2020年11月

笹のいえ

柚子の収穫

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稲刈りの次は、柚子収穫のお手伝い。

数日間、二か所の柚子畑に出掛けて行った。

一か所は所有者さんの自宅裏にあり、集落を見下ろすことができる穏やかな場所。

もう一か所は山の上の斜面にある圃場で、ここから見える周りの景色も良い。ちょうど紅葉がはじまるタイミングで、色づきはじめた山の木々が目を楽しませてくれた。

それぞれ別々の方が所有されていて、柚子の木の管理や収穫方法などが異なっていて勉強になった。

実は摘果ハサミを使って収穫するが、枝に棘があるので注意が必要。刺さるととても痛いし、体質によっては何日も腫れが引かないこともあるという。棘のある枝を踏んでしまうと靴の底を貫き怪我をすることがあるので、一か所にまとめておくことが大切ということも学んだ。

対策として、帽子やヘルメットを被り、手袋は牛革製。服の生地も目の詰まった素材がベター。エプロンや眼鏡をするのも有効だ。

木の高いところに生る柚子にはハシゴを上ったり、高枝バサミを使うと便利。けどずっと上を向いているので、首が痛くなってくる。実はコンテナに集め所定の場所に移動させるが、これが結構重い。なかなか重労働なのだ。

作業は朝から夕方前まで行われるが、嬉しいことに10時と15時の休憩がある。皆が集まってお茶とお菓子やミカンなどをいただく。休憩が多いと思われるかもしれないが、定期的にリフレッシュする時間を挟むことで集中力が保たれ、疲れる前に休むことで体力が持続する。

柚子には二回収穫時期がある。

一回目は実がまだ青いころ。そのまま出荷される。果汁は少ないが、薬味として使われることが多い。柚子胡椒はその代表。うちでも自家製を作ったことがあるが、風味が高くて重宝した。

二回目は色が黄色くなったころ。これは絞って柚子酢(地域では「ゆのす」と呼ばれる)にする。玉の大きいものは農協に出して、小ぶりのは自分たちで絞って自家製ゆのすにする。

高知に住むまで酢と言えば米酢と思っていたが、さすが柚子の産地、こちらでは柚子酢を使うことが多い。

酸っぱいけれど、美味しい。酢飯を作るときに混ぜると香りもとても良い。地元のうどん屋さんでは自家製の柚子酢が薬味として出てくる。うどんに酢?と思ったけど、出汁との相性が抜群だった。

柚子は他の柑橘と比べて育てやすいと言われているが、木の成長が遅く、「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年」と言われる。なんだか親しみ湧く果物だ。

 

写真:お手伝いに行った柚子畑。作業の動線を考えて植えられているのが分かる。実が収穫されてすっきり。

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私の一冊

西野内小代

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「即答力」 松浦弥太郎 朝日新聞出版

自分から働きかけていく事の重要性が述べられています。

物事に対しての反射神経を養うという事、習慣づける大切さ、その為には絶えず情報、自分の意見を把握しておく事が必要。相手をよく理解したうえでの即答を心掛ける柔軟性も不可欠。その土台があってこその即答力。

知らない・わからない と答えるのも即答力。

知ったかぶりをしないで素直に答えるという大切さを再認識。

 

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11月2日より販売を開始している「2021年カレンダーTOKUBETUHEN」。

先日、高知新聞に掲載していただき、多くの方からのご注文をいただいています。ありがとうございます!

土佐町内と県外にカレンダーの販売店が増えました!

