とさちょうものがたり

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

西村美佐江

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「豆の上で眠る」 湊かなえ 新潮文庫

私はミーハーなので、ドラマ化されたり、映画化された作者の本が大好きです。湊かなえさんもその一人です。

たくさんある作品の中で、今回は「豆の上で眠る」を、ご紹介させて頂きます。

2歳違いの姉妹の姉が小学3年生の時、誘拐され、その2年後に戻ってきた。
妹はその日から、帰ってきた姉に違和感を抱きながら、大学生になった…。
ただの2年間の空白からの違和感では?

と思いながら読んでいるうちに、思いもよらない展開に最後まで一気に読んでしまいました。

ぜひ読んでみて下さい。

西村美佐江

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画像をクリックするとSHOPに飛びます

 

 

とさちょうものがたりのネットショップがオープンです!

雑誌、Tシャツ、トートバッグ‥とさちょうものがたりが土佐町を舞台に土佐町の方々と共に作る商品も、時を追うごとに種類を増やしてきました。

それぞれの商品ができあがる過程を綴った記事を読んでいただいて、「これどこで買えますか?」という嬉しいご質問をいただくことも増えてきた今日このごろ、とさちょうものがたりは思い切ってネットショップをオープンしちゃいました!

とさちょうものがたりSHOP URL    https://tosacho.stores.jp/

ショップの見た目は以下のような感じです。絵描きの下田昌克さんが描いてくれた土佐町の絵をシルクスクリーンで印刷したトートバッグやTシャツ、とさちょうものがたりZINEの各号などがお求めいただけます。

 

画像をクリックするとSHOPに飛びます

 

 

 

目指すは「三方善し」、発送は月曜日と木曜日。

とさちょうものがたりSHOP、少しゆっくりめの進み方をしていきます。

お客さまのご購入は24時間365日いつでもできるようになっていますが、商品の発送を月曜日と木曜日の週2日に限定しています。

これはもちろん人手のことも理由ですが、とさちょうものがたりはこのショップを進めていく上で、ゆっくり地に足をつけて歩きたいと考えています。

お客さまのこと、町のこと、仕事のこと、環境のこと、商売のこと、生活のこと、多くの様々な要素を、どのように進めていくのがもっとも良いバランスが取れるのか?

そんなことをゆっくり地に足をつけて考えながらモノを販売するということをやってみようと思います。

別の言い方をすれば、とさちょうものがたり流の「三方善し」を慌てず急がずちょっとずつ実現していきたいと考えています。

世のネットショップよりも少しお時間をいただくことになりますが、お客さまにはその時間も含めて私たちスタッフ一同と一緒に楽しんでいただければ幸いです。

 

とさちょうものがたりSHOPの店長さんは、笹のいえの渡貫洋介さん。

とさちょうものがたりでもお馴染み、ウェブサイト開始当初から「笹のいえ」の連載を続けている渡貫洋介さんがネットショップの店長を担当します。

店長・渡貫洋介より

皆さん、こんにちは。笹のいえの洋介です。「三方善し」の考えに強く共感して、こんな商売の仕方ならやってみたいと、店長になりました。生まれたばかりのこのお店を、お客様とスタッフと共に育てていければいいなと思います。どうぞよろしくお願いします。

 

土佐町内のみなさまと、もちろん町外のみなさま全ての方々に末長く愛されるお店を目指します。よろしくお願いいたします。

 

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ベンチ上面

 

土佐町の人々が座って豊かな時を過ごすために。土佐町ベンチプロジェクト、進行中です。

嶺北でとれた木材を使い、土佐町の職人さんにベンチを作ってもらいました。土佐町の人々が座って豊かな時を過ごすために。

2020年2月現在、40個の木製ベンチを製作し、土佐町のあちこちに設置中です。

 

