とさちょうものがたり

土佐町ストーリーズ

秘薬ユグリ (黒丸)

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黒丸にカキチさん言うて家伝の薬をこしらえていた。

破傷風、梅毒、ハメ(蛇)にかまれた時に、その薬を湯にとかして、たらいの中に座らすときれいに毒を吸うた。

医者で治らんのがすぐによくなった。

九州や青森の方からも欲しい言うて来とった。

カキチさんはまたその人の生年月日と歳を聞くと、大きな古い暦をめくって、

あんたはどこそこの病気じゃ

言うて当てていた。

それがまた当たってよく見てもらいに来よったと言う。

 

町史

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とさちょうものづくり

こうほう とさちょう

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土佐町の広報、その名も「こうほう とさちょう」(そのままですが…)2018年9月分ができました。

土佐町のみなさまのお手元にもう届いている頃でしょうか?

今回も「土佐町ポストカードプロジェクト」から、表紙と裏表紙を作っています。

内容も大事なことばかりなので、みなさまぜひじっくり目を通してくださいね!

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みんなのアルバム

野村保太郎の出征

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「くだらな土佐弁辞典」の絵を描いてくれている和田亜美さんのお祖母さんが亡くなった際に、実家を整理していて出てきた写真だそうです。

お祖母さんのお兄さんが野村保太郎さん。つまり和田亜美さんから見ると大叔父さんですね。

時は昭和13~15年頃、保太郎さんが出征する際に撮影した記念写真です。

保太郎さんは南方に出征の後、無事帰国。

帰国後は森小学校(または中学校)の教員や南川の中学校の校長先生を歴任し、土佐町の社会教育にも尽力した人物として町史にお名前が残っています。

晩年は書道の先生として通っていて、保太郎先生に教わったという人は今でも土佐町には多いみたいです。

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私の一冊

石川拓也

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「おいしいデ」 梅原真   羽鳥書店

この欄でなんども紹介している高知のデザイナー梅原真さん。
近年の仕事を詳述した新刊が羽鳥書店から出版されました。タイトルは「おいしいデ」。 

梅原さんの考え方、仕事ぶりは、おそらくどんな業種の人にとっても勉強になり参考になるんじゃないでしょうか。デザイナーとして単に美しいパッケージを作るということよりも、(多くは高知で)土地と人の中を駆け入って、根本的な視点からアプローチして行く。
 
現場から離れない。地面から離れない。机の上からモノを言わない。その梅原さんがひとつひとつの仕事について丁寧に解説したのがこの一冊です。

石川拓也

書評サイトの記事にて梅原さんご本人を撮影する機会をいただきました。こちらの記事もおすすめです。

 

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私の一冊

石川拓也

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“EPA Graphic Standards System”           Standards Manual

EPAというのはアメリカの環境保護局(Environmental Protection Agency)のこと。

その環境保護局が内部向けに作成していたグラフィック・マニュアルを復刊したのがこの本。

グラフィック・マニュアルというのは例えば‥

・ロゴの使い方
・書類の作成
・使って良い色と使ってはいけない色

などなど、EPAとしてのビジュアル全般をこと細かにルール化したものです。こうやって大元のルールブックを作り、すべての作成物(印刷物に限らず、ありとあらゆるもの)をそれに則ってデザインしていく。

そうすることで対外的なイメージを統一的な強いものにしていく。これはEPAに限らず、イメージ戦略に敏感な企業もやっていることですね。

ビジュアル的にも面白いものなのですが、その根本の考え方が面白い一冊です。

石川拓也

 

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下田昌克作・土佐町の夏の産物

下田昌克 x どんぐり x とさちょうものがたり =「土佐町・夏・トートバッグ」

もう土佐町の方にはもうだいぶおなじみ。絵描きの下田昌克さんが、今回土佐町の「夏」の産物で絵を描いてくれました!下田さんありがとうございます!

これをどんぐりがシルクスクリーン印刷で土佐町オリジナルのトートバッグを作りました。

これ、9月8日・9日の「とさちょうものがたり in & Gallery」で初お披露目します。実物をぜひ会場に来てその目でご確認ください!

 

初の試み・とさちょうものがたりEdition

「Edition」って言葉に聞き覚えがありますか?直訳すると「版」という日本語になります。今回のこれは合っているのだけどちょっと違う意味。

複製可能なアート作品、例えば版画や写真の裏面などに、Editionという文字とともに数字が書かれていることがあります。これの意味するところは「限定」。

例えばあなたが気に入って画廊などで購入した版画を、額から外して裏面を覗いてみてください。そこに「edition : 25/100」などと書き込みが入っていたら、それは「100部限定で刷ったうちの25番」ということになります。

つまり世界で100枚しか存在しないということの証明なのです。もっと言えば、その25番はあなたの手元にあるそれが世界で一つしかないものです。

*例えばサイズや紙などの条件を変更するとまた別のeditionになったりします。

 

 

 

今回の「夏」トートバッグは、edition : 30 になります。写真のように「Edition : 11/30」などと番号が入り、30番以降は作りません。(別のカラーで作ることはあります。)絵柄はブラウン!A4が余裕で入るけっこう大きめなこのトートバッグ、今も後も世界で30枚しか存在しません。

 

今週末、9月8日と9日に& Gallery で行われる土佐町の写真展・物産展「とさちょうものがたり」にてご覧ください!

