地蔵寺の地蔵堂の前での一枚です。
野村昌子さんと中岡孝衛さん、両人とも地蔵寺の地元の方で、地蔵堂を大切に守ってきたお二人です。
土佐町オリジナルポロシャツ、今年度のバージョン背中の絵柄は「阿吽の大龍」。
絵のモデルとなったその龍の頭像があるのが地蔵寺の地蔵堂です。
地蔵堂と、頭像を製作した宮大工の西村福蔵さんのお話を伺いたくて、ある晴れた昼下がり地蔵堂の前で会っていただきました。
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土佐町の現在の人口です。(2017年6月末時点・土佐町公式サイトによる)
注:土佐町の総人口が3,997人(2017年4月末時点)から4,001人(6月末時点)に増加したことに伴い、当プロジェクト名も「4,001プロジェクト」に変更になりました。
“4,001プロジェクト”は土佐町に住む人々を、全員もれなく、写真家の石川拓也が撮影する計画。
念のため書いておくと、「全員もれなく」…あくまで目標です。
土佐町の人口の増減によって、タイトルもたまに変わります。 (敬称略・撮れたときに不定期更新)
地蔵寺の地蔵堂の前での一枚です。
野村昌子さんと中岡孝衛さん、両人とも地蔵寺の地元の方で、地蔵堂を大切に守ってきたお二人です。
土佐町オリジナルポロシャツ、今年度のバージョン背中の絵柄は「阿吽の大龍」。
絵のモデルとなったその龍の頭像があるのが地蔵寺の地蔵堂です。
地蔵堂と、頭像を製作した宮大工の西村福蔵さんのお話を伺いたくて、ある晴れた昼下がり地蔵堂の前で会っていただきました。
*この記事は2019年12月に発行した雑誌「とさちょうものがたり zine 05」にて掲載したものをウェブ上にて再掲載したものです。「幸福度」による国作りを行う先輩としてのブータンの、価値観や文化を少しでも伝えるために執筆したものを、ウェブサイト上で公開します。
現在でも多くのブータン国民に愛され尊敬されている日本人がいました。
その名をダショー西岡京治といいます。
西岡氏は海外技術協力事業団に所属しブータンで活動した農業技術指導者であり植物学者です。1964年から亡くなる1992年まで一貫してブータンの農業開発分野で指導的な役割を果たしました。
そのブータンでの28年の間に、日本米品種の導入や、高収入が期待されるリンゴやアスパラガスなどの栽培の開始、農業機械センター・種苗センターの整備など、西岡氏の活動は多岐に渡ります。
そしてその活動のスタート地点にはいつでもブータンの人々と徹底的に対話し討論する西岡氏の姿があったそうです。 このページの写真はどれもパロ近郊の旧西岡邸のもの。
とても慎ましやかな、土と共に暮らした西岡氏の生き方が偲ばれます。 別の章にも書きましたが「ダショー」というのは「最高に優れた人」を意味する尊称です。
西岡氏は1980年に第4代ワンチョク国王から授与されました。普通はブータンの「だいぶ偉い人」に授与される尊称で、ブータン人以外に授与された人は、後にも先にも西岡京治氏ただひとりなんだそうです。
地蔵寺出身の西村郁也さん。この日は、郁也さんのお父さんである福蔵さんのお話を伺いに地蔵寺にて会っていただきました。
郁也さん自身も大工さんですが、福蔵さんは地蔵寺の宮大工を勤められていた方。
とさちょうものがたりがどんぐりやファーストと一緒に作っている土佐町オリジナルポロシャツ、今年の背中の絵のモチーフになったものが、福蔵さんが作った地蔵堂の阿吽の大龍です。
福蔵さんが長年住まい、郁也さんも育った地蔵寺のお家の前で撮影させていただきました。
土佐町オリジナルポロシャツは以下の記事から。販売中です!