アメリカのグリーンベンチ

どこで読んだのかもう記憶は定かでないのですが、とあるアメリカの町の話を読みました。

昔の話なのですが、そこでは「グリーンベンチ」と呼ばれる、緑のベンチが町中に設置されていたのだというお話。

町のある人が自分のお店の前にベンチを置き、それに倣って他の人が置き‥それが連鎖して町の中にたくさんのベンチがあったそうです。

そのベンチは町の人たちの憩いの場所を提供し、人々がより多くの時間をベンチに座って過ごすようになり、「ベンチの町」として観光客がわざわざそのために訪れるような状況まで出現していたそうなのです。

それ、そのベンチ、土佐町が土佐町なりにやってみたいよね。それがこの「土佐町ベンチプロジェクト」のはじまりはじまりです。

 

青木幹勇記念館:矢田泰蔵さん, 美佐子さん

 

スエヒロ前

 

パンダ公園:町田早百合さん, 碧峰ちゃん

 

大渕:澤田泰年さん・ココちゃん

 

みつば保育園

 

Aコープ:隅田育男さん,  窪内克さん

 

今西時計店前バス停:今西三宜さん, 池添堯さん

 

さめうら荘テラス

 

上津川・茅葺き屋根の家の軒先:高橋通世さん, 和田文隆さん

 

町の人々がより豊かな時を過ごすために。

買い物袋を持ったまま立ち話をしているお母さん方、バスを待つおじいちゃんおばあちゃん、小学校の図書館で本を読む子供たち、土佐町のすべての方々に座っていただきたいベンチです。

今までは素通りしていた場所にベンチがあることで、そこがおしゃべりの場所になったり、憩いの場所になったり。

なかなか計ったりすることはできないのですが、コミュニケーションの量と質がさらに良くなるといいなと、とさちょうものがたり編集部は考えました。

 

ベンチ作りは町の方々の手で

この記事ではおおまかに書きますが(次回から各工程の詳しい報告をお伝えします)、2019年3月にモデルとなる最初のひとつを、町の職人さんである川田康富さんに作ってもらいました。

そして高知県の担当者との打合せを経て(このベンチは県の「木の香るまちづくり推進事業」の補助金で作られています)、2019年11月には町内7人の大工さんや木工職人さんに集まっていただきチームとして製作をしてもらいました。

完成したベンチには全て土佐町のロゴマークが焼印されています。この作業を受け持ってくれたのは、シルクスクリーンでもお馴染みの土佐町の障がい者支援施設どんぐりと大豊町のファースト。

そして県の担当者さんが「木の香るまちづくり推進事業」の焼印を押して完成しました。

2020年2月時点では、完成したベンチを町内約30ヶ所に設置中です。

みなさま、町でこのベンチを見つけた際にはぜひ座ってみてください! 嶺北産の木材を使って町の職人さんたちが腕をふるったベンチの座り心地を確かめながら、親しい方々と豊かな時を過ごしていただけたら嬉しいです!

次回からは各工程の詳しい記事に続きます。

 

川田康富・美都子・佳宗・真靖 (上ノ土居)

7人の職人さん

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土佐町・相川の棚田

越知町・浅尾沈下橋

黒潮町・入野海岸

 

クリエイティブディレクター:吉冨慎作 デザイン:森澤良典 写真:石川拓也

 

リョーマの休日〜自然&体験キャンペーン〜

 

高知県の観光ポスター2020年度バージョンを、とさちょうものがたりの石川が撮影しました。

ロケ地は上から順に、

・相川の棚田 (土佐町)

・浅尾沈下橋 (越知町)

・入野海岸  (黒潮町)

です。撮影現場ではそれぞれの町の方々に大変お世話になりました!改めて感謝をお伝えいたします。

ポスターの他にものぼりや印刷物など様々な形態で、県内・県外のあちこちにこれから貼り出される予定です。

高知県の自然の美しさが少しでも伝わり、目にした方々に楽しんでいただけたらうれしく思います!