お近くの方はぜひお立ち寄りください。

 

・末広ショッピングセンター
高知県土佐郡土佐町田井1353-2   Tel: 0887-82-0128    (営業時間:9時~19時45分)

本のコーナーで販売しています

 

・オンベリーコ
高知県土佐郡土佐町田井1353-2    Tel: 0887-72-9186 (営業時間:9時〜19時  定休日:木曜日)

お店の入口を入ってすぐの棚に置いてあります

 

・なんてん(注文受付のみ)
高知県土佐郡土佐町田井1488−2    Tel: 0887-72-9200

 

・青木幹勇記念館(注文受付のみ)
高知県土佐郡土佐町土居437  Tel: 0887-82-1600

 

 

そして高知県外では、

・クレヨンハウス大阪店
大阪府吹田市垂水町3-34-24  Tel: 06-6330-8071(営業時間:11時~19時)


・恵文社一乗寺店
京都府京都市左京区一乗寺払殿町10    Tel:  075-711-5919 (営業時間:11時 〜 19時)

クレヨンハウス大阪店と恵文社一乗寺店は、「とさちょうものがたりZINE」を販売してくださっているお店です。

 

カレンダーの文字を描いてくれた3つの障がい者支援施設でも注文を受け付けています。

れいほくの里 どんぐり
高知県土佐町田井1488-1  電話  0887-82-2550(受付10:00~16:00  水・土・日・祝は休み)

障害者支援施設 しゃくなげ荘
高知県本山町北山甲303−1    電話 0887-76-2811(受付 8:30~17:15 土・日・祝は休み)

労継続支援B型ワークセンター ファースト
高知県長岡郡大豊町高須231    電話0887-72-1570 (受付 8:30~17:30  土・日・祝は休み)

 

多くの皆さまにご協力をいただき、心から感謝しています。ありがとうございます!

 

高知新聞に掲載されました!

2021年カレンダーTOKUBETUHEN販売開始!!

 

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くだらな土佐弁辞典

えっころ

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えっころ

 

【複詞】なかなか

 

例文: えっころ遅いね 意味: なかなか遅いね

‥‥‥えっころ大魔王

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私の一冊

矢野ゆかり

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「風の谷のナウシカ」 宮崎駿 徳間書店

ご無沙汰しておりました。

久方ぶりの登場のゆかりでございますよ。

いやー、なめてました。難産でした。全然スピーディーに書けなかった。ごめんなさいです。

さて前座。

突然ですが、母はのび太くんです。世界うたた寝選手権に出場したら、優勝候補筆頭です。車に乗って5分でチン。夜に今の今まで笑っていたはずなのにチン。私がいつまでたっても就寝しに行こない母を心配して、人がダメになるソファ(By無印品)で完全にダメになっている枯れ木というかナナフシ(もとい母)を、ちょんちょんとつつくと「はひっ」と母が人間として目覚めます。テレビも大抵NHKがつけっぱなしなので、アナウンサーの声がよっぽど眠りに適しているのかなとも思います。(いいのかそれで…)。ですがそのおかげで、思わぬ面白い(interestingの方)テレビ番組に出会うことがあります。

ジェリーフィッシュブルームという言葉を聞いた時、「あ、ナウシカを書かなければ!」と私は強く思いました。時々こういう時があります。何かを見たり、体験したり、感じたりした瞬間、書かなければ!

と近くにある何かに書きつけ始める。もはや衝動買いに近いかもしれません。

ジェリーフィッシュブルームとはざっくり説明すればクラゲ類の大量発生です。99日水曜日の夜半、私はぼっ~っと、(美容に気を使ってオリーブオイルをinしたここ大事)コーンスープを飲んでいました。その時に母が白目をむいて見ていたのが「又吉直樹のエウレーカ」の再放送で、テーマがクラゲでした。クラゲと言えば海水浴でお世話になりますよね。私も小学生の時に痛い目にあいまして、やっぱり川が好きだトホホと思ったことでした。それにエチゼンクラゲの大量発生、聞けばすぐに思い出すインパクトでした。定置網を埋め尽くすエチゼンクラゲ。頭の中の画像検索で、ジャニーズのイケメンを検索した時より、ずっと早くヒットしました。クラゲの中でエチゼンクラゲほど憎いものはいません(カツオノエボシは除く)。魚好きの私にとって許し難いものです。商品に毒の影響はありませんが傷を付け商品価値を下げ、漁師さん達の苦労を倍増させ、仲卸や魚屋さんにダメージを与え、日本人の魚離れをすすめたアヤツは許し難い!!!!(魚が好きすぎて、大学のインターンシップで魚屋、上町池澤本店さんに行った人なので、魚大好きです ()。またこの魚屋さん、元々IT企業に務めていた人が4代目の社長でマーケティング等学べることも多く今も親しく?させてもらってます)