9月8日・9日 & Gallery + とさちょうものがたり

 

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私の一冊

前田清美

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    「 Someday 」 Alison Meghee & Peter. H. Reynolds著 Atheneum Books for Young Readers

 

 

娘が1歳の時に贈った絵本。

親の気持ちは、自分が親になってようやくわかり始めるもの。

いつか我が子も、生まれてきた時、成長していく姿を、母がどれだけ嬉しかったかを知ることでしょう。

前田清美

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映画監督・安藤桃子率いる & Gallery(+Kinema M)と「とさちょうものがたり」、初のコラボです!

おびさんロードに位置する& Gallery とその前の歩行者天国にて「土佐町の写真展 & 物産展」、9月8日(土)と9日(日)の2日間開催します! おびさんロードを土佐町ジャックの2日間、みなさまお誘い合わせの上ぜひお越しください!

 

第1回 とさちょうものがたり 〜山間の小さな町・高知県土佐町の写真展 & 物産展

会場:   & Gallery

住所: 高知県高知市帯屋町1丁目13-8 アルカビル1階 (おびさんロード)

日時: 2018年9月8日(土)〜9日(日) 11:00 ~ 17:00

 

まず、ことの初めに遡れば。

安藤桃子ととさちょうものがたり編集長・石川が出会ったのは2006年のとある映画撮影の現場。場所は北海道の原野。安藤桃子はまだ映画監督ではなく、その現場に4人いた助監督の中の一番の若手でした。石川はいわゆる「スチール」と呼ばれるスタッフ。これは映画のポスターや宣伝広告のための撮影を行います。

「遠くの空に消えた」というタイトルのその過酷な現場(映画撮影の現場はたいがい過酷です)を乗り越え、安藤桃子は時を経て映画監督に。そして撮影をきっかけとして高知に移住したのは広く知られているところ。石川は東京を拠点に仕事していましたが、2016年8月に土佐町に移ってきました。ちょうど2年前です。

そして& Gallery と とさちょうものがたり

一緒にやります。& Gallery にて開催される土佐町の写真展+物産展。タイトルはそのまま「とさちょうものがたり」!!

とさちょうものがたりが2018年6月に開催した「石川拓也とさちょう写真展」で発表した写真と動画(「キネマ土佐町」全4篇)を & Gallery にて展示。そして土佐町の風景やイメージを映像で伝えると同時に土佐町の食べ物を味わっていただくという2日間です!!

土佐町からの参加団体

桂月

「土佐の田舎の 土佐の酒」

土佐町の自然の中から生まれた土佐町が誇る銘酒「桂月」です!

Sanchikara 

生産者さんたちが作った美味しい野菜を大きな町の人たちへ届けるべく奮闘しているsanchikara。土佐町自慢の旬の野菜をお届けします!

平石 生改さん

平石のお母さんたちが作るたけのこ寿司、栗赤飯、そしてチャーテの粕漬けは絶品。ごはんのお供にどうぞ!

西石原 生改さん

石原のお母さんたちの作った田舎寿司、お赤飯、桂月の酒まんじゅう、さめうら漬けを販売。もちろん野菜や山菜は石原地区産!

焼き川魚 山下有司

有司さんが釣った天然鮎と土佐町のアメゴを炭火で焼きます。串ごとガブリとほおばってください!

OriOri

季節の素材を使った体に優しい焼き菓子です。スコーン、マフィン、クッキーなど。

恵菓 KEIKA

土佐町の米粉や季節の果物などを使ったお菓子です。グラノーラ、シフォンケーキ、ロシアンクッキーなど。

山根くんのコーヒー

土佐町の山根くんが自家焙煎した珈琲です。一杯ずつ丁寧に入れるアイスコーヒー、ぜひ味わってみてください。

 

とさちょうものがたりは‥

2018年6月に開催された「石川拓也とさちょう写真展」を、& Gallery内にて再現!

風にはためく写真たち、それからもちろん「キネマ土佐町」全4篇もご覧になってください!

どんぐりは‥

とさちょうものがたりと一緒にシルクスクリーンに取り組んでいるどんぐりは、当日来れませんが、どんぐりが作ったトートバッグなどを販売予定です!!

 

お隣のKinema Mで名作映画に涙するもよし、晩夏のおびさんロードをゆっくり散歩するもよし。当日は「高知大道芸フェス2018」も近くで開催されます!

みなさまのご参加をお待ちしております!!

 

6月に土佐町で開催された「石川拓也とさちょう写真展」の模様はこちらから!

