とさちょうものがたり

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

石川拓也

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“EPA Graphic Standards System”           Standards Manual

EPAというのはアメリカの環境保護局(Environmental Protection Agency)のこと。

その環境保護局が内部向けに作成していたグラフィック・マニュアルを復刊したのがこの本。

グラフィック・マニュアルというのは例えば‥

・ロゴの使い方
・書類の作成
・使って良い色と使ってはいけない色

などなど、EPAとしてのビジュアル全般をこと細かにルール化したものです。こうやって大元のルールブックを作り、すべての作成物(印刷物に限らず、ありとあらゆるもの)をそれに則ってデザインしていく。

そうすることで対外的なイメージを統一的な強いものにしていく。これはEPAに限らず、イメージ戦略に敏感な企業もやっていることですね。

ビジュアル的にも面白いものなのですが、その根本の考え方が面白い一冊です。

石川拓也

 

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下田昌克作・土佐町の夏の産物

下田昌克 x どんぐり x とさちょうものがたり =「土佐町・夏・トートバッグ」

もう土佐町の方にはもうだいぶおなじみ。絵描きの下田昌克さんが、今回土佐町の「夏」の産物で絵を描いてくれました!下田さんありがとうございます!

これをどんぐりがシルクスクリーン印刷で土佐町オリジナルのトートバッグを作りました。

これ、9月8日・9日の「とさちょうものがたり in & Gallery」で初お披露目します。実物をぜひ会場に来てその目でご確認ください!

 

初の試み・とさちょうものがたりEdition

「Edition」って言葉に聞き覚えがありますか?直訳すると「版」という日本語になります。今回のこれは合っているのだけどちょっと違う意味。

複製可能なアート作品、例えば版画や写真の裏面などに、Editionという文字とともに数字が書かれていることがあります。これの意味するところは「限定」。

例えばあなたが気に入って画廊などで購入した版画を、額から外して裏面を覗いてみてください。そこに「edition : 25/100」などと書き込みが入っていたら、それは「100部限定で刷ったうちの25番」ということになります。

つまり世界で100枚しか存在しないということの証明なのです。もっと言えば、その25番はあなたの手元にあるそれが世界で一つしかないものです。

*例えばサイズや紙などの条件を変更するとまた別のeditionになったりします。

 

 

 

今回の「夏」トートバッグは、edition : 30 になります。写真のように「Edition : 11/30」などと番号が入り、30番以降は作りません。(別のカラーで作ることはあります。)絵柄はブラウン!A4が余裕で入るけっこう大きめなこのトートバッグ、今も後も世界で30枚しか存在しません。

 

今週末、9月8日と9日に& Gallery で行われる土佐町の写真展・物産展「とさちょうものがたり」にてご覧ください!

9月8日・9日 & Gallery + とさちょうものがたり

 

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私の一冊

前田清美

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    「 Someday 」 Alison Meghee & Peter. H. Reynolds著 Atheneum Books for Young Readers

 

 

娘が1歳の時に贈った絵本。

親の気持ちは、自分が親になってようやくわかり始めるもの。

いつか我が子も、生まれてきた時、成長していく姿を、母がどれだけ嬉しかったかを知ることでしょう。

前田清美

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映画監督・安藤桃子率いる & Gallery(+Kinema M)と「とさちょうものがたり」、初のコラボです!

おびさんロードに位置する& Gallery とその前の歩行者天国にて「土佐町の写真展 & 物産展」、9月8日(土)と9日(日)の2日間開催します! おびさんロードを土佐町ジャックの2日間、みなさまお誘い合わせの上ぜひお越しください!

 

第1回 とさちょうものがたり 〜山間の小さな町・高知県土佐町の写真展 & 物産展

会場:   & Gallery

住所: 高知県高知市帯屋町1丁目13-8 アルカビル1階 (おびさんロード)

日時: 2018年9月8日(土)〜9日(日) 11:00 ~ 17:00

 

まず、ことの初めに遡れば。

安藤桃子ととさちょうものがたり編集長・石川が出会ったのは2006年のとある映画撮影の現場。場所は北海道の原野。安藤桃子はまだ映画監督ではなく、その現場に4人いた助監督の中の一番の若手でした。石川はいわゆる「スチール」と呼ばれるスタッフ。これは映画のポスターや宣伝広告のための撮影を行います。

「遠くの空に消えた」というタイトルのその過酷な現場(映画撮影の現場はたいがい過酷です)を乗り越え、安藤桃子は時を経て映画監督に。そして撮影をきっかけとして高知に移住したのは広く知られているところ。石川は東京を拠点に仕事していましたが、2016年8月に土佐町に移ってきました。ちょうど2年前です。

そして& Gallery と とさちょうものがたり

一緒にやります。& Gallery にて開催される土佐町の写真展+物産展。タイトルはそのまま「とさちょうものがたり」!!

