とさちょうものがたり

土佐町ストーリーズ

弁才天(高須)その1

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樫山集落の中腹より少々上の方に細長い池があり、それに面して住吉神社があるが、弁才天さんの名で親しまれている。

この池は清掃するまでは沼地のようになっていて、小さな丸池が二ヶ所ほどあった。願ほどきに鯉を入れたりすることもあったが、お釜さまといって不浄なものを投げ入れることを嫌っていた。

明治の初めのことであったと言う。そのお釜さんに稲を干すサデを突っ込んだことがあった。一本で届かないので継ぎ足して突っ込んだところ、お釜さんから矢のように赤い水が噴き出たという。

家に帰ってみると、子が腹が痛いと言ってきりきり舞いでうめいていた。太夫さんに見てもらったところが、お釜の蛇の目を突き刺してその罰が当たったのだとのことであったと言う。

また池に生えているガマを刈って筵にした家は焼けてしまったとも言い伝えている。

もともと広い池で龍神が棲んでいたと伝えられ、それを岡田という人が田にしてしまったと言う。

ところがその田に早乙女(田植えをする女)が入ると、足や泥に濡れた着物に鱗がくっつき、そんなことで早乙女さんも田の中に入るのを嫌うようになって、荒れたままになってしまった。

そして二つのお釜さんが残っていた。それを浚えて、ずっと昔のように大きな池にしたようです。

町史

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コロナに負けるな

【なんてんを応援!】未来の約束チケット¥2,000分

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なんてんのエイちゃん

 

*この電子チケットは 、スマホをご使用の方限定になります。ご注意ください。

 

 

すぐご購入はこちらから

 

とさちょうものがたりのコロナ支援

新型コロナウィルスの影響で全国の飲食店が大変な状況にあります。

ここ高知県土佐町ももちろん例外ではなく、特に居酒屋さんやスナックなどお酒を提供するお店が長い自粛を余儀なくされている状況です。

「なんてん」はとさちょうものがたり編集部もよくお世話になる土佐町の飲み屋さん。土佐町の方、嶺北の方なら一度は飲みに行ったことがある人が多いと思います。

なんてんの店主、エイちゃんこと小松エイ子さんも、5月末までの営業自粛を決めています。

 

何か楽しいことをしたい!

「最近は毎日何もしないで1日が過ぎていく」というエイちゃんの声を聞いた編集部。エイちゃんと何か未来につながる楽しい試みがしたいと思いました。
そして出した答えがこれ。当ネットショップの機能を使い、寄付つき電子チケットを販売。コロナ禍が終息しみんなが晴れ晴れと外出できる未来に、「飲みにいくよ!」という約束をエイちゃんとしませんか?

寄付つきチケット

この電子チケットは「寄付つき」です。お客様からなんてんへの応援の気持ちを寄付としていただいております。

¥2500でご購入いただいたチケットの内、なんてんのお支払いでご利用いただけるのは¥2000となっています。差額の¥500は、なんてんの未来への寄付、それからネットショップ(stores.jp)システム利用料が3.6%引かれます。

正確には¥2500から3.6%の¥90がstores.jpに支払われ、¥410が寄付となります。(もう少し複雑なので、以下の【とさちょうものがたりのコロナ支援】もお読みください)

*電子チケットの発券手数料として¥50かかりますので、チケット一枚あたりのお支払いの総額は¥2550になります。

このコロナ禍を乗り越えるために、みなさまの力を少しずつ貸していただけたらと思います。

 

電子チケット

電子チケットってよくわからない、初めて聞くけど本当に使えるの?そんな風に思う方も多いかもしれません。少し仕組みを説明します(めちゃめちゃ簡単です)。
当ネットショップで電子チケットを購入すると、登録したメールアドレスに当店からのメールが届きます。(*写真2)

上の写真はサンプルですので¥0となっています。「チケットを表示する」をクリックします。

 

このメールに電子チケットが添付されていますので、このメールは実際にチケットを使うまでとっておいてください。

「チケットを表示する」をクリックすると、実際のチケットページに移動します。(*写真3)*この記事のチケットは説明のための写真なので移動しません。

写真3

 

このチケット、スマホの画面上に指で円を描くと、使用済みのマークがつきます(*写真4)

注意:円を描くとそのチケットは使用済みになりますので、必ずお店でエイちゃんにやってもらうか、エイちゃんと一緒に見ながらやってください。ご自身で誤って使用済みにされた場合、ご利用できなくなりますのでご注意ください。

