とさちょうものがたり

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

石川拓也

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「柴田元幸ベスト・エッセイ」 柴田元幸 ちくま文庫

 

柴田元幸さんは日本を代表する英米文学翻訳家。僕が柴田さんのことをあれこれ書くのが憚られるくらい、個人的に尊敬する人です。

驚くほどに多産な仕事ぶりで、ざっと翻訳した作家を挙げてみても、ポール・オースター、チャールズ・ブコウスキー、スティーヴ・エリクソン、スティーヴン・ミルハウザー、リチャード・パワーズ‥‥これ以上は書ききれませんが、もちろんここに挙げた名前はほんの一部です。

その柴田さんが、翻訳ではなくご自身のエッセイで本を出されました。80年代から、様々な媒体で発表されたエッセイを一冊にまとめた「柴田元幸ベスト・エッセイ」。これが面白くないわけはない。そこに柴田さんがいるかのような錯覚に陥りました。

ちょっとだけ自慢(←抑えきれない)をさせてもらうと、僕は柴田さんにはちょっとだけ仲良くしていただいていて、この一冊は「献本」として送っていただいたものでした。柴田先生、ありがとうございます。

石川拓也

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

鳥山百合子

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

 

2016年に高知県立美術館で開催された「マリメッコ展」で購入した一冊です。

フィンランドのブランド「マリメッコ」のデザイナー、マイヤ・イソラの物語。ウニッコと呼ばれるポピーの花のデザインを、きっとどこかで目にしたことがあるのでは。

『マリメッコは、伝統的な家庭環境と変化し続けるこの世界の新しい生活環境とを結ぶ架け橋』。

これはマリメッコ展の入り口に掲げられていた言葉です。持っていたチケットの裏にメモし、今も持っています。

架け橋、という言葉がとてもいいと思ったのです。

 

仕事への情熱を持ち自由と自立を求め続けたイソラ。花や木々、果物など自然をモチーフにしたデザインを多く残しています。

専門的なことはよくわかりませんが、ひとつひとつのデザインは、その時にイソラが見つめていた世界そのものなのかもしれないなと思います。デザインの奥にイソラの生き方が感じられるような気がして、時々この本を開きたくなります。

鳥山百合子

 

 

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

和田亜美

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「さんかく窓の外側は夜」 ヤマシタトモコ クロフネコミックス

 

タイトルに惹かれて読み始めました。

読んでいて身震いしてしまう、でも引き込まれる、そんな作品です。

オカルト・ホラー系なので、当然幽霊系の怖さもあるのですが、呪いや妄信的な集団など、生きている人間の怖さもあり。

三角くんと冷川さんの全然いかがわしくないのにいかがわしい関係が大好物です。

和田亜美

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

下田昌克さんが描いてくれた「土佐町の夏」の絵が、大きなトートバックになりました!

どんぐりの皆さんががシルクスクリーンで印刷した土佐町オリジナルのトートバッグです。

以前作ったものは縦に長いタイプのものでしたが、今回はマチ付き・横に長いバッグです。

色も変え、今回は思い切って赤(朱色)にしてみました。

 

版の上に慎重にインクを置きます。

版の枠にマスキングテープを貼り、マジックで線を入れています。バックのマチの部分とこの線を合わせ、版を置きます。そうすることで、いつも一定の場所に印刷ができるのです。

 

 

版がずれないように、ぎゅっと押さえます。

 

 

持ち手の部分は生地が重なり厚くなっているので、そこを避けるように版を置き印刷します。

 

 

「ちょうどいいインクの量が生地の種類によって違うね。」とどんぐりのみなさんが言っていました。

このバッグのように厚い帆布に印刷するとき、力の入れ具合やインクをのせる回数や量が、Tシャツに印刷する時とまた変わります。そのTシャツにも綿やポリエステルなど生地の種類が色々あるので、それによってもまた変化します。

うーん、奥が深い!

毎回新しい発見があります。だからおもしろい!

 

 

そして、できたのはこちら!!

 

赤(朱色)、とってもいいと思いませんか?
マチ付きの大きなバック、特に女性にはうれしいのではないでしょうか?マチ付きは荷物がたくさん入ります!

 

このバックは11月11日(日)のさめうらの郷湖畔マラソン大会、11月23日(金・祝)の土佐町産業文化祭にて販売します。

どうぞお楽しみに!

 

*トートバックが購入できるネットショップはこちら!

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

藤田英輔

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「豆腐屋の四季」 松下竜一 講談社

大切に思うこと(もの)は隠しておきたいんだけど、実は顕示したい、知らしめたいという感覚。
この一冊はそんな思い。

僕のような「単純な豆腐好きの短歌好き」なくらいでは裏切られます。

松下竜一(1937~2004)渾身の一冊です。

藤田英輔

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

 

西村繁男さんが土佐町にやってくる!

