「小さな生きものたちの不思議なくらし」 甲斐信枝 福音館書店
幼い頃、外で遊び疲れて草の上に仰向けに寝転んだ。
太陽がまぶしい。空をすぐ近くに感じる。音がいつもと全く違って聞こえる。
その時の気持ちを今も思い出すことができます。
不思議な感覚の中で、まわりの草たちは気持ちの良い風に揺すられながら、手をいっぱいに広げて、仲間たちとつながりあおうとしているように見えた。
この本を読んでいると、作者が私と同じ感覚を持たれていることを感じ、すごくうれしかった。
彼女はずっとずっと深く小さな目立たない存在に向き合って、面白く付き合っていて、新しい世界を教えてくれた。
藤田純子