これで使用済みマークがついたら代金分のお支払いが完了します。

 

写真4

 

・飲み代がチケットより少ない場合は、差額のお釣りをもらってください。
・飲み代がチケットより多い場合は、差額をお支払いください。

このあたりは普通のお金と同じように考えてください。

指で円を描いたら使用済みになる、その作業はちょっとおもしろいですよ。

stores.jpより

使用できる期間

このチケットを使用できる期間は、コロナの自粛期間が終わりなんてんが営業を再開してから1年以内です。2020年5月8日現在では、なんてんは6月頭からの再開を予定しています。

 

大切な誰かに贈ることも

メールで送られてきたチケットをよく見てみると、「分配」と書かれたボタンがあります。(写真3)

ここをクリックすると、Line やメッセンジャーでつながった大切な誰かに、そのまま贈ることも可能です。

ふだんお世話になっている方に、「飲んできて!」とチケットを贈るのもいいですね。

 

とさちょうものがたりのコロナ支援

このチケットの販売は、土佐町の事業者さんのためのコロナ支援です。3.6%のネットショップ手数料(stores.com手数料)を除いた売り上げの全額がなんてんに支払われます。*お支払い方法をAmazon Payに選択された場合は4%が追加でシステム使用料として差し引かれます。

未来の約束チケットは、コロナ終息の暁には飲みに行こう!という約束です。ぜひみなさまご利用ください!

ご購入はこちらから

なんてん
〒781-3521 高知県土佐郡土佐町田井1488−2
電話: 0887-72-9200

*このチケットに関してのお問合せは、とさちょうものがたり編集部にてメールか電話でお願いいたします。

土佐町の方々へ

お花を買ってください!みどりさんの金魚草」の際にも書きましたが、この新型コロナウィルスの影響で、これまで大切に育ててきた事業がこの数ヶ月苦しい状況を迎えているという方々が多くいると想像しています。

そういった方々のために、とさちょうものがたり編集部も具体的になにができるのか? もちろん微力ながら、そういうことをずっと考えてきました。

この記事で紹介させていただいた電子チケットの販売は、現時点での私たちの見つけた答えの一例です。

まだまだ実際にやってみないことにはどうなるかわからないような段階ですが、「町のために、私たちができることを(小さくても)やる」という姿勢をとさちょうものがたり編集部は貫こうと思っています。

今回のような動き、リアルとネットの橋渡しを担うような仕事を、もし必要とされている土佐町の事業者の方がいらしたら、遠慮なく編集部に声をかけてください。

とさちょうものがたり編集部

メール: info@tosacho.com

電話:0887-72-9260

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ただいま土佐町役場の若手職員が挑戦している中島観音堂クラウドファンディング(以下CF)、5月8日18:00時点で、133人の方にご支援いただき支援総額は1463000円となっています。たくさんの方々からご支援いただき、心から感謝しています。ありがとうございます!

 

 

高知新聞で紹介されました!

このCFについて、4月20日の高知新聞で紹介されました。高知新聞嶺北支局長の竹内将史さんが書いてくださいました。

竹内さんは4月5日に行われた金木犀への祈祷にも足を運び、地域の方や住職さんのお話に耳を傾けていました。

 

中島観音堂修復へCF 土佐町

通夜堂、灯篭 台風で被害

【嶺北】昨年の台風で被災した土佐郡土佐町田井の中島観音堂の周辺施設修復へ、地元有志がクラウドファンディング(CF)を活用して資金集めを始めた。7月末の大祭までの復旧を目指しており、「地域の歴史や伝統を次世代に伝えるチャンスにしたい」と意気込んでいる。

観音堂に祭る木造十一面観音立像は、平安後期の作とされる県有形文化財。お堂そばにあった樹齢1200年と伝わるキンモクセイとともに「地域のシンボル」として愛されてきた。

しかし、昨年9月の台風17号でキンモクセイが倒木。観音堂に被害は無かったが、敷地内の通夜堂(約20平方メートル)の屋根や石灯籠、石段などが損壊した。山中泉夫区長(71)は「住民みな言葉が出んほどの悲しみやった」と振り返る。今月5日には、真言宗の僧侶を呼び、住民総出でキンモクセイの供養もした。