石川拓也とさちょう写真展(前編)

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土佐町小中学校の生徒には「夏休みの宿題」になっています

 

土佐町のみなさん、絵描きの下田昌克さんを覚えていますか?

 

下田さんは昨年10月に土佐町を訪れ、一週間かけて町のあちこちで町のたくさんの人を絵に描いてくれました。最終日には「下田昌克とさちょうアート展」と題して、青木幹勇記念館にて展覧会を開催。町の人を描いた絵、それと小学生・保育園児と下田さんが一緒に描いた大きな絵を一堂に展示し、たくさんの町の人が訪れてくれました。そうそう、その後「とさちょうものがたりZINE 01」にもまとめられました。

当時の記事はこちら

下田昌克さんのこと 1

 

今年はその下田さんに、土佐町から新たなお願いをしました。

「みんなと一緒に絵本を作ってもらえませんか?」

土佐町の人たちが手にとって、「これは自分たちの絵本や!」と実感できる絵本を作りたい。そのために下田さんの力をお借りしたい。そういうお願いをしました。下田さんは快諾してくれました。

というわけで‥

下田さんと、みんなの絵本を作ろう!

スタートです!

 

先ほども書いたように、この計画のゴールは「絵本を作る」ではなく「土佐町のみんなが、『これは自分たちの絵本や!』と実感できる絵本を作る」こと。

「自分たちの絵本」とひと言で言ってもいろいろありますね。「自分たちが書かれた話」とか「自分たちが書いた話」、「自分たちが考えた主人公」「自分たちが描いた絵」‥‥。

今のところ、その答えは誰も持っていません。その答えを一歩一歩探しに行く旅自体がこのプロジェクトです。一緒にこの旅をしてくれる人は、多ければ多いほど楽しい!次にどうなるか、どこにたどり着くのか、行ってみないとわからないこのノープランの旅に、一緒に歩いてくれる人、大募集です!

 

まずは夏休みの宿題に!

まずはじめに‥。「どんな絵本がいい?」「どんなお話がいい?」「どんな登場人物がいい?」こんな問いかけを土佐町小中学校の生徒たち、みつば保育園の園児たちに出しています。答えはなんでもあり!みんながどんな絵本があったら嬉しいか、それをとさちょうものがたり編集部に教えてください。保護者の方もぜひ一緒に考えてみてください。

 

大まかな今後の流れは‥

ざっくりですみません。このプロジェクト、「きっちり予定を組みゴールまでの道筋を立ててから進行」ということでは全然なく、むしろ真逆。

「一歩進むことで次の一歩が見えてくる」というライブ感満載のやり方でいきます。

それでも今の段階でぼんやりでも見えていることを書いてみると‥。

◯土佐町小中学校・保育園で宿題

上記で書いたことです。生徒のみんな、新学期のはじめには忘れずに持ってくるんだぞ〜。

◯同時に土佐町内のどなたからも募集します。

土佐町の「みんなの絵本」にまつわるアイデア、どんな小さなことでもざっくりしてても大歓迎です。ぜひこちらまでメールをお寄せください! 

◯みんなのアイデアをもとにお話を作りましょう!

まずはむずかしく考えないで、「みんなの絵本」のお話を考えてみましょう。ざっくりと「だれが」「なにをして」「どうなった」ってお話。みんなの心の中にすでにあるものを、かんたんな言葉にしてみてください。

◯10月(あたり)に下田さんが土佐町に来ます。

日程はまだ未定!再び下田さんに来てもらって、みなさんにもらったアイデアやお話を下田さんとみなさんで揉みましょう。ワークショップ形式をイメージしています。

◯またみんなで絵を描こうね!

その時には、できるだけたくさんの人たちと一緒に、またでっかい絵を描きましょう!

 

◯シルクスクリーンもね!

どんぐりが取り組んでいるシルクスクリーン。今回の絵本も、表紙をシルクスクリーンで印刷したい!(って話も出ています)

 

 

まだまだ全貌の見えない土佐町「みんなの絵本を作ろう!」プロジェクト。こうしてゆっくりスタートしています!

 

2017年10月の模様はこちらの動画をご覧ください。

[動画]下田昌克さんが土佐町にやってきた!

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私の一冊

中山美月

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リトル・フォレスト(全2巻 )  五十嵐大介   講談社

山間の集落で暮らすいち子が、畑仕事をしながら感じる四季の移り変わりを食と共に語ってくれる物語です。
読んでいるとお腹が空いてくるし、畑や山に収穫に行きたくなる。
自給自足での山暮らしは、現実逃避なのか?本当にやりたい事なのか?いち子の心中で葛藤が続きます。どう決着するのでしょう?

この本は、10月に高知県立美術館でも上映された映画「リトル・フォレスト」の原作です。
美しい映像に魅了されていたので、原作漫画に感情移入できるか心配でしたが、杞憂でした!
自然物に対する写実的な描写、映像と変わりなかった…..。
作者コラムやレシピも載っていて勉強になります。

中山美月

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