「元彼の遺言状」 新川帆立 宝島社
テレビドラマ化され、不思議なテーマが気になりつつほとんど寝てしまい、何が何だか分からずじまいとなった。スッキリするべく原作を購入。目の回るような画面展開を気にすることなく、自分のペースで謎解きを理解できた。
買収した会社が実は問題だらけだった。後々に禍根を残さないように周到に計画された遺言だった。一見辻褄が合いそうにない珍妙極まりない遺言が、実は未来をみすえた措置であったと若き女性弁護士は見抜く。
主人公の女性弁護士はお金の亡者である。しかしながらお金以外にも大切なことがあると気づき始める。その微妙な心の変化も見逃せない。