地区内で修復費調達について話し合う中、地区の役員で町職員の島崎祐企さん(35)が「寄付を募るだけでく、地域の歴史を広く伝えたい」とCFを提案。田井地区の担当職員とも連携し、準備してきた。

15日に始まったCFは3千円から寄付が可能で、倒れたキンモクセイで作ったコースターや地元の日本酒、土佐あかうしなどが額に応じて贈られる。19日現在100万円以上が集まっており、5月30日までに300万円が目標。CFサイト「キャンプファイヤー」で「中島観音堂」と検索して寄付する。

若い世代の奮闘ぶりに、山中地区長は「観音さんもご神木も喜びゆうねや」と笑顔。倒れたキンモクセイの株のそばには若木が1本生き残っていて、島崎さんは「次世代に思いをつなぎ、この木をこれから千年守りたい」と目を輝かせていた。

(竹内将史)

 

土佐町では高知新聞の購読率はとても高く、インターネットは使わなくても新聞は読んでいるという方はとても多いです。記事の反響は大きく、「観音堂の寄付の話、知ってるかね?」と地元のスーパーで話をしている方たちがいたり、「どうしたら寄付できるの?」という質問もいただくようになりました。中島観音堂は、観音堂のある中島地区の方たちだけではなく、土佐町の人たちにとって大切な特別な場所なのだと感じます。

寄付は、土佐町役場でも受付しています。(電話:088782-0480 担当:町田・島﨑)

 

 

▪️返礼品が増えました!

【どんぐりのクッキー】 

土佐町の障がい者就労支援事業所どんぐりが作るクッキーは、とても美味しいと評判です。

・アーモンドクッキー
・チョコアーモンドクッキー
・チョコチップクッキー
・柚子スノーボール

4種のクッキーと、金木犀の手作りストラップもついています。

 

 

【とさちょうものがたりトートバック】

とさちょうものがたりのトートバックはご好評をいただき、緯度経度のデザインのバックの在庫がなくなったため、別のデザインのものをご用意しました。

絵描きの下田昌克さんが描いてくださった「土佐町の夏の食べ物」のデザインのトートバックです。土佐町の障がい者就労支援事業所どんぐりのメンバーさんが、シルクスクリーンで一枚ずつ手で印刷しています。

色はグリーン、レッド、ブラウンの3色です。

 

トートバックには金木犀の手づくりストラップがついています!

 

 

CFは5月30日までとなっています。

ご支援、どうぞよろしくお願いいたします!

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コロナに負けるな

お花を買ってください!みどりさんの金魚草

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5/7追記

【とさちょうものがたりから感謝をお伝えします。】

実際に購入していただいた方々、シェアや拡散していただいた方々、関わっていただいたみなさま本当にありがとうございます。

おかげさまで澤田農園さんの金魚草花束が、連休中に62個という数を販売することができました。

ひとつの花束が30本ですので、単純計算で1,920本の金魚草が新たな持ち主の元へと旅立ったことになります。

澤田農園さんも予想を大きく超えるご注文の数に、うれしい悲鳴ということでした。

ひとえに関心を寄せていただいたみなさまのおかげです。ありがとうございます!

金魚草が届いた方々から、花瓶に飾られた花束の写真などを見せていただいて、とても心踊る連休明けの1日となりました。

また改めてとさちょうものがたりの記事にて詳細なご報告をしたいと思いますが、まずはこちらで澤田農園さんと共に皆様に感謝をお伝えしたいと思います。

*現時点でハウスの半分が販売済みということです。金魚草の販売は継続いたしますので、ご興味のある方々はぜひ販売ページを覗いてみてください!

とさちょうものがたり編集部

 

とさちょうものがたりショップ」で花の販売をします!

クリックするとネットショップの商品ページに飛びます。

新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、今、全国の多くの飲食店や商店が休業または時間を短縮した営業をせざるを得なくなっています。経営状態が悪化し、お店の存続が危うくなっている状況は土佐町内の店舗も同様です。

土佐町の主要な産業のひとつである第一産業も大きな影響を受けています。

 

花を売る場所がほしい

今の状況の中、とさちょうものがたり編集部として何かできることはないか?

