石川拓也

図らずもTPP。あっちのTPPではありません。

土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。

2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。

各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。

写真:石川拓也 宛名面デザイン:品川美歩

土佐町ポストカードプロジェクト

2019 Nov.

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

稲叢山方面に行った帰り道、不意に出くわして思わずシャッターを押した風景です。

時間は朝8時過ぎ。青空、白い雲、一見すると夏のように見えるかもしれませんが、これは冬の訪れを知らせるさめうら湖面の写真です。

雲海のように低い位置に立ち込める雲、湖面を湯気のように移動する霧。これは冬の土佐町で見られる光景です。

この日は、撮影するぞ!と外出したわけではなく、山からの帰り道、市内での打合せに向かう途中で図らずも遭遇した風景です。たまたまの出会いなんですが、自然からの贈り物として僕の心に刻まれました。

そしてこういったたまたまの贈り物が珍しいものではなく、実は一年を通して何度も頂いてしまえるということは、土佐町のような場所に住む者の幸せだなぁと思っています。

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

石川拓也

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「本の未来を探す旅   台北」 内沼晋太郎綾女欣伸 編著 朝日出版社

夏の終わり頃に台北に行ってきました。

台湾の人は親日でフレンドリー、ご飯がおいしい、夜市が楽しい、などなどいろいろ事前に耳にしていた事柄が、まさにその通り!な旅になりました。

もうひとつ楽しかったのは、独立経営の小さな本屋さんが数多くあって、しかもそのどれもが独特な生き生きとしたエネルギーを放っていたこと。

そのことを台湾の親戚に話したところ、これ持ってってと手渡されたのがこの本です。

日本語の本なのですが、まさか台湾の人にもらうとは。。。

内容はそういった独立系書店の現在を紹介しながら、タイトル通り「本の未来を探す旅」。

本屋さんを紹介しているので「本の未来」ですが、これはそのまま「文化」や「アイデンティティ」に置き換えてもよさそうです。なぜなら、本というのは文化そのものでもあり、本屋さんは本の売り場という役割はもちろんのこと、文化の発信地としての役割も(特にこれからの本屋さんの在り方としては)担っているのですから。

おもしろい本屋さんがたくさん登場してきますが全部を紹介するわけにもいかないので、2枚目の写真に撮った「田園城市」だけ書きます。

ここは書店であり編集プロダクションであり、出版社でもあってギャラリーでもあるという会社です。「最初から最後まで自分たちでやる」というこの姿勢には直感的に正しさと美しさを感じます。もちろん口で言うほど簡単にできることではないということもわかりつつですが。

近いのは、農家さんが生産者であり、加工もやって販売もしてレストランもやる、というようなスタンスでしょうか。

食と違い、文化に関しては地産地消に似た価値観はあまり聞きませんが、でも実は自分たちの文化を自分たちで作る、その出発点から最終ゴールまでを自分たちで全て(もしくはできる限り)賄うという姿勢はとても大切な気がしています。

仕事のひとつひとつが細分化専門化して全体が見えずらくなっているこの時代では特に、この田園城市のスタンスは光を放つのではないでしょうか。

台湾に滞在中に感じる自由さ肩の軽さというのは、もしかしたらこういう「やりたかったらやってしまえ」とでも言うような人々の姿勢に理由があるのかもしれません。

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
4001プロジェクト

山根総介

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

山口出身の山根くん。

地元のスーパー末広で勤務しながら、コーヒーが好きすぎて自分で販売もしています。11月に開催した「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店」ではポップアップストア「山根くんのコーヒー」が好評でした。

実は山根くん、今月から船橋に居を移しコーヒーの仕事を始めます。土佐町生活の最後に一緒に仕事できたのが良い思い出になりました。

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
4001プロジェクト

仙田聡美

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

季節の焼き菓子orioriの仙田聡美さん。11月に開催した「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店」の紹介記事のために、実際にお菓子作りをされている場にお邪魔しました。

お家に入ったとたんに立ち込める焼き菓子の良い匂い!町のあちらこちらで見かけるお菓子のできあがる様を目の当たりにできたのは貴重な体験でした。

とても楽しそうに仕事する聡美さんが印象的で、これは土佐町の多くの人にも言えることですが、

好きなこと x 地元の材 x ビジネス =

この方程式で仕事が成立しているのは、見ていても楽しいことだなあと思います。

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
4001プロジェクト

澤田順一・みどり・光

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

相川の花農家である澤田さん一家です。代々この相川の地で農家さんだった澤田家、順一さんがハウスでの花栽培をスタート、現在は2代目にあたる息子の光くんが後継ぎとして勉強中です。

先月、みどりさんにお願いして、とさちょうものがたり編集部はトルコキキョウを100本仕入れさせていただきました。「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店」ではその100本を、来場したお客様にプレゼント。これが好評で、午前中1時間で瞬く間になくなりました。