とさちょうものがたりが2018年6月に開催した「石川拓也とさちょう写真展」で発表した写真と動画(「キネマ土佐町」全4篇)を & Gallery にて展示。そして土佐町の風景やイメージを映像で伝えると同時に土佐町の食べ物を味わっていただくという2日間です!!

土佐町からの参加団体

桂月

「土佐の田舎の 土佐の酒」

土佐町の自然の中から生まれた土佐町が誇る銘酒「桂月」です!

Sanchikara 

生産者さんたちが作った美味しい野菜を大きな町の人たちへ届けるべく奮闘しているsanchikara。土佐町自慢の旬の野菜をお届けします!

平石 生改さん

平石のお母さんたちが作るたけのこ寿司、栗赤飯、そしてチャーテの粕漬けは絶品。ごはんのお供にどうぞ!

西石原 生改さん

石原のお母さんたちの作った田舎寿司、お赤飯、桂月の酒まんじゅう、さめうら漬けを販売。もちろん野菜や山菜は石原地区産!

焼き川魚 山下有司

有司さんが釣った天然鮎と土佐町のアメゴを炭火で焼きます。串ごとガブリとほおばってください!

OriOri

季節の素材を使った体に優しい焼き菓子です。スコーン、マフィン、クッキーなど。

恵菓 KEIKA

土佐町の米粉や季節の果物などを使ったお菓子です。グラノーラ、シフォンケーキ、ロシアンクッキーなど。

山根くんのコーヒー

土佐町の山根くんが自家焙煎した珈琲です。一杯ずつ丁寧に入れるアイスコーヒー、ぜひ味わってみてください。

 

とさちょうものがたりは‥

2018年6月に開催された「石川拓也とさちょう写真展」を、& Gallery内にて再現!

風にはためく写真たち、それからもちろん「キネマ土佐町」全4篇もご覧になってください!

どんぐりは‥

とさちょうものがたりと一緒にシルクスクリーンに取り組んでいるどんぐりは、当日来れませんが、どんぐりが作ったトートバッグなどを販売予定です!!

 

お隣のKinema Mで名作映画に涙するもよし、晩夏のおびさんロードをゆっくり散歩するもよし。当日は「高知大道芸フェス2018」も近くで開催されます!

みなさまのご参加をお待ちしております!!

 

6月に土佐町で開催された「石川拓也とさちょう写真展」の模様はこちらから!

石川拓也とさちょう写真展(前編)

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土佐町小中学校の生徒には「夏休みの宿題」になっています

 

土佐町のみなさん、絵描きの下田昌克さんを覚えていますか?

 

下田さんは昨年10月に土佐町を訪れ、一週間かけて町のあちこちで町のたくさんの人を絵に描いてくれました。最終日には「下田昌克とさちょうアート展」と題して、青木幹勇記念館にて展覧会を開催。町の人を描いた絵、それと小学生・保育園児と下田さんが一緒に描いた大きな絵を一堂に展示し、たくさんの町の人が訪れてくれました。そうそう、その後「とさちょうものがたりZINE 01」にもまとめられました。

当時の記事はこちら

下田昌克さんのこと 1

 

今年はその下田さんに、土佐町から新たなお願いをしました。

「みんなと一緒に絵本を作ってもらえませんか?」

土佐町の人たちが手にとって、「これは自分たちの絵本や!」と実感できる絵本を作りたい。そのために下田さんの力をお借りしたい。そういうお願いをしました。下田さんは快諾してくれました。

というわけで‥

下田さんと、みんなの絵本を作ろう!

スタートです!