絵本作家、西村繁男さんが土佐町にやって来ます。

高知県高知市ご出身の西村さん。「にちよういち」や「がたごとがたごと」「おふろやさん」「やこうれっしゃ」など、子どもたちも大好きな素晴らしい絵本をたくさん制作されています。

実は西村さんは土佐町にもご縁のある方で、3年ほど前にも土佐町に来てくださってご自身の絵本をスライドにし、お話をしてくださったことがありました。

そして今年の秋、西村さんから「とさちょうものがたりを読んで、笹のいえを知った。ぜひ宿泊してみたいので連絡先を教えてほしい。」と連絡があり、「11月9日に土佐町に行くのでその時に、以前のようにお話ができたら。」と言ってくださったのです。

土佐町立図書館では西村繁男さんといまきみちさんの本を揃えています。ぜひ手に取ってみてくださいね。

 

 

11月9日(金)15時から、土佐町のみつば保育園で西村繁男さんの「おはなし会」を開きます。

西村さんの奥さまである絵本作家いまきみちさんも一緒に来てくださいます。

どなたでも参加できますので、西村さんといまきさんのお話を聞きたい方はぜひ来てくださいね!

 

鳥山百合子

鳥山百合子

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
くだらな土佐弁辞典

はかんずく

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

〜ずく

【副】〜しないで

※食べんずく(食べずに)、洗わんずく(洗わずに)、着替えんずく(着替えずに)などなど、動詞にくっつけて使います。

例)ズックはかんずく、学校に行きよった! (ズックはかないで、学校に行った!)

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

鳥山百合子

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「おおずもうがやってきた」 西村繁男 福音館書店

高知県高知市ご出身の西村繁男さんの絵本です。

島に大相撲の巡業がやってくることになって、町中の人が楽しみに準備をしていきます。

土俵の作り方、まわしのしめ方、ぶつかり稽古の様子、土俵入りやとりくみの様子が生き生きと描かれていて、自分もその中にいるような気持ちになってきます。

本場所ではお相撲さんが滑稽なことをしてお客さんを笑わせる「しょっきり」というものがあるらしく、西村さんの絵によると、わざと相手を飛び越えたり、水を吹きかけたり…。他にもいくつかあって、絵を見ながらその様子を想像するだけで面白い。

お客さんがお弁当を広げていたり、お菓子を食べていたり、カメラのフィルムを変えていたり(この絵本が描かれた時はフィルムだったんですね!)…。その様子を見るのも楽しい。

夜にお相撲さんたちが船に乗って島に到着した時の島の人たちの興奮や吐く息の白さは、暗闇の中にも人の熱や息遣いがあることを何だか思い出させてくれます。

鳥山百合子

 

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
私の一冊

和田亜美

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

「風光る」 渡辺多恵子 小学館

 

幕末という激動の時代を自らの信念を貫いて駆け抜け、散っていった新選組。

新選組にどっぷりハマった時期がありました。

新選組関係の漫画も色々ありますが、私がハマったのはこの「風光る」。

野暮天沖田総司と、そんな沖田に恋する、男装して新選組に入り込んだ女の子、神谷清三郎とのお話。

結末は史実通りなのか、それとも・・・?

和田亜美

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone
Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone

さめうらの郷湖畔マラソン大会Tシャツを作りました!

 

「とさちょうものがたり」×「どんぐり」、さめうらの郷湖畔マラソン大会のTシャツを作りました!

2018年11月11日(日)に土佐町で開催される「さめうらの郷湖畔マラソン大会」。毎年1200人のランナーさんが参加しています。

参加申し込み時に約200人のランナーさんからTシャツの申し込みをいただきました。

多くの方のご協力のおかげです。本当にありがとうございます!

 

「水で活きる」をテーマに掲げる土佐町。人類最初の哲学者・古代ギリシャのタレスの「万物の原初(アルケー)は水である」という言葉と、土佐町の自然豊かな生活を古代壁画風にデザインしました。

 

 

胸には「とさちょうものがたり」のロゴを。

 

背中と胸のデザインを一枚一枚手刷りし、完成したものはハンガーに吊るして並べていきます。
ずらりと並んだTシャツたちは、なかなかの迫力がありました。

視界がブルー一色になって「目がチカチカする(笑)」とどんぐりの職員さんの筒井さんが言い、どんぐりのメンバーさんの石川寿光さんは一枚一枚が積み重なっていく様子を「めっちゃやりがいありますよ!」と話してくれました。

 

一枚一枚検品し、サイズ別にまとめています。

 

参加申し込み時に注文いただいたTシャツ200枚は全て完成し、あとは当日ランナーさんに着ていただくのを待つばかり!

 

「あ!Tシャツを申し込みし忘れた!」「やっぱりこのTシャツを着て走りたい!」という方。
ご安心ください!マラソン大会当日もこのTシャツを販売します!

 

2018年11月11日、土佐町の空の下で、このTシャツを着て走るランナーさんの姿を楽しみにしています!

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterEmail this to someone