ヤツの名は、日本名はエチゼンクラゲ、学名Nemopilema nomurai、英名Nomura’s jerryfishという大型で毒性の強いクラゲですが、類似のビゼンクラゲは食用になります。大量発生と激減を繰り返し、未だに謎の多い生き物です。しかし、海洋生物のその多くの生態は完全に分かっているものの方が少ないでしょう。特にクラゲ類は淡水から汽水域、沿岸域、外洋、浅瀬、深海といった場所に類似する種が無数にいます。そして単体で1つのクラゲであったり、群体でそれぞれのクラゲが役割分担をし、ひとつのクラゲの形になったりします。

そもそもクラゲ類は生態ピラミッドの下位にいるものです。それが大量発生するとどうなるか。普通に考えれば生態ピラミッドですから、順々に増えて行くのが妥当なのですが。ピラミッドの上位群が、圧倒的に数が減っていた場合は別です。ある生き物が海の生態ピラミッドの上位群を回復が不能なほど減らしてしまったのです。生態ピラミッドの下位群が上位群に適切に消費されることなく増え続けることで、生態系のバランスは加速度的に悪化します。さて、この生態ピラミッドの上位群を減らしている生き物、なんでしょうね?

お約束の前フリですから、もちろん人間です。学術的に言えばヒト学名”Homoo sapiens”。我々ヒトとクラゲは意外と似ています。増殖力、細密な役割分担で生きていると言う点、様々な環境に順応する適応力、一人では割と何も出来ないところなど。

人間は河川や海を汚染し、富栄養化してしまいました。更にマイクロプラスチック。この小さなプラスチックが、ジェリーフィッシュブルームと大きな関わりがあるとご存知で?クラゲの幼生であるポリプは、岩礁や海に漂う藻に活着して無性生殖を行い増えていきます。ポリプにとってマイクロプラスチックは非常に活着しやすくしかも様々な場所にあってえ浮遊している、まさに鴨がネギ背負って鍋抱えてきた状態です。その為にクラゲの大量増殖に一役買ってしまっているのです。更に7月1日から有料化された、ビニール袋。我が家としては部屋のゴミ袋をわざわざ100均で買うなんてという気持ちですが、海への不法投棄によって、海流に乗って多くの島々に流れ着き、更に、鳥やクジラ、ウミガメなど多くの生き物に多大な被害を与えているのなら話は別です。ビニール袋や、乱獲や気候変動等によって、生態系ピラミッド上位陣はなお減り続けているのです。

家族会議でマイバックを配っていたとき私は、「わざわざビニール有料にして、捨てる人減るわけ??捨てる人は有料でも捨てるやろ?迷惑やわ~」と言ったのですが、そこで一言父が「そりゃちがうわ、うちの国道ぶちの田んぼも毎回ビニール袋にゴミ放られちゅうけんど、ああいうのは減っていくわえ。タダやきぽんぽん捨てるがやき。」と言ったのでした。確かに国道沿いの田んぼには、よくゴミが捨ててあります。来年の代かきの時に、はっきりわかるでしょう。

