やりこうなる
【動詞】 柔らかくなる
おまるがやりこうなる
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伝次道は、田井から高知市薊野に至る約36キロメートルの中ノ川越えと言われた旧往還(とおり道)の一部をなすものである。
中ノ川越えは、旧田井中学校裏手から山坂を登り、上野集落、大奈路(上野上)集落、伊勢川集落の上方の尾根を伝うようにして標高約1,000メートルの中ノ川越えの峠に出る。ここから南国市で中ノ川、大改野集落を経て薊野に至る。
大奈路の小笠原伝次と言う人が、田井より中ノ川までの道路整備に私費を投じてその監督に当たったので、伝次道の名で今に伝えられている。
弁当を片付ける暇もないほどに忙しく、あちこちに伝次の空弁当が転がっていたと言う話まである。
この道を三椏などの荷をつけた牛馬の通う姿が毎日のように見られたのは大正年間まであったが、戦後もまだ時々は旅急ぐ人の姿が見られていた。6~7時間かかり、日帰りは朝早く、帰り着くのは暮れ果ててからであった。遍路道は、伝次道の一部を通っていた。
伝次はなかなかアイディアマンで、燻炭と言って大きな穴を掘り、松の枝や柴を並べて焼き、これを肥料にしていた。毛皮の売買に目をつけたのか早くから大がかりな兎の飼育もしていたし、お前ら大きくなった頃は人間が空を飛び出すぞと話してくれたし、今から思えば、新知識を吸収し、実行力のある人であったと言う。
小笠原富春(町史)
「2021カレンダーTOKUBETUHEN」は、高知県嶺北地域の3つの障がい者支援施設と「とさちょうものがたり」編集部が一緒に作ったカレンダーです。
とさちょうものがたりが取り組む「シルクスクリーン」を通してご縁ができた3施設「どんぐり(土佐町)・本山育成会しゃくなげ(本山町)・ファースト(大豊町)」のメンバーさんたちが数字を描きました。
最終的に表紙はこのようになりました!
「2021カレンダーTOKUBETUHEN」は、印刷の職人さんたちの厳密な校正作業を経て、印刷本番の工程に入っています。
印刷を担当していただいている高知市の弘文印刷さんにお邪魔して、工程の一部を見学してきました。
弘文印刷さんの作業場です。巨大なオフセット印刷機からジャカジャカ印刷物が生み出されます。
山が4つあるのが見えますが、4色で刷る際にはこれが4つともフル稼働。今回のカレンダーの場合は2色刷りですので、2つの山を稼働させます。
この山は黒インクを刷る山です。そこに黒のための版を設置しています。神経を使う丁寧な作業が続きます。
テスト印刷して、設定がおかしくないことを確認したらあとはジャカジャカ刷っていきます。その模様が以下。3施設のみんなが作った数字がこうして来年のカレンダーになっていきます。
まだ正確な日程は決まっていませんが、これを書いている10/19の午後には全ての印刷が完了しているはずです。あとは裁断と製本を残すのみとなりました。
発売の際にはもちろんこのウェブサイトでご報告します!ぜひ楽しみにしていてください!
「2021カレンダーTOKUBETUHEN」は、高知県嶺北地域の3つの障がい者支援施設と「とさちょうものがたり」編集部が一緒に作ったカレンダーです。
とさちょうものがたりが取り組む「シルクスクリーン」を通してご縁ができた3施設「どんぐり(土佐町)・本山育成会しゃくなげ(本山町)・ファースト(大豊町)」のメンバーさんたちが数字を描きました。
「2021カレンダーTOKUBETUHEN」は、現在印刷の仕上げ段階に入っています!
印刷を担当していただくのは、高知の与力町にある弘文印刷さん。今日は、その弘文印刷さんの工場での本紙校正に立ち会ってきました。
本紙校正というのは、実際にカレンダーに使用する用紙にテスト印刷を行い、細かな色の指定を行っていく作業のことです。
弘文印刷さんでのひとコマ
上の紙と下の紙で、赤い部分が微妙に色が違います。
こういった微妙な差異をどう考えていくか? 職人さんと一緒に見せてもらいながら、必要ならこちらの要望も現場で伝えていきます。(とはいえ今回は完全に職人さんにお任せ状態でした)
こうして関係者の確認作業が無事終了したので、そのまま印刷に入っていただきます。
多少前後するかもしれませんが、予定では11月初旬から発売開始です!