※この記事は2019年12月に発行した雑誌「とさちょうものがたり zine 05」にて掲載したものをウェブ上にて再掲載したものです。「幸福度」による国作りを行う先輩としてのブータンの、価値観や文化を少しでも伝えるために執筆したものを、ウェブサイト上で公開します。
ブータンの伝統的な家屋は、想像以上に大きな2階建て。
2階に居間や寝室の住居スペースに仏間があり、1階には台所や牛舎が配置されています(近年では衛生上の理由から牛舎と住居を分離させる場合が多くなっているそうです)。
ブータンの家屋を新たに建設する場合には、木材と土壁による伝統的な工法で建てることが政府によって推奨されており、それは伝統的な民族衣装を着用することを(公務員などは特に)義務付けている動きと同様のものです。
そのようにしてブータン人の文化とアイデンティティを大切に引き継いでいこうとするブータン政府の姿勢が現れています。
「土佐町ポストカードプロジェクト」で撮影した写真を、毎年名刺にしています。
2020年度版もできました!例年どおり6種類の風景はすべて土佐町の風景です。
各写真の撮影場所は以下の通りです。
100枚:3,000円
200枚:4,000円
300枚:5,000円
400枚:6,000円
500枚:7,000円
※送料・消費税別途 ※制作費込(名前・住所・社名)※用紙:ミセスB スーパーホワイト 180kg
昨年2019年度版はこちら
こちらは2018年度版
2017年度版は以下
「聖の青春」 大崎善生 講談社
10年か20年以前に読んだ本ですが、ふと思い出したので紹介したくなりました。
松山ケンイチ主演で映画化もされたのでご存知の方も多いかもしれません。「聖の青春」この本が原作です。
タイトルの「聖」とは村山聖。とんでもなく強かった将棋棋士。羽生義治と並び称され、ただ幼少期からずっと腎臓の病を患い、30才に届かずして亡くなった夭折の天才と言われています。
その村山聖の人生を追ったのがこの本。自分の人生が長くないことを小さな頃から自覚して、おそらくそれが理由で駆け抜けるように生きていったような印象があります。
この本は難しい内容ではないので、小学校高学年以上だったら楽しめると思います。
たまに村山さんの実際の棋譜が出てきます。それがまた芸術的というか、閃きの輝きというか、羽生さんの棋譜でもたまに感じることがありますが、棋譜が「美しい」。
将棋が少しでも解るとさらに深くおもしろくなる本でもあります。
田井の旅館「冨士見館」の高橋信子さんと英理子さん。
とさちょうものがたりの企画のゲストが来町した際には毎回のようにお世話になっています。
今回この撮影を機に、冨士見館の歴史を教えていただきました。
冨士見館は大正5年(!)開業。信子さんはその4代目女将。
車のなかった昔は、行商人や馬車曳きの人々が、大川村や本川村の行き帰りに宿泊していったそうです。
その時代はお風呂屋さんも兼ね、お風呂を焚く(もちろん薪風呂でしょう)専門の人も雇っていたという面白いお話も聞かせていただきました。
「冨士見館」という名前の由来は2通りあって、
①初代女将の名前が「婦地(ふじ)」さんだったという説
②石鎚連峰の伊予富士が遠くに見える場所だった説
どのお話もその長い歴史を感じさせるものばかりで、数え切れないぐらいたくさんの人々の想いが詰まった場所なのでしょうね。
「三体」
早川書房三体。この風変わりなタイトルは、古典力学用語の「三体問題」から来ています。
三体問題ってなんですか? この本を読んだ直後はわかった気になったのですが、今となってはよくわからなくなりました。生粋文系には難しい単語です。
これは中国で発表された中国人の作家によるSF小説。中国では2,000万部売れたそうです。桁が違う。
中国産SF小説、テーマは地球外生命体(作中では三体人)との交流です。
話の本筋とはずれますが、中国産SF小説の場合、舞台は中国。主役は中国人。
これは考えてみれば当たり前のことですが、ウルトラマンの怪獣がいつでも日本に現れるような、世界征服を目論むショッカーがなぜか北関東の小さな町で活動していたりする事実とか、そんな設定を当然のものとして受け止めて育ってきた自分にとっては新鮮な発見でした。
どこの国の人でも、やはり自国を中心に物語を作る。
中国産SF小説を読んで初めて自分が持つその虚構に気づいた僕は、ハリウッド映画などに影響されすぎているのかもしれません。