さて、今までのが前フリですからここから本題に入ります。

「風の谷のナウシカ」の生態ピラミッドはどうなっているのか?やはり最上位には王蟲(草食のようですが…)が来るのが明白です。その下にその他の蟲、下位層が分厚く腐海の植物になるのでなないでしょうか。それに対して、腐海の侵食していない、旧世界の生態ピラミッドもあるでしょう。それの頂点はもちろん人間になります。総合すると王蟲を頂点とする生態ピラミッドの下位に丸ごと人間を頂点とするピラミッドがすっぽり入る感じでしょうか?複雑すぎますね。(さっぱりわかんなーーい!By心の声)森の人という例外もいますし、人類がピラミッドでどの辺にくるのかは、国や民族によって変わってもくるようです。

5巻でのキーマンは粘菌です。土鬼の研究者によって、墓所の技術により、父なく母なく産み出されました。この突然変異体である粘菌は、生まれた時から人類から敵意を向けられ、憎しみと恐怖の感情しかありません。ひたすらに不安を感じ、1つになろうとしています。ナウシカは4つある粘菌の大群体を観察し進路を割り出す最中、土鬼の人々の死体が累々と山積しているのを見てきました。ナウシカは人の愚かさと、二昼夜飛び回った疲れから寝てしまうのでした。その時虚無の影がナウシカを襲います。ナウシカは振り払いますが、それを手伝ったのは王蟲でした。すぐそこにまで王蟲が来ていることを悟ったナウシカは飛び出していきます。そして、彼らの目的が粘菌の憎しみと恐怖を鎮め、ひとつの森になる事だと気が付きました。ナウシカは王蟲と哀れな粘菌と共に、最後を共にすることを決めたのでした。

高山で休憩しているシーンが何とも静かで、1種の異様さを醸し出しています。そこに現れるのは森の人。森の人は全てを知っているかのように、ナウシカを最後のフライトへ送り出します。

腐海の胞子を撒き散らしながら進む王蟲の大軍はまさに圧巻。その中にナウシカは見覚えのある姿を見つけます。酸の海で出会った立派な王蟲です。ナウシカはこのひとに見覚えがあるといっています。彼女にとって、王蟲たちは限りなく人に近い身近な存在であることが伺えます。対して、人類の愚かさに涙を流します。己も血まみれで、死体の山に立っている一人であることに、深い虚無を抱きます。だからこそ、最期は王蟲と共に森になろうと体に舞い降りるのです。

腐海の植物の菌糸に覆われ、見えなくなってしまった王蟲の瞳。ナウシカは菌糸を剥がします。現れた王蟲の瞳は攻撃色の赤ではなく、深い青でした。

王蟲達は怒り狂っているんじゃない

大海嘯は、愚かな人間への罰でも復讐でもなかったんだ

王蟲は大地の傷口を癒そうとしているだけ

ナウシカは自然のサイクルとして王蟲たちの行うことのことの大きさに圧倒されているようでした。

王蟲の体からは腐海の植物が発芽し、ナウシカの乗っていた彼も命の光を失いつつありました。わたしもいっしょに行くね……”。大地を埋め尽くす王蟲達も外側から粘菌に捕食されてゆきます。その中で、王蟲はナウシカが、共に最期を迎えることを良しとしませんでした。まるで、まだ何か彼女に託したものがあるかのようです。

そしてナウシカは、生と死の狭間に取り残されることとなります。(超常の力を持つチチクはそれを感じとり、ナウシカのいない、震える一夜を過ごすこととなるのです)

さて、今回はここらへんで!次回も難産なよ・か・ん。(ごめんなさ~い(涙))67巻辺りを書けたらいいかなと思います。

最後に、末文になりますがお許しください。

いつまででも収束せず混乱を招いているCOVID-19更にこれから増えてくるインフルエンザやノロウイルス。医療従事者の方々、保健所の方々、教育現場の方々、各種接客業の方々、老人福祉施設の方々、戦場の最前線に立たれている皆様に心からの敬意と、感謝を。いま苦しい立場にいる人々にエールを。

それでは、また。

 

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メディアとお手紙

高知新聞に掲載されました!

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高知新聞に掲載されました!