 

 

 

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メディアとお手紙

お便りの紹介 

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「とさちょうものがたり」が始まってから、お手紙やはがき、メールなどで編集部へたくさんのお便りをいただいてきました。今まで届いたお便りはすべて大切に読ませていただいています。なかには文通のようにはがきでのやりとりが続いている方も。心を寄せてくださっている方がいるということは、私たち編集部にとって大きな励みとなっています。

この「メディアとお便り」のコーナーでは、今までいただいたお便りを少しずつ紹介していきたいと思っています。

 

【神奈川県 西村繁男さんより】

前略

「とさちょうものがたり05」ありがとうございました。興味深く読ませてもらいました。毎号、心豊かに生きるとはを考えさせてくれます。

土佐町のものさしも地に足をつけて進めているのがいいなと思いました。

みなさん、良い年をお迎え下さい。

 

*絵本作家の西村繁男さんからお葉書をいただきました。2018年11月に土佐町に来てくださった西村さん。その時に開催した土佐町立みつば保育園でのお話会で、子どもたちが目を輝かせてお話の世界に入っていたことは今でも忘れられません。

その後も西村さんは絵本が出版されるたびに送ってくださり、昨年出版された西村さんの絵本『たたたん たたたん』もみつば保育園の子どもたちへプレゼントしてくださいました。繋がったご縁がゆるやかに、確かに続いていることは私たち編集部にとってかけがえのない財産です。

 

 

*西村さんが来てくださった時の記事はこちらです。

西村繁男さんが土佐町にやってきた!

 

*西村さんがみつば保育園の子どもたちへプレゼントしてくれた本はこちらです。

鳥山百合子

 

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土佐町ストーリーズ

岩獄山の新助木(瀬戸)

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七里回りの一ノ谷のうちに岩獄山と言う山があって、そこに三十三尋(約五十メートル)の当山随一の大桧があった。

はるか昔のことである。新助と呼ぶ杣人(きこり)がこの大木に斧を入れることになった。半分ほど伐り口をあけて、その日は暮れてしまった。翌朝、山に登ってみると、伐り口はもとの通りになっていた。新助は不思議に思いながらも、その日も斧を振って日が暮れた。その夜、新助が暗闇の中からのぞいていると沢山の小人が現れて、新助の伐ったコッパ(木片)を取り集めては継ぎ合わせ始めた。驚く胸を押さえながらも、じっと見ていると一人の小人がつぶやいた。

「このコッパを焼いては伐り、伐っては焼きして、三十三日間続けられたら、さすがこの大木も何ともならぬわい」

これを聞いた新助は、その翌日から伐っては焼きして三十三日間で、やっと伐り倒すことができたという。

瀬戸と南川地区の境界あたりに岩獄山と呼ぶ山があるが、この山と伝説の山と同一であるかは定かではない。

町史

 

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メディアとお手紙

高知新聞に掲載されました!

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2020年1月10日の高知新聞朝刊に「土佐町ベンチプロジェクト」の記事が掲載されました。高知新聞嶺北支局の森本敦士さんが記事にしてくださいました。ありがとうございます!

記事の写真のように、子どもたちがうれしそうに座っている姿に思わず笑顔になります。嶺北の木で作られたベンチのぬくもりを、子どもたちが体のどこかで覚えていてくれたらうれしいです。

完成した40個のベンチは、ただ今土佐町内に絶賛配置中!

これから土佐町のあちらこちらで町の人が座り集い、会話や交流が生まれるといいなと思っています。

 

手作りベンチで交流を
土佐町 地元職人が40台製作

【嶺北】ベンチで町を活性化?土佐郡土佐町の大工ら職人が手掛けた木のベンチが町内に増えている。2019年度内に40台を順次、各地区や人の集う場所などに置く予定。設置した町役場は「嶺北産材のベンチを置くことで、人々が交流を図りやすくなれば」と期待している。

同町が参考にしたのは、米フロリダ州セントピーターズバーグで約100年前、緑色のベンチを数千台設置した「グリーンベンチ」の考え方。ベンチがあることで人々が座り、交流が生まれ、その景観が観光名所にまでなったとされる。県の「木の香るまちづくり推進事業」の半額補助を活用し、約170万円で実施した。

町は嶺北産のスギとヒノキを使ったベンチの製作を町内の職人に依頼した。「作ったベンチが地元で喜んでもらえるのは幸せ」と、ふすま製造業の池添篤さん(52)。町内の大工や建具職人6人とともに、昨年11月、約1週間かけて製作した。

