「我が家の母はビョーキです」 中村ユキ サンマーク出版
「統合失調症」って病気、知ってますか?
「私の母は27歳のとき、突然おかしなことを言いはじめ、そしてついに、この病気を発病しました…。当時私は4歳。」という作者は、マンガ家。
統合失調症生活31年になった母と、介護福祉士で楽天家、我が家の潤滑油で私と母にとって心の安らぎの夫の3人暮らし。
何年たっても、父のギャンブルと借金癖は、なおることなく全く頼りにならない。父と母の離婚成立。17歳で後見人。
母親も苦しいだろうが、子どものかかえた苦労やつらさは壮絶。
この生活の中で母の面倒をみながら、よくぞまっすぐに生きてこられたものです。総理大臣賞でもあげてほしい。
母と暮らしながら、周囲に出せない病気のことを学び、誰かに相談することで、とても生きやすくなってきた。
相談機関、いろいろな書類の提出の仕方も詳しくかかれている。
ユーモアをまじえた親子のやりとり。
家族一緒にのんびり楽しく「失敗」と「反省」を繰り返しながら、「涙」と「笑顔」で生きてみよう…と結んでいる。
ユーモアとのんびり、ゆっくりはとても大切だと思う。