 

先ほども書いたように、この計画のゴールは「絵本を作る」ではなく「土佐町のみんなが、『これは自分たちの絵本や!』と実感できる絵本を作る」こと。

「自分たちの絵本」とひと言で言ってもいろいろありますね。「自分たちが書かれた話」とか「自分たちが書いた話」、「自分たちが考えた主人公」「自分たちが描いた絵」‥‥。

今のところ、その答えは誰も持っていません。その答えを一歩一歩探しに行く旅自体がこのプロジェクトです。一緒にこの旅をしてくれる人は、多ければ多いほど楽しい!次にどうなるか、どこにたどり着くのか、行ってみないとわからないこのノープランの旅に、一緒に歩いてくれる人、大募集です!

 

まずは夏休みの宿題に!

まずはじめに‥。「どんな絵本がいい?」「どんなお話がいい?」「どんな登場人物がいい?」こんな問いかけを土佐町小中学校の生徒たち、みつば保育園の園児たちに出しています。答えはなんでもあり!みんながどんな絵本があったら嬉しいか、それをとさちょうものがたり編集部に教えてください。保護者の方もぜひ一緒に考えてみてください。

 

大まかな今後の流れは‥

ざっくりですみません。このプロジェクト、「きっちり予定を組みゴールまでの道筋を立ててから進行」ということでは全然なく、むしろ真逆。

「一歩進むことで次の一歩が見えてくる」というライブ感満載のやり方でいきます。

それでも今の段階でぼんやりでも見えていることを書いてみると‥。

◯土佐町小中学校・保育園で宿題

上記で書いたことです。生徒のみんな、新学期のはじめには忘れずに持ってくるんだぞ〜。

◯同時に土佐町内のどなたからも募集します。

土佐町の「みんなの絵本」にまつわるアイデア、どんな小さなことでもざっくりしてても大歓迎です。ぜひこちらまでメールをお寄せください! 

◯みんなのアイデアをもとにお話を作りましょう!

まずはむずかしく考えないで、「みんなの絵本」のお話を考えてみましょう。ざっくりと「だれが」「なにをして」「どうなった」ってお話。みんなの心の中にすでにあるものを、かんたんな言葉にしてみてください。

◯10月(あたり)に下田さんが土佐町に来ます。

日程はまだ未定!再び下田さんに来てもらって、みなさんにもらったアイデアやお話を下田さんとみなさんで揉みましょう。ワークショップ形式をイメージしています。

◯またみんなで絵を描こうね!

その時には、できるだけたくさんの人たちと一緒に、またでっかい絵を描きましょう!

 

◯シルクスクリーンもね!

どんぐりが取り組んでいるシルクスクリーン。今回の絵本も、表紙をシルクスクリーンで印刷したい!(って話も出ています)

 

 

まだまだ全貌の見えない土佐町「みんなの絵本を作ろう!」プロジェクト。こうしてゆっくりスタートしています!

 

2017年10月の模様はこちらの動画をご覧ください。

[動画]下田昌克さんが土佐町にやってきた!

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私の一冊

中山美月

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リトル・フォレスト(全2巻 )  五十嵐大介   講談社

山間の集落で暮らすいち子が、畑仕事をしながら感じる四季の移り変わりを食と共に語ってくれる物語です。
読んでいるとお腹が空いてくるし、畑や山に収穫に行きたくなる。
自給自足での山暮らしは、現実逃避なのか?本当にやりたい事なのか?いち子の心中で葛藤が続きます。どう決着するのでしょう?

この本は、10月に高知県立美術館でも上映された映画「リトル・フォレスト」の原作です。
美しい映像に魅了されていたので、原作漫画に感情移入できるか心配でしたが、杞憂でした!
自然物に対する写実的な描写、映像と変わりなかった…..。
作者コラムやレシピも載っていて勉強になります。

中山美月

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くだらな土佐弁辞典

席とっちょいちゃるって言うちょっちゃって〜

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今回は趣向を変えて、友人に教えてもらった早口言葉のような土佐弁です。

「席とっちょいちゃるって言うちょっちゃって〜」

意味:席取っておいてあげるって言ってあげて

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メディアとお手紙

読売新聞に掲載されました!

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2018年6月27日、読売新聞高知版に「石川拓也とさちょう写真展」の様子が掲載されました。

読売新聞の福田友紀子記者が写真展を訪れ、書いてくださいました。ありがとうございます。

 

写真展は6月30日をもって終了しましたが、新聞やテレビなど多くのメディアで取り上げていただき、町外、県内外から500人以上のお客さまが訪れてくださいました。

本当にありがとうございました!