そう考えていたとき、「みどりさんが花が売れなくて困っている」と人伝に聞きました。

みどりさんこと澤田みどりさんは、棚田が広がる土佐町相川地区で花や野菜などを育てる農家さん。代々この地で農家さんだった澤田家、ご主人の順一さんがハウスでの花栽培をスタートさせ、現在は2代目である息子の光さんが後継ぎとして勉強中です。

みどりさんのお話では、新型コロナウィルスの影響で冠婚葬祭・イベントが自粛され、花の需要がなくなり花が売れなくなっているとのこと。育てた花を市場へ持ち込んでも、今まで通りの値段がつかない状態が続いているそうです。

今まで編集部は「4001プロジェクト」や、昨年11月に高知蔦屋書店で行ったイベント「とさちょうものがたり in 蔦屋書店」でみどりさん一家が育てたトルコキキョウをお客様に配らせていただくなど、大変お世話になってきました。

みどりさんは言いました。

「このままではやっていけない。花を売る場所がほしい」

コロナウィルスの状況が今後どう変化していくのかわからない中、まずできることを一つずつやっていこう。みどりさん一家が育てたお花をとさちょうものがたりのネットショップで販売してみようということになりました。

 

みどりさん一家の育てた金魚草を買ってください!

今、みどりさんのハウスでは「金魚草」が花盛り、出荷時期を迎えています。

とさちょうものがたりのネットショップで、この金魚草を販売します!

花が金魚の形に似ているので「金魚草」と呼ばれているそうです

 

ハウスの中は、光を浴び、すくっと伸びた金魚草でいっぱい

 

金魚草を育てているハウスは、清らかな水が流れる棚田の中にあります

 

産地直送します!

みどりさんのハウスから金魚草を産地直送します!金魚草は黄・白・ピンクの3色です。

このお花の売上は、ネットショップの決済手数料3.6%を除き、全額澤田さんへ支払われます。

金魚草 (黄・白・ピンク合わせて)30本セット 3500円(税込)

 

お届け方法

お届け方法は3つ。3種の商品ページがありますが、配送方法・送料のお支払いが異なります。届く商品は同じです。

①5500円(送料込み) 
箱に入って届きます。母の日の贈り物にいかがでしょうか?
【ご注文はこちらから】

 

②3500円(着払い)  
箱(140サイズ)に入って届きます。着払いとなります。
【ご注文はこちらから】

 

③3500円(直接お渡し・高知県嶺北地域在住の方限定)  
セロファンでラッピングした花束を、とさちょうものがたり編集部または土佐町役場にて直接お渡しします。
【ご注文はこちらから】

 

・到着日の指定がある場合は、希望日の5日前までにご注文をお願いします。

・到着日の指定がない場合は、注文をいただいてから通常3日程度でお渡しできる予定です。

・金魚草は5月末まで出荷予定ですが、花の状態により時期が多少変化することがあります。

 

みどりさん一家が育てた金魚草が、多くの人の元へと届きますようにと願っています。

 

 

土佐町の方々へ

先にも書きましたが、この新型コロナウィルスの影響で、これまで大切に育ててきた事業がこの数ヶ月苦しい状況を迎えているという方々が多くいると想像しています。

そういった方々のために、もちろん微力ながら、とさちょうものがたり編集部も具体的になにができるのか? そういうことをずっと考えてきました。

この記事で紹介させていただいたネットショップでのお花の販売は、現時点での私たちの見つけた答えの一例です。

まだまだ実際にやってみないことにはどうなるかわからないような段階ですが、「町のために、私たちができることを(小さくても)やる」という姿勢をとさちょうものがたり編集部は貫こうと思っています。

今回のような動き、リアルとネットの橋渡しを担うような仕事を、もし必要とされている土佐町の事業者の方がいらしたら、遠慮なく編集部に声をかけてください。

とさちょうものがたり編集部

メール: info@tosacho.com

電話:0887-72-9260

 

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とさちょうものづくり

新型コロナ予防

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4月7日に政府から緊急事態宣言が出され、続き16日に全国に拡大された動きを受け、とさちょうものがたり編集部も今、土佐町や高知県のために何ができるのか考えていました。

本当に小さなものばかりなのですが、ちょうど編集部で新たに3Dプリンターを導入したタイミングでもあり、これまでに作ったものをご紹介します。

 

*以下に紹介する製作物を必要な方は無料で差し上げますので、お気軽に声をかけてください。(メールでもFBでも何でも可です) 編集部にはまだ在庫がありますし足りなくなったら作れます。

 

これが3Dプリンター

フィラメントと呼ばれるパスタ状のものが原料です。

 

