とさちょうものがたり

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

和田亜美

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「コウノドリ」 鈴ノ木ユウ 講談社

 

妊娠中、色んなマイナス情報が耳に入ってきて、インターネット検索しまくった経験はありませんか?

受け入れ拒否、未受診妊婦、未成年妊娠、無脳症、超未熟児、海外で出産してしまったら?

風疹やインフルエンザの影響、夫婦の問題やマタニティーブルー、帝王切開への世間の認識と抵抗感など

ニュースで話題になったような出来事、こんなことも起こるんだ!?そんな考え方もあるんだ!?

そんな事柄について描かれています。

ドラマ化もされましたが、出産のシーンなどリアルで、毎回泣きながら見ていました。

全ての命は奇跡!

和田亜美

 

 

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とさちょうものづくり

土佐町の生産者さんへ

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ステッカーは赤と紫の2種類です。

切手サイズの土佐町ステッカーを作りました!

土佐町役場・総務企画課の窓口にて無料で配布しています。

 

信頼できる情報筋によると、これを商品に貼ることで売り上げが若干上がるそうです。データを取っているわけではありませんが、冗談ではなくそんなウワサです。

 

野菜・肉・加工品‥‥などなど業種に関わらず、土佐町の生産者の方々が無料で使用できます。食品以外でも大丈夫ですよ。

土佐町役場2F・総務企画課の窓口にて配布しております。みなさまにどんどん使っていただいて、「土佐町ブランド」を浸透させていってください!

れいほく未来のパプリカ

高石哉成子さんが育てたクレソン

 

 

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私の一冊

鳥山百合子

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「いたずらこねこ」  バーナディン・クック作, レミイ・シャーリップ絵 福音館書店

生まれた初めて「かめ」に出会ったこねこは、何だろう?と思いながら、ちょっとした恐怖とそれを上回る好奇心でかめに近づきます。

頭と手足を甲羅の中に引っ込め、そして再び手足を出し、歩き始めるかめ。こねこはかめが自分の方へ歩いてくるので、たじたじと後ろへ下がる。

そして、バチャーーン!

かつて幼稚園で働いていた時、クラスの子どもたちとこの本を何度も一緒に読みました。(今はもう本当に大きくなって20歳を超えています!)

こねことかめの一歩ずつを息を呑んで見つめていた目、バチャーーン!と池に落ちるシーンでいつも決まって大笑いしていた子どもたち。

この本を開くと、幼稚園で一緒に過ごしたあの子たちのことをいつも思い出すのです。

また会えたらうれしいな。

鳥山百合子

 

 

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私の一冊

和田亜美

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「最終兵器彼女」 高橋しん 小学館

 

この地球のどこかで戦争が起きるということは、この地球のどこかで誰かが誰かを殺すということ。

この地球のどこかで誰かが誰かに殺されるということ。

その先に絶望しかなくても、人は未来のために種を植える。

その先に希望がなくても、人は誰かを愛する。

そんな物語だと思います。

和田亜美

 

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私の一冊

藤田純子

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「泣きたくなったあなたへ」 松浦弥太郎 PHP研究所

『年齢を重ねるにつれて、いろいろなことができるようになります。

たいていのことに、うまく対応するコツみたいなものができてきます。

でもなぜが年齢を重ねるにつれて、不安はより身近に、くっきりと大きくなり、見て見ぬふりができなくなります。

そうしてどんなに疲れていても眠れないのです。

あれこれが目の前に迫ってきます。

将来の不安。自分の弱さ。一日のわだかたまり。

もうごまかしはきかない。しっかりと向きあわざるを得ないのです。歳をとればとるほど…。』

 

これは、作者のまえがきの一部ですが、この文章に心をグッと掴まれて読み始めました。

気をはらず、無理をせず、自然体でいながら大切なことを忘れない生き方、日々の小さな気づきに向き合う少しの努力…。

優しい人になれそうな気がします。

藤田純子

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くだらな土佐弁辞典

ひすばった

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ひすばった

【動】干からびた

例:バッタがひすばった (バッタが干からびた)

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私の一冊

鳥山百合子

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「ふくろうくん」 アーノルド・ローベル作 文化出版局

座ってお茶を飲むのが大好きで、いつも大まじめ。それでいていつもクスッと笑わせてくれるふくろうくんが大好きです。

この本の中には5つお話があって、その中でも『うえとした』というお話を子どもたちは気に入っています。

「ぼくんちの2かいはどうなっているのかなあ。いっぺんに2かいと1かいにいられるやり方があるはずだぞ」。

そう考えたふくろうくんは、階段をものすごい勢いで一晩中上がったり下がったり駆けどおし。

「ぼくがうえにいるときは、ぼくはしたにいないんだ。ぼくがしたにいるときには ぼくはうえにはいないんだよ」。

ふくろうくんはそう悟ります。

ふくろうくんのような人と一緒に暮らしたらきっと楽しい。

 

表紙の写真にある羽は、ふくろうくんが階段を駆けのぼったときに抜け落ちた羽。。かな?