渓流の女王・アメゴ
川魚・アメゴの養殖を営む土佐町の「土佐アメゴ養殖」。新型コロナウィルスの影響で、地域のイベントやホテルからの注文が激減、出荷時期を迎えたアメゴが生簀で泳いでいる状態が続いていました。少しでも販売先を増やしたいとご相談をいただき、8月12日から9月末まで、とさちょうものがたりのネットショップでアメゴを販売しました。
多くの方からご注文をいただきました。
注文してくださった皆さま、興味を持ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
とさちょうものがたりのネットショップで販売していた川魚・アメゴ。9月末でネットショップでの販売を終了しました。
8月12日から9月末まで、ネットショップでは全部で19件のご注文をいただきました。購入してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
この売り上げは、ネットショップ決算手数料を除き、全額西村さんへ支払われました。
注文してくれた九州の方は「知人とのバーベキューでアメゴを焼いて食べました。“めっちゃ美味しい〜”と、とても喜んでもらえた」と連絡をくれました。
西村公己さん
先日、「土佐アメゴ養殖」の代表・西村公己さんにアメゴの売り上げを届けにいきました。
西村さんの話によると、とさちょうものがたりのネットショップでの販売記事を見て、直接購入に来た方もいたとのこと。「土佐町にこういう場所があることを初めて知った。また来たいです」と話していた人もいたそうです。
ネットショップでの販売数は19件。私たち編集部にもう少し販売能力があれば良かったのですが…。
でも、少しでもお役に立てたのであればうれしいです。
ネットショップでの販売は終了しましたが、土佐アメゴ養殖場では引き続き販売を行っています。アメゴを食べてみたい!という方は、「土佐アメゴ養殖場」へ直接ご連絡をお願いします。
*アメゴの調理方法についてはこちら!
とさちょうものがたりが取り組んでいる事業のひとつ「シルクスクリーン」。その内容について、今まで何度も紹介してきました。
これまで紹介したきたのは、Tシャツやポロシャツなど、今作っているものや印刷している様子についてがほとんどだったと思います。
実は、シルクスクリーンは印刷する作業だけではありません。
どんな仕事やものごともそうであるように、それらを支えているのは目に見えない部分です。どうしても完成したものごとだけに光が当たりがちですが、その裏にはその舞台を支えている人たちや、舞台に上がるまでのいくつもの積み重ねが存在しています。その「一見見えない部分」が存在することは、シルクスクリーンでも同じです。
今回は、シルクスクリーンで印刷するために欠かせない「版」を洗う作業の様子をお伝えしたいと思います。
古布にペイントうすめ液をつけ、版を擦って洗います。強く擦ると版が破れてしまうので、力の入れ具合が大切です。
インクが厚くこびりついてしまっていて、なかなか落ちない…。古布にうすめ液をひたし、インクの上に置きながら、少しずつ落としていきます。
版を洗う作業はいつもは外で行いますが、この日は雨。室内で窓を開けて換気しながら行いました。
きれいになりました!
シルクスクリーンは版のきめ細やかさ、そして道具にも手入れが行き届いていることがとても重要です。本来は、作業が終わるごとに版を洗う方がいいのだと思いますが、なかなか追いつかず、しばらくしてから洗うことがほとんど…。これは今後の課題です!
一見さりげないメンテナンスを日々続けること。それがとても大切なのだと考えています。
「2021カレンダーTOKUBETUHEN」は、高知県嶺北地域の3つの障がい者支援施設と「とさちょうものがたり」編集部が一緒に作ったカレンダーです。
とさちょうものがたりが取り組む「シルクスクリーン」を通してご縁ができた3施設「どんぐり(土佐町)・本山育成会しゃくなげ(本山町)・ファースト(大豊町)」のメンバーさんたちが数字を描きました。
今回は、制作風景を少しチラ見せ!大豊町ファーストの制作現場です。
シルクスクリーンでも活躍中の大豊町ファーストの剛くん。
「2021カレンダーTOKUBETUHEN」というタイトルを命名したのは剛くんです。
折紙をちょきちょき切って数字に
いろんな種類の数字ができました
カレンダーは赤と黒の2色刷りなので、カラフルな数字たちが十分活かせないのは残念なのですが、逆にいうとカラフルなカレンダーって、暦としてはわかりづらくなってしまうんですよね。
そんなことも今回作ってみて初めて学んだことでもありました。
さあ、そして肝心の誌面です。現時点でも楽しいカレンダーになっていると思いませんか?
1月はどんぐりの制作。右下の施設ロゴが赤くなっている施設が制作を担当しています。
左下には制作してくれたメンバーさんたちのお名前が直筆で。©️は彼らととさちょうものがたりの共同保有です。
2月はファースト。上の写真の数字がこのように活かされています
3月は本山町のしゃくなげ
現時点で全部はお見せできませんが、この生き生きとした数字が続く1年間のカレンダー、楽しいと思いませんか?
「2021カレンダーTOKUBETUHEN」は11月初旬より発売の予定です。詳細はまた改めて当サイトでお伝えしますので楽しみにしていてくださいね!