このフィラメント、いくつも種類があるのですが、写真のものはPLAという、デンプンを原料としたものだそうです。編集部ではPLAとABSという2種類を使用しています。

 

それで作ったものが以下のもの。

これ、マスク不足の折に作ったもので、キッチンペーパーを使い捨てマスクにできるという代物です。

 

ぱっと見、どういう使い方をするのかわかりませんが‥

こうすると使い捨てマスクになります

 

現在ネット上では、3Dデータを共有できるウェブサイトがいくつもあります。おもちゃやフィギアなどのデータが多いのですが、コロナの影響が全世界的に拡大したタイミングで、世界各国の3Dデザイナーたちがこういったコロナ予防に役立つデータを公開し始めました。

編集部にはまだ3Dデータでデザインする力がなく、今後身につけていきたいと思っていますが、現時点でここに紹介するのは全てそういった共有サイトからダウンロードしたものです。

 

以下のものもマスク関連。医療従事者など、マスクを長時間着用する必要のある方達のために、カナダの少年がデザインしたもの。

耳が痛くならないように、という優しい気持ちが伝わります。

このイヤーガードのデータも公開してくれています

少しでも楽しいものにしたい、ということで色を塗ってもらいました笑

 

 

上のこれは、ある日本人医師が世界的な人工呼吸器不足を解決するために、3Dプリンターのユーザーに製作を呼びかけたもの。

これも指定のURLからデータをダウンロードして製作します。これ自体は人工呼吸器そのものではなく、3Dプリントの精度を確認するためのモックアップ。作動はしません。

命に関わる医療機器でもあり、現在プロジェクトチームが医療機器認証化を目指しているとのことです。

夏あたりを目処に認証化が叶った時点で、3Dプリンターによる製作を協力できる人を今のうちに募っている段階なのだそう。そのために作った一個です。

 

とさちょうものがたり編集部は、小さくても自分たちにできることから実現していく姿勢でいます。「こんなことができるんじゃないか」等のアイデア、あればいつでも伝えてくださいね。

繰り返しになりますが、ここでご紹介したもの(特にマスク関連)は、必要な方に全て無料で差し上げます。町内の方も町外の方も、メールやFBで編集部までお知らせください。

 

 

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本日4月15日より、中島観音堂クラウドファンディングが始まります!

 

昨年9月に土佐町を襲った台風17号の強風により、土佐町にある中島観音堂の樹齢1200年の金木犀が倒れ、近くの通夜堂と石灯籠を直撃、石階段の手すりも大きな被害を受けました。

中島観音堂には約1200年前に作られた高知県有形文化財である「木造十一面観音像」があり、毎年7月末に行われる中島観音堂夏の大祭の日に年に一度だけ開帳され、土佐町の人はもちろん県内外からも多くの人が参拝に訪れます。夏の大祭の日には、観音堂へ向かう石段の途中にある「通夜堂」の戸も開かれ、揺れる赤い提灯のあかりのもと、飲み物などを振る舞いながら訪れた人を迎えます。

壊れてしまった通夜堂や石灯籠などを修復するには大きなお金が必要です。地域の人たちは何とかしようと町に相談をしたそうですが、資金面でなかなかうまくいかなかったそうです。

それならば「クラウドファンディングに挑戦しよう!」と土佐町役場の若手職員が立ち上がりました。

左から:石川咲・高橋英理子・川村五博・山崎宏樹・町田健太・島﨑祐企(敬称略)

クラウドファンディング(以下CF)に挑戦するこの6人のメンバーは、中島観音堂のある地区を担当する役場職員であり、この地区に住む住民でもあります。

観音堂のある地区は土佐町の中でも人口が多い地区ですが、若い人が少なく、地域のお祭りや行事を担う後継者がいないという問題を長年抱えてきました。中島観音堂夏の大祭の運営も年々厳しくなっているのが現状で、お祭りの存続自体も危ぶまれているそうです。

今回、このCFを成功させて通夜堂や石灯籠を修復することで、再び地域がひとつとなってお祭りを開催し、継続していくきっかけになれたらと彼らの奮闘が始まりました。

夏の大祭の日、観音堂へ向かう石段には赤い提灯のあかりが灯る。写真左にある建物が通夜堂

 

中島観音堂にある「木造十一面観音立像」

 