イベントの趣旨が「土佐町の山の空気をそのまま届ける」ことだったので、そのとても大切な部分を澤田さんのトルコキキョウはしっかりと担ってくれました。土佐町の土で育ったお花が手に入るということはとても大きなことです。

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

石川拓也

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「江江 台南 x 高雄」 翁平

8月に台湾に行きました。台北には僕の母方の親戚がいます。今までちゃんと会ったことがなかったのですが、今回初対面するために行きました。

親戚のうち、僕より年下のいとこである翁平は小学校の美術の先生。「これ持って帰って」と言って手渡されたのがこれ(2冊いただいたうちの一冊)。

この本は彼が台南と高雄を旅した際に撮影したもの。ユニークなのは主人公を江江という写真にある不思議なキャラに設定し、江江が旅をした記録という体裁になっているところ。

これは彼が自由に発想し、印刷製本まで自分で作った本で、この軽さこの自由さがいいなぁと思います。

あと、やはり親戚というか血は争えないというか、台湾の親戚には絵描きさんやアニメーターなどが多く、なんかお互い似てることしてるねえと言って笑ったのでした。

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

石川拓也

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「TRANSIT  THE  LANDSCAPES」 euphoria factory(ユーフォリアファクトリー)/TRANSIT編集部 講談社

「やっぱり地球は美しい」

TRANSITという旅の雑誌(発行:euphoria factory)があります。毎回、息をのむほど美しい写真で構成された、僕も昔からとても好きな雑誌です。

そのTRANSITが、これまで発行してきたものの中から写真を厳選し、今秋2冊の写真集として発行しました。

それが『TRANSIT THE PORTRAITS』(人物編)、『TRANSIT THE LANDSCAPES』(風景編)の2冊。

今回ここで紹介するのは風景編である『TRANSIT THE LANDSCAPES』です。

本当に多岐に渡る国と地域の美しい写真が、毎ページこれでもかと登場します。これは言葉を尽くして説明するよりも、実際に見るべし、の本です。

なのでこれ以上は野暮な説明は控えますが、ひとつだけ。

僕自身、「TRANSIT」の撮影で、レッドセンター(Red Center)と呼ばれるオーストラリア中央部に行きました。オーストラリア先住民(アボリジニ)の人々の精神的な支柱でもあるウルル(昔はエアーズロックと呼びました)の上空をヘリで周り撮影したものが2枚目の写真です。

当時住んでいた東京では感じようもない大地の巨大さと、人類史の中で本当にややこしく歪められてしまった先住民の存在と文化、それからそれを少しでも立て直そう、立ち直ろうとするオーストラリア社会と先住民社会のとてつもない努力の足跡を体験した、個人的にはとても大きな経験となった旅でした。

この写真集の発行とともに献本として贈っていただき、当時の乾いた空気を思い出しました。今更ながら、関係者のみなさまに感謝です。

見たい方が近所にいらっしゃったら、とさちょうものがたりの作業場に置いてありますので見にきてくださいね。

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
4001プロジェクト

古谷展久・淳・愛子 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

中島にお住いの古谷さん。お父さんは土佐町の老人ホーム「トキワ苑」にお勤めです。

展久くん、淳くん、愛子ちゃんの3人と一緒に高須の棚田へ行きました。

ポストカードに載せる写真を撮りながら、記念写真も!と言って撮ったのがこの一枚です。

 

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
4001プロジェクト

平石 生活改善グループ

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

平石 | 西村裕子さん・筒井利子さん・筒井緑さん

 

平石のお母さん方がチームを組んでお惣菜などを作る「平石生活改善グループ」、通称「生改さん」。

来月開催する「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店」に出店するにあたって、実際お仕事中にお邪魔して撮影させていただきました。

この日はタケノコ寿司の調理をしている最中で、それはもう美味しそうな匂いが立ち込めていました。

西村裕子さん・筒井利子さん・筒井緑さんの3人は長年一緒にこの仕事をされてきて、チームワークもバッチリで楽しそうにお仕事されている姿が印象的でした。

こうして土佐町の食文化が日々紡がれている、そのことを目の当たりにしたように思います。

 

生活改善グループ @高知蔦屋書店

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
土佐町ポストカードプロジェクト

2019 Sept.

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

高須 | 古谷展久・淳・愛子

 

美しい棚田が広がる高須地区。この季節になると稲穂が見ての通りのこの色づき。日本人のDNAに訴えかける風景が広がっています。

以前、田んぼの写真を撮った時にも同様のことを書きましたが、この風景は土佐町の農家の方々が作っているし守り続けている。地域の農家さんたちがみんなで作っている風景を、農家でない僕なんかはこうして楽しませていただいているわけで、頭が下がる思いがします。

走っている3人は古谷さんちの3兄妹。展久くん、淳くん、愛子ちゃん。3人仲良く棚田の風景の中で遊んでもらいました。

 

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
19 / 37« 先頭...10...1718192021...30...最後 »