2020年11月5日、高知新聞にカレンダーの紹介記事が掲載されました。高知新聞嶺北支局長の竹内将史さんが記事を書いてくださいました。竹内さんは、障がい者施設のメンバーさんたちがカレンダーの文字を描く日も同行し、取材してくださいました。

新聞に掲載された日から、地元の方や高知県内の方からご注文をいただいています。ありがとうございます!

障害者の感性で暦作り
土佐町などで販売 アート作品風
 
【嶺北】
土佐郡土佐町の魅力を発信するウェブサイト「とさちょうものがたり」編集部が、障害者就労支援事業所の利用者と作ったカレンダーを発売した。ユーモアあふれる書体で日付や曜日が描かれており、編集部は「利用者の豊かな感性にふれてほしい」と話す。
 
同編集部は2018年から、地域の事業所とオリジナルTシャツを作り、利用者の収入向上に取り組んでいる。新型コロナウィルスの影響で事業所の売り上げが減ったことを知り、さらなる支援を模索。「利用者の個性を生かし、収益化できる」として、同町や本山町、大豊町の3事業所とカレンダーを制作することにした。
 
特徴的なのは、利用者が鉛筆、筆ペン、切り絵などで描いたカレンダーの日付や曜日。アラビア数字に、漢数字やカタカナ表記も交じり、アート作品のような出来栄えだ。月ごとに担当した事業所が変わるのもお楽しみの一つになっている。大豊町の「ファースト」に通う上村三枝子さん(43)は「皆でわいわい描けました。多くの人に使ってほしいです」とにっこり。
 
同編集部の石川拓也さん(46)は「今後も利用者の才能を生かした事業に取り組みたい」としている。
 
税込み1500円で千部限定。土佐町役場に隣接する同編集部や高知市の金高堂書店本店、高知蔦屋書店、TSUTAYA中万々店で販売中。

(竹内将史)

 

大豊町役場に訪問販売

新聞に掲載された日、文字を描いてくれた大豊町の障がい者施設「ファースト」さんの職員さんとメンバーさんと大豊町役場へ出かけ、カレンダーの販売を行いました。

「新聞見ましたよ!」とカレンダーを購入してくださる方が多く、高知新聞の購読率の高さをひしひしと感じました。

ファーストの職員さんとメンバーさん、役場の職員さんは顔見知り同士のことも多く、話も弾んでいました。こういった風景は、普段から人と人との距離が近いからこそ生まれるのだなと感じます。

 

大豊町役場にて

「2021年カレンダーTOKUBETUHEN」、ただいま絶賛販売中です!
このカレンダーを手にしてくださった方が、2021年を少しでも楽しい気持ちで過ごせますように。その願いも込めています。

 

 

*「2021年カレンダーTOKUBETUHEN」について、製作から印刷、販売の様子を紹介した記事はこちら。

2021カレンダーTOKUBETUHEN 印刷中です!

2021カレンダーTOKUBETUHEN、完成間近です!

2021カレンダーTOKUBETUHEN 印刷中です^^

2021年カレンダーTOKUBETUHEN販売開始!!

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くだらな土佐弁辞典

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意味:場所・家

 

例文: おらんくはトランク (私の家はトランク)

 

 

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プロデュース: 吉冨慎作 デザイン: 森澤良典 写真: 石川拓也

 

 

「あなたの、新休日」

2020年2月に第一弾が公開された高知県の観光PRキャンペーンです。第二弾である今回は、11/6(金)に高知県庁から公開されました。

第一弾に続き、第二弾の今回も、ポスターの撮影をとさちょうものがたり編集長である石川が行いました。

上から順に、

 

①高知の縁曜日

高知の人々の気安さ、暖かさを表現しようという試みです。撮影場所は中土佐町久礼の漁港。カツオを焼いているおじさまおばさまと後ろを歩いている子ども二人は地元の方々です。