観音堂から下の広場で踊る人たちの姿が見える。きっとこの風景をこの地の先人たちも見つめてきたことだろう

3月のある日「とさちょうものがたりにぜひ協力してほしい」というお話をいただき、とさちょうものがたり編集部は撮影や文章、返礼品としてシルクスクリーンの商品やとさちょうものがたりZINEなどを提供するかたちで協力させていただくことになりました。

 

このCFのために、メンバーたちは地域の人たちに理解と協力を仰いでもらえるよう説明をし、地元の人に金木犀にまつわる昔話を聞いたり、土佐町ならではの返礼品に知恵を絞り、地元の職人さんの元へと足を運んでいました。なぜこのCFをするのか説明する文章を夜遅くまで考えたり、金木犀を祈祷してもらう住職さんへの連絡がうまくいかず涙を流していたメンバーもいたといいます。他の業務も抱える中で自分の役割を全うしようと汗をかく彼らの向こうに、彼らが大切に思う人たちの姿や守りたい風景が見えるようでした。

とさちょうものがたり編集部はその現場のところどころに立ち会わせてもらい、中島観音堂が地域の人たちの心の拠り所であることをあらためて知ることとなりました。

左:観音堂のある中島地区長の山中泉夫さん。土佐町の文化財保護審議会委員も務め、中島観音堂の歴史にも詳しい

中島地区長である山中泉夫さんは「若い人がこうして動いてくれるのはとてもありがたい。若い人たちは働かないといけないから大変やろうけど、できるだけ参加してもらって、先輩たちと一緒に地域のことを勉強してもらえたら」と話します。

 

金木犀が倒れたことで屋根が壊れてしまった通夜堂。石段も壊れ、手すりも曲がってしまった

彼らはこのCFを成功させることで、毎年行われる中島観音堂夏の大祭の運営の仕方や後継者不足の問題も解決したいという思いがあります。20代・30代の彼らが地域の将来を見つめ、この地で引き継がれてきたものごとを守りたいという強い思いを持っていることにあらためて驚かされました。

 

通夜堂の下にある石灯籠もこのような姿になってしまった

引き継がれてきた伝統と人間関係の中に身を置くことには責任が伴い、その地域を構成する一人としての意識と役割を求められます。それはコミュニティを築き、守っていく上でとても大切なことだと思う一方、この地でずっと大切にされて来た地域との繋がりやコミュニティの中に深く入っていくことをどこか躊躇してしまう気持ちが私にはありました。子どもの頃から人口が多い場所で生活してきた私は「その土地で生まれ育つ」ということを意識したことがなかったのです。でも、その意識と役割を当たり前のように持っている彼らのことを、どこか羨ましいと感じる自分もいるのでした。

 

金木犀の根元にお神酒をお供えする。お神酒はもちろん土佐町の銘酒・桂月。

4月5日、桜吹雪の舞う中、この地を見守ってきた金木犀に感謝の気持ちを伝えるため、隣町の本山町金剛寺の住職である越智栄鐘さんがご祈祷をあげてくださいました。参加した子どもたちも地域の人たちも手を合わせ、金木犀を見つめていました。その光景は、どんな時代も地域の人たちの祈りによってこの町は守られてきたのだということを感じさせるものでした。

 越智さんはこう話してくれました。
「金木犀は1200年も前からこの地を見守ってきてくれました。1200年前とは、弘法大師空海が高野山を御開創された頃です。その頃からずっと金木犀は土佐町のこの場所に存在してきた、日本の歴史そのものです。今日、桜が満開ですがこれは生命の息吹そのもの。生きとし生けるもの全てに魂が宿っています。花を咲かせ、散って、また来年花を咲かす。金木犀は倒れていったが、また新しい命が誕生する時でもあると思います」

 

金木犀が元気だった頃、秋の満開の時には隣町の本山町までその香りを運んでいたそうです。集まった地域の人たちの笑い声が響く中、倒れた金木犀の切り株の脇からは新しい小さな芽が育っていました。

 

この日の帰り道、倒れた金木犀が置かれている森林組合に立ち寄りました。強風で根こそぎ倒れてしまったのでしょう、太い幹の根元には、いくつもの枝分かれした根が乾いた土をつけたまま行き場を無くしたように広がっていました。

 

ふと見ると、幹の根元に寄り添うように紫色の小さなすみれの群が花を咲かせていました。去年9月に金木犀が倒れてから、すみれの種はずっとここにあって、暖かい春になるのを待ちわびていたのでしょう。生きとし生けるものの命の営みが静かに繰り返されてきた先に、今、私たちが生きるこの時が存在しているのだと思います。

 

中島観音堂の前に集まった中島地区の皆さん。「クラウドファンディング、成功させるぞ!」のポーズ

 

 

倒れた金木犀の木は、クラウドファンディングの返礼品として生まれ変わりました!

