4月15日の高知新聞に掲載された記事です。
2021年1月から2月にかけて、高知県内9市町村の郷土料理を撮影し、動画を製作しました。DVDを作り、また県庁のYoutubeチャンネルでも公開されています。
高知県庁農産物マーケティング戦略課が、県内の郷土料理の保存と伝承のために立てた企画を「合同会社 風(とさちょうものがたりを運営している会社です)」として委託を受け、製作しました。
郷土料理 後世へ映像化
県配信 土佐町の編集者が取材
【嶺北】高知の食文化を後世に伝えようと、 県が郷土料理の作り方などを記録した動画をユーチューブで公開している。安芸郡東洋町の「こけらずし」や、宿毛市の「きびなごのほおかぶり」など九つ。動画を制作した 土佐郡土佐町の事業者 は「各地の多様で濃い文化を感じて」と呼び掛けている。
料理の作り手の高齢化や後継者不足を背景に、県農産物マーケティング戦略課が企画。土佐町をPRするウェブサイト「とさちょうものがたり」編集部の 鳥山百合子さん(44)と 石川拓也さん(46)が昨冬、約1カ月かけて取材・撮影した。
動画は今月上旬、同課が開設したユーチューブチャンネル 「JAPAN Cooking KOCHI」にアップ。イタドリやタケノコ、キビナゴなど食材を育む地域の風土や営みを交え、調理方法やレシピを紹介している。料理名の題字は嶺北地域の障害者支援施設の利用者が手掛けた。
石川さんは作り手の住民から「自然と調和した暮らしの大切さを学んだ」。同課は今後も動画を増やしたい考えで「記録の重要性を訴え予算化に努めたい」としている。
(竹内将史)
各動画タイトルや動画内の絵は、嶺北の3つの障がい者支援施設の皆さんに依頼し、描いてもらいました。
とさちょうものがたり編集部が取り組むシルクスクリーン事業でご縁のある「れいほくの里どんぐり(土佐町)」「りんどう(本山町)」「ファースト(大豊町)」の3施設の皆さんが気持ちを込めて描いてくれたグラフィックです。
3施設の皆さんが描いてくれた手書きの文字は、動画にあたたかさを加えてくれました。
このチームでのものづくりは、昨年秋に製作した「2021カレンダーTOKUBETUHEN」と同様です。今回もこのようなかたちで一緒に一つのものを製作することができ、とてもうれしく思っています。
撮影では東西に広がる高知県を縦断し、高知の郷土料理という文化を守り継いで来た方たちと出会うことができました。その経験は私たち編集部にとってかけがえのない財産となりました。
高知県9市町村で撮影した動画を、これから順次紹介していきたいと思います。高知のゆたかさを感じていただけたらとても嬉しいです。
どうぞお楽しみに!