②高知の光曜日

撮影地は天狗高原。一発撮影の加工なしCGなしです(←これは声を大にして言いたい)。台風が高知をかすめて通り過ぎた翌日の夜の星空です。これを撮影した1時間後にはもう霧で真っ白に煙っていました。「撮ったど〜」感の強い一枚です。

③高知の湯曜日

北川村温泉ゆずの宿で撮影。個人的にとても好きな場所です。一日中お湯に入ってゆっくりしたい場所です。この撮影の時はもちろんお湯には入れずじまいです。

 

3枚ともに、先週の11/6から公開されています。前回と同様、高知県のあちこちに貼り出される予定ですので、大きいサイズのポスターでぜひご覧ください!

 

高知県観光PRポスター

 

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私の一冊

浪越美恵

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「ローマ法王に米を食べさせた男」 高野誠鮮 講談社

最初タイトルを見た時、いったいどんな人が書いたのかと略歴を見たら、石川県羽咋市教育委員会文化室長・元科学ジャーナリスト、テレビの企画構成作家として「11PM」「プレステージ」など手がけた後、石川県羽咋市役所臨時職員となって、農林水産課に勤務して羽咋市神子原の限界集落の脱却に成功し、「スーパー公務員」と呼ばれるとありました。次々と限界集落を蘇らせる為に奇想天外な発想と行動で村人を動かしていく様がテンポよく書かれています。

とにかく、元マスコミにいた人なので、とてもPRが上手で、神子原米をブランド米にする為に、ローマ法王へ献上したり、日本酒を作って、有名なソムリエの田崎真也さんに飲んでもらったりと、ありとあらゆる困難に立ち向っている姿がすばらしく、一度この村へ足を運んでみたいと思わされる本でした。

 

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笹のいえ

棚田の稲刈り

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稲刈りのお手伝いに行くことになった。

10月も後半になって、国道沿いなど地域の中でも比較的標高が低い場所の田んぼはあらかた収穫が終わっていたが、山の上の方にある棚田は11月に入ってから稲刈りというところもある。僕は軽トラの助手席に乗せてもらって、目当ての田んぼまで名高山をコトコト登って行った。

朝9時過ぎ、周りは白い霧で覆われていて眼下に広がっているはずの景色もほとんど見えなかった。風もなく漂う濃霧の中に立っていると、夢と現実の狭間にいるようなぼんやりとした感覚になる。

数名が集まり、作業開始。まずは機械が刈れない田んぼの端っこや畦周りの稲を手鎌で刈っていく。稲や草に朝露が付き、ヤッケを濡らすが構わずわけ入って行く。ザクザクと刈られていく稲が耳に心地いい。

一時間ほどして日が高くなると、気温が上がり、霧が徐々に晴れてきた。上着を脱いで、向かいの山々を眺める。

手刈りが終わると、今度はコンバインが田んぼに入り、一気に稲を刈っていく。今シーズン新しく導入したというこの機種には脱穀した後、藁をまとめて括り排出するアタッチメントが付いている。「ガチャン!」という大きな音と共に投げ出され、ポンと田面に座る。小さなティピのような形で、たくさん並ぶと田んぼは小人の村のようになった。この後さらに天日に晒し乾燥させて、牛の餌になる。

集まった人たちは、田んぼの持ち主さんの友人や親類。皆さん手際良く動き、あれよあれよとお米が収穫されていった。

休憩中、かつての稲刈りの様子ややり方などを聞いた。機械が無い時代の苦労から楽しみ、山川での遊びなど、歳が進むに連れて、近代化していく暮らしや生活の変化が興味深い。話題が子ども時代に及ぶと、川では何が釣れたとか、どんな遊びをしたとかで盛り上がった。その表情はどれも嬉しそうだ。少しの間少年に戻った彼らから語られるのは、自分たちだけの「とさちょうものがたり」だった。

天気の良さも手伝って、五枚二反半の稲刈りは無事終了した。

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