鳥山百合子

 

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土佐町ストーリーズ

高峯神社の手洗石 後編

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また古老によるとこの手洗石を運び始めたのは、明治10年のこと、地蔵寺の岡田勝次なる者で、神社まで6kmの坂道を運ぶ計画をたてた。

「石は大きな木のまた枝でつくった木馬にのせ、しばりつけて、おん綱めん綱をかけた。おん綱には赤ハチマキの男衆。めん綱には赤手拭い赤だすきの女衆が、声をそろえ力を合わせた。

石の上には高知から来た歌い手が乗り、赤手拭いでほうかむりし、手に紅白のざいを持ってこれをかつぎ、

高峯神社の石引きは、忠臣蔵のお芝居か、お石はおかるぢやヤレコケヤサアノウウン

など木遣節のはやしを合わせ数百人、人海戦術で山坂をずるずる引き上げたものだそうな。

引き手を引き子といい、若い元気な男女は遠くの者も聞き伝え、嶺北地方の各村、群の中部、南部、高知や遠く高岡郡南部、東は岸本あたりからも参加し、毎日数百名が奉仕したらしい。

当時は酒も土地酒をつくり、毎日40ℓから50ℓもあけることがあったというし、直径1メートルものひきなべ3杯の汁を炊き、大釜で20kgから、時によると30kgの飯を炊いたので、米が食えるという魅力で参加する者も増したという。

農閑期を利用し年中行事のようになり、明治15年、5年目、安吉部落の入り口、通称「境」というところで中止となった。

当時経済上の問題や宗教上の問題やで四国で讃岐の琴平と並び称され信仰の篤かった三宝山高峯神社の神仏合祀の大権現に紛争が生じたりして中止になったものと思われる。

爾来、歳月は流れて1928年、石が座ってから43年目、昭和の御大典記念事業にと昭和3年3月、時の地蔵寺村村長・西村繁太郎さんの肝入りで石引きが再開された。

当時の青年が中心になって奉仕したが、今度は知恵と工夫、機械器具の進歩がモノを言って人海戦術に頼らず、ぞうさなく引きつけた、とも言われている。

町史

 

高峯神社の倉庫には、その時に使用した綱が現在も保存されています。

 

以下も併せてお読みください

土佐町の大神様 髙峯神社 前編

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私の一冊

石川拓也

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“New York City Transit Authority Objects”           Standards Manual

以前、NASAなどいくつか紹介したデザイン・マニュアルシリーズ。

この一冊は、ニューヨーク市交通局が制作していた様々なものを、若きデザイナーたちが収集して編集して出版して、一般の人の目にも届くようにしたもの。

おかげでなかなか面白いものを見ることができます。

ニューヨークのバスや地下鉄関連の出版物などはもちろんのこと、メトロカードのデザインや地下鉄乗務員の制服、はたまた作業用の分厚い手袋まで。ちなみに手袋は作業で実際に着用した痕跡がはっきりと付いています。
これを一冊にまとめたのはとてつもない”交通局オタク”なんでしょう。

 石川拓也

 

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土佐町ストーリーズ

高峯神社の手洗石 前編

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ここなあたりをまだ森郷と言うたころ、高峯神社は讃岐の金毘羅さんと並んで四国ではえらい神様であちこちは沢山お詣りにきょった。

神社の下から段々になって平い(ならい)宅地があるが、あこには宿や料理店が並んでいたそうな。

そんな頃の話よね。

三宝山(=稲叢山)の八合目ぐらいの所に土俵の大きさ位の石で、中の窪んで四・五斗ばかりの水が入る石がある。

あれは手洗石よ。

石原から平石に行く途中の、有馬林道入口のあたりの川原にあったそうなが、それをあこまで担いあげたそうな。

沢山の信者が何十人何百人となく縁日には来よったから、その信者たちが毎年毎年少しずつ引き上げて、あんな高い所まで運び上げたというから偉いもんよ。

明治になって神仏混淆はいかん言うて、三宝山も信仰が薄らいで、引き上げる人も無うて、ああやって八合目で止まっているそうな。

それが昭和三年御大典記念として村がとりあげて現在のような位置格好になった。

 

高峯神社の手洗石

後編に続く!

以下も併せてお読みください!

土佐町の大神様 髙峯神社 前編

 

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