 

土佐町の表情触れて  石川さん写真50点展示

土佐町の地域おこし協力隊員で写真家の石川拓也さん(43)が撮影した、町内の風景や人々の姿を紹介する写真展が同町土居の青木幹勇記念館で開かれている。30日まで。

山や田んぼなど季節ごとに姿を変える豊かな自然や、子どもやお年寄りを写した約50点で、2016年に同町に移住した石川さんが、ポストカード用や写真付きで町民の「人となり」を紹介するプロジェクトのために撮影した。昨年6月に開設された町のウェブサイト「とさちょうものがたり」で発信してきたが、写真展として紹介するのは初めてとなる。

展示方法にこだわっており、作品は長辺120センチ、短辺80センチの大きな布などに印刷して天井からつり下げ、風が吹けばふわりと揺れる。「『額縁に入れて触れないで』という見せ方は土佐町らしくない」との思いから、作品は触れてもよいという。

展示終了後の作品は無料で貸し出し、物産展など町をPRする催しで活用してもらえるようにしたいといい、石川さんは「僕が見てきた町の景色、出会ってきた人たちの姿を共有したい」と話している。

(福田友紀子)

 

書いていただいた新聞記事は「とさちょうものがたり」に大切に残していきます。

 

 

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とさちょうものづくり

こうほう とさちょう

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土佐町役場から年に5回発行されている広報「こうほう とさちょう」。2018年7月分が発行されました。

表紙・裏表紙はポストカードの5月・4月分。土佐町のみなさまのお手元にもうすぐ届く頃と思います。

毎日とんでもなく暑い今日この頃ですが、「こうほう」は一足遅れで春の土佐町です。内容も充実していると思いますので楽しんでいただけたらうれしいです!

 

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メディアとお手紙

毎日新聞に掲載されました!

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2018年6月29日、毎日新聞高知版に掲載されました!

毎日新聞の松原由佳さんが書いてくださいました。ありがとうございます。

松原さんは3月に4001プロジェクトを取材、写真展にも足を運んでくださいました。

写真展は6月末で終了しましたが、このように取り上げていただいたこと、感謝しています。

 

土佐全町民4000人を撮る  写真家石川さん「町の良さ 人で表現したい」

土佐町在住の写真家、石川拓也さん(43)が約4000人に町民を撮影するプロジェクトに取り組んでいる。四国中央部に位置する緑豊かな町の良さを町民全員の撮影を通じて表現しようと、2年前から始めた。30日まで「中間発表」の写真展を町内で開催中だ。

「こんにちは。いいお天気ですね」。暖かな日差しの3月、石川さんは同町地蔵寺地区に住む筒井政利さん(91)、重子さん(89)夫妻の自宅を訪ねた。笑顔で言葉を交わしながら、自宅庭で寄り添う2人にレンズを向ける。筒井さん夫妻の表情も柔らかい。

石川さんは千葉県で生まれ、ニューヨークや東京で写真家などとして活動した。土佐町民と知り合ったことをきっかけに「自然の手のひらの中で人間の暮らしがある。もっと人間の暮らしや命を表現したい」と2016年に移住した。町の暮らしを伝えるウェブサイト「とさちょうものがたり」を開設し、編集長も務める。

移住した年に撮影活動を始めようとした際、石川さんはふと立ち止まった。「そもそも町とは何か?」。思い至ったのは「人」だった。「人が町を作っている。町民全員を撮影することで、町を表現することに近づいていく」と考え、住民全員を撮影するプロジェクトを開始。昨年6月末時点の町の人口に合わせ、現在「4001プロジェクト」と名乗っている。これまで撮影した町民は約80人。道で出会った住民をその場で撮影することもあれば、仲良くなり何度も話を聞いてから撮影に入ることも。撮影状況などを数行の言葉で添え、「とさちょうものがたり」に掲載する。

石川さんは「中間発表」として、布にプリントアウトした作品などを展示する写真展を2日から青木幹勇記念館(土佐町土居)で開いている。30日までで、入場無料。

全員を撮影するのはかなり先になりそうだが、石川さんは「できるかどうか分からないが、生きている限りはやりたい」とのんびり取り組むつもりだ。

(松原由佳)

 

4001プロジェクト、まだまだ続きます!

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