前の由来は2通りあって、
①初代女将の名前が「婦地(ふじ)」さんだったという説
②石鎚連峰の伊予富士が遠くに見える場所だった説
どのお話もその長い歴史を感じさせるものばかりで、数え切れないぐらいたくさんの人々の想いが詰まった場所なのでしょうね。
「三体」
早川書房三体。この風変わりなタイトルは、古典力学用語の「三体問題」から来ています。
三体問題ってなんですか? この本を読んだ直後はわかった気になったのですが、今となってはよくわからなくなりました。生粋文系には難しい単語です。
これは中国で発表された中国人の作家によるSF小説。中国では2,000万部売れたそうです。桁が違う。
中国産SF小説、テーマは地球外生命体(作中では三体人)との交流です。
話の本筋とはずれますが、中国産SF小説の場合、舞台は中国。主役は中国人。
これは考えてみれば当たり前のことですが、ウルトラマンの怪獣がいつでも日本に現れるような、世界征服を目論むショッカーがなぜか北関東の小さな町で活動していたりする事実とか、そんな設定を当然のものとして受け止めて育ってきた自分にとっては新鮮な発見でした。
どこの国の人でも、やはり自国を中心に物語を作る。
中国産SF小説を読んで初めて自分が持つその虚構に気づいた僕は、ハリウッド映画などに影響されすぎているのかもしれません。