完成したベンチは長さ180センチ、高さ約40センチで、白木から優しい香りが漂う。町は昨年末から同町田井のころろ広場やみつば保育園、土佐町小中学校のほか、各地区で設置を進めている。

(森本敦士)

 

*ベンチのモデルを作ってくれた川田康富さんご家族。

川田康富・美都子・佳宗・真靖 (上ノ土居)

 

*40個のベンチを作ってくれた職人さんたちです。

7人の職人さん

 

 

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とさちょうものがたりからのご挨拶です。

本年も土佐町内外のみなさまにたいへんお世話になった1年となりました。

ウェブ上で、イベントで、ものづくりで、様々な形で関わっていただいた全ての方々に、とさちょうものがたり編集部は大きな感謝をお伝えしたいと思います。みなさま、本当にありがとうございました。

とさちょうものがたりウェブサイトは、12月28日(土)から1月5日(日)まで冬休みになります。再開は1月6日(月)になります。

みなさま良いお年をお迎えください。

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土佐町のものさし

アンケート調査報告

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「この光景を守ること」も土佐町の幸せと言えるかもしれません

 

この記事は、とさちょうものがたりzine 05(2019年12月20日発行)に掲載したものをウェブに再掲載しています。

 

町内の多くのみなさまにご協力いただきました土佐町幸福度調査アンケートの詳細な調査報告書が、高知大学地域協働学部の廣瀬淳一先生から届きました。

今回はその報告書を元に、気になった項目から少しかみ砕いた形で一部をご報告したいと思います。

アンケート結果の報告としては不適切かもしれませんが、この欄ではなるべくグラフや細かい数字などを使わない説明を試みたいと思います。

この文章の裏付けとなる数値は「土佐町幸福度調査アンケート調査報告書」に全て掲載されています。ご希望の方は土佐町役場企画推進課までご連絡いただくか、この欄の末尾に掲載したQRコードから全文がダウンロードできるようになっていますので、ぜひ読んでみてください。

●自然との付き合い方

町の方々各々の個人的な自然に対する考え 方、実際の暮らしの中での自然との付き合い方を尋ねる質問がいくつかありました。例えば前節でもご紹介したQ25「私は自然の一部であり、自然の一部として生きることが幸せである。」という文をどう思いますか?というもの。

またQ27「土佐町産、自作の食物を食べる頻度」、そしてQ28「山の植物や動物に関する知識」に関しての質問などは、自然との付き合い方とその距離を尋ねているものです。

上の3つの質問と、「幸せですか?」という質問を掛け合わせた結果が示すものは、

自然との距離が近い人ほど、幸福度が高い

というものでした。

例えばQ25に対して「とてもそう思う」と答えた人では、同時に「幸福」と答えた人の割合もとても高く、「全く思わない」と答えたグループの中で「幸福」と答えた人の割合は低めでした。

Q27に関しては「毎日(地産のものを食べる)」と答えた人ほど「幸福」と答える割合も高く、Q28に関しても山の動植物に関しての知識が深いほど幸福度が高いという結果が出ています。

ではこの結果から言えることは何かと言うと、例えば

町の人々が上手に自然と付き合えるためにできることは何か?

という問いを立てることだと思います。

小さなことでいいので、具体的な行動としてできることは何だろう?と考え、実行に移す。小さな行動を、長い目で見て大切に育てる。個人と自然の関係は、役場や行政がどうこうする部分は多くないかもしれませんが、例えば地域の方々が自然と触れ合う機会を増やすきっかけを意識的に作っていくといったことはできるかもしれません。

 

●土佐町への愛着

Q24-mに、「土佐町の文化や特色に愛着や誇りを感じますか?」という質問があります。この質問の結果と幸福度を掛け合わせたならば‥

愛着や誇りの強い人ほど幸福度が高い

という結果がきれいに出ています。反対に、愛着を「あまり感じない」「全くない」と答えた人たちの中では自身を「不幸」と感じる割合が高くなっています。

またQ13には「土佐町の歴史や文化への理解度」を尋ねる質問があります。土佐町の歴史、特有の文化を理解し体験を深めていくことで、「他のどこでもない自分にとっての土佐町」への愛情も深まっていく。そしてそのことが土佐町に住む各個人の幸福度を高めていく。