 

金木犀の枝に寄付してくださった方のお名前を刻印し、夏の大祭当日、赤い提灯と共に飾らせていただきます。

 

金木犀のコースター。寄付してくださった方のお名前を刻印させていただきます。

 

返礼品として、とさちょうものがたり編集部が製作したものもご用意しています。

今まで製作した「とさちょうものがたりZINE」。現在05号まで発行されています。

寄付してくださった方にはただいま製作中である「とさちょうものがたりZINE06」をお送り致します。06号では今回のCFのことも取り上げ、寄付してくださった方のお名前を掲載します。

 

シルクスクリーンで印刷したトートバックもあります。デザインは土佐町の緯度・経度を表しています

 

トートバックには金木犀の手づくりストラップがついています!

 

他にも、土佐町ならではの返礼品が色々ありますので、ぜひこちらをご覧ください。

このクラウドファンディングの先に、また新たな道と歴史が拓けていくことと思います。

みなさん、応援よろしくお願いします!

 

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こうしてできあがってきた土佐町ベンチ、いかがでしたでしょうか?

2020年4月現在は、製作した40個全てを町のあちこちに設置済みです。

土佐町の大工さん、職人さん、林業の方々や製材、そして焼印を押してくれたどんぐりとファーストのメンバーさんが暖かい気持ちで関わってくれたおかげで、このプロジェクトは無事完了することができました!

‥なんてついつい書いてしまいましたが、実はこのプロジェクト、本当の意味での完了はまだしていません。

そう、この土佐町ベンチプロジェクトの目的は、「このベンチを町中に置くことで、町の方々がベンチに座って過ごす時間が増え、ということはコミュニケーションの量と質が上がり、より豊かな時間をもつことに繋がるのではないか?」という少々長ったらしい仮説を証明することにありました。

ということはこのプロジェクト、町の方々がそこに座り、より豊かな時間を過ごすことが実現した時に初めて完了するのです。

製作陣、関係者一同、このベンチの上でみなさんの満開の笑顔が咲くときを、心待ちにしています!

※最後にもう一度、ベンチ設置時に座っていただいたみなさんの写真。それから一番下には土佐町ベンチプロジェクトのマップです。設置したベンチの場所はこちらから確認することができます。

 



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4月10日: 4月8日から発売を始めさせていただきました「土佐町オリジナルポロシャツ」ですが、4月9日午後に濵田高知県知事から出された「感染拡大警戒地域」「緊急事態宣言の対象の一歩手前」という発表を重く受け止め、とさちょうものがたり編集部は現時点での全ての作業工程をいったん中断することを決定しました。
楽しみにしてくれていた方々には大変申し訳ありません。製作・販売を中止するわけでは決してなく、今後状況の変化を見定めながら、可能なタイミングで再開する予定です。
ご注文は現時点でもありがたく承りますので、変わらず編集部宛にお知らせいただければ幸いです。商品のお渡しがいつ頃になるか、現時点では見通しが立ちませんが、状況が変わり作業を再開するタイミングでまたご報告させていただきたいと考えています。
とさちょうものがたり編集部

 

土佐町ポロシャツ2020販売開始です!

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4月24日追記: 現時点で、ゆっくりとポロシャツ作りを進めています。作業現場に出入りする全ての方々の手指アルコール消毒・マスク着用・換気の徹底など、可能な限りの予防を行った上の作業になっています。
4月10日追記: 4月8日から発売を始めさせていただきました「土佐町オリジナルポロシャツ」ですが、4月9日午後に濵田高知県知事から出された「感染拡大警戒地域」「緊急事態宣言の対象の一歩手前」という発表を重く受け止め、とさちょうものがたり編集部は現時点での全ての作業工程をいったん中断することを決定しました。楽しみにしてくれていた方々には大変申し訳ありません。製作・販売を中止するわけでは決してなく、今後状況の変化を見定めながら、可能なタイミングで再開する予定です。
ご注文は現時点でもありがたく承りますので、変わらず編集部宛にお知らせいただければ幸いです。商品のお渡しがいつ