「ないた」 中川ひろたか作, 長新太絵 金の星社
泣いた。 泣くのがいちばん心の大掃除。 背負っていた気がかりや後悔や不安。 泣いたらすっきり。いい気持ち。 状況はなにも変わっていないのに。 またピカピカになった気持ちで頑張れる。 泣くことは自分が自分に戻る作業。
それにしてもうちの子はよく泣く。 泣かれれば泣かれるほど自分が母親であり大人であるという自覚と役割を押し付けられ、しっかりせねばと気持ちを奮い立たせて泣けなくなってくる。 それもまた悲しいか…泣。
この絵本のなかで、おかあさんが布団の中で泣いているシーン。
一おかあさんの おふとんにはいったとき、おかあさんの めから なみだが でた。 つーっと、まくらに ながれて おちた。 ないてるのって きいたら 「ううん」って、いった。
この情景だけで心が重なって泣きそう。何歳になってもわたしは泣くぞ〜!
でもこっそりひとりでね。