そういった循環が個々人の心の中に培われていくことは「幸せ」を考える上で大きなキーワードになるようです。

●「土佐町の一員」感

「自分は地域コミュニティの一員である」と実感できるということは、幸福度と深い関係があると言われています。

Q24-a 「地元のコミュニティに所属していると感じるかどうか」という質問に対して、「とてもそう思う」と答えた方の幸福度は高い結果が出ています。

土佐町の住人の場合、「地域コミュニティ」という言葉で連想されるのはもしかしたら土佐町という範囲よりももう少し小さな地域、相川や石原や大渕や中島などの地域を思い浮かべる方が多いのかもしれませんが、コミュニティの大小に関わらず、「その一員である」という実感が持てるということは幸福感や安心感に直結することなのだと思います。

●幸せについての3番目の答え

「本当の幸福にたどり着くために重要なことはなんですか?」という質問がQ5です。これは自由記述で、重要と思うことを3つ書いてくださいという問いでした。高知大学の廣瀬先生は、この3つのうち3番目の答えが本音が隠れたキーワードではないだろうかと注目したそうです。この欄でも3番目の答えのみに絞って下にご紹介したいと思います。

年代別に区切っていますので、人生経験や体力などの変化と共に、「幸せ」に対しての感じ方や考え方も変化していく様子が読み取れると思います。

 

 

何が正解で何が不正解ということはもちろんありませんので、「幸せとは何か?」ということを考えるひとつの材料として、ぜひ一度読んでみていただきたいと思います。

また1番目2番目を含む全回答は、この欄末尾のQRコードからダウンロードできる調査報告書に記載されています。こちらも合わせて読んでみてください。

 

●幸福度をものさしにする

アンケートの調査報告はここまで。最後にもう一度、幸福度調査アンケートを実施したその目的と意味について、繰り返しになりますが書きたいと思います。

 

全ては行動のため

以前にも書きました。このアンケート、町の皆さんにご協力いただいて、結果を集計して分析して終わりでしょうか?そのためのものでしょうか?答えは明らかですね。

これは全てそのあとに続く行動のためのものです。日々の行動、仕事の取り組み方、町としての動きに少しずつ変化を与える。そしてその行動のひとつひとつに「なんのためにやっているのか?誰のためにやっているのか?」という視点を加えるためのもの。

土佐町が今後どのように生きていくのか?どのように生きていきたいのか?今から始まる未来へのスタート地点に、一度立ち止まって根本をみんなで考えるためのもの。

だからこのZINE05号は、土佐町の何かをまとめたものではありません。今後町が起こしていく行動に続く途中経過を伝えたくて作りました。

読んでいただいた方の心の中の小さな窓に、微かなそよ風が吹いたとしたなら、作り手として嬉しく感じます。

この章は、最後にひとつ寓話を紹介して終えたいと思います。

 

旅人が、ある町を通りかかりました。

その町では、新しい教会が建設されているところであり、建設現場では、二人の石切り職人が働いていました。

その仕事に興味を持った旅人は、一人の石切り職人に聞きました。

あなたは、何をしているのですか。

その問いに対して、石切り職人は、不愉快そうな表情を浮かべ、ぶっきらぼうに答えました。

このいまいましい石を切るために、悪戦苦闘しているのさ。

そこで、旅人は、もう一人の石切り職人に、同じことを聞きました。すると、その石切り職人は、目を輝かせ、生き生きとした声で、こう答えたのです。

ええ、いま、私は、多くの人々の心の安らぎの場となる素晴らしい教会を造っているのです。

どのような仕事をしているか。

それが、我々の「働き甲斐」を定めるのではありません。

その仕事の彼方に、何を見つめているか。それが、我々の「働き甲斐」を定めるのです。

ー田坂広志「日本企業の社会貢献 七つの心得」より引用

 

●調査報告書のダウンロードは以下から(画像クリックでもダウンロードが始まります)

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表紙は土佐町小学校の子どもたち

ZINE 05

「とさちょうものがたり」から生まれた土佐町の雑誌、「とさちょうものがたりZINE」5号が12月20日に発行します。

今号は「土佐町のものさし」。当ウェブサイトで連載中の「土佐町のものさし」を加筆修正の上1冊にまとめました。

今号は前半と後半、大きく2章に分かれています。

土佐町のものさし

前半が土佐町で2019年6月に実施した「土佐町幸福度調査アンケート」の経過・報告です。

「土佐町の幸福とは何か?」というなかなか一筋縄ではいかない疑問になんとか形を与える試みであった幸福度アンケート調査。その質問内容作りから実施、調査報告までの記事を掲載しています。

「私にとって幸福とは何か?」「町にとって幸福とは何か?」

もちろん簡単に答えの出る質問ではありませんが、個人が人生を作っていく上でこの質問を自問自答していくことがとても大切なように、土佐町という町のこれからを作っていく上で全ての行動のスタート地点にこの質問があることは大切だと思います。

この一冊は「土佐町はこうあるべき」という方向を示すものではありません。土佐町の方々がこれまで何を大切に思い町を守り作って来て、そしてこれから何を大切にして町を作っていきたいのか、その思いに焦点を当て、形にして共有するために作った一冊です。

町の方々のそういった思いを、もう一度振り返り確認し言葉にするひとつのきっかけになったら嬉しく思います。

 

裏表紙はブータンで出会った子どもたち

 

ブータンのものさし

後半は「ブータンのものさし」と題し、国民総幸福度による国の運営を進めているブータンからのレポート。

GNPやGDPの経済の指標に対する「GNH(幸福度)」という概念を産んだのがブータンという国です。

資本主義が一種の限界を迎え、この経済至上主義のシステムがどうやら多くの人々を幸福にできてないんじゃないかという疑念が世界的な広がりを見せつつある現代において、幸福度というものさしはあやふやで抽象的な部分を含みながらも、多くの国や自治体や個人の行動や事業の指針となりつつあります。

幸福度というものは、何か新しい概念のように見えるかもしれませんが決してそうではなく、経済(お金)の指標にともすれば押しつぶされがちなものや価値観、数字やデータにはなかなか反映できないけれど明らかに人々の幸福にとって大切なこと、そういった少しふわふわとした、だけど大切なものごとを、経済と同じくらい大切にしましょうよ、そういう考え方なのだと思います。

なかなか言葉にしにくい、数字にもしにくい価値観の部分を、総じて幸福度と名付けているといった言い方もできると思います。

この号の後半部では、その幸福度の生みの親であるブータンで見たもの聞いたことを、とさちょうものがたり編集長の石川の手による写真と文章でお伝えしています。

 

梅原真さん

これは実際にZINEを手にとって読んでほしいです。前後半のちょうど間は、とさちょうものがたりが尊敬してやまない高知のデザイナー梅原真さんに寄稿していただいたページです。

というのも、私たちが思うに、梅原真さんがこれまでに生み出してきた数多くの素敵なもの・ことは、まさに今号で特集した幸福度の考え方そのものではないですか。

梅原さん自身は「幸福度」という言葉で表現することはあまりないと思いますが、根本の部分で同じ根っこに繋がっていると、編集部では勝手に思っていたりします。

そんな思いから、梅原さんに寄稿をお願いして実現したのが特集2つの間にあるページです。

これはウェブでは敢えて公開しませんので、ぜひZINE05を手にとって読んでくださいね!

 

ZINE05はいつもどおり、土佐町の住民の方々には全戸配布します。12月20日あたりに配布されると思いますので楽しみにしていてくださいね。

土佐町外の方々は、こちらもいつもどおり以下の店舗や施設などで一定期間配布していただきます。配送時期は施設によってまちまちになりますので、お近くの施設でご確認の上ぜひ手にしてください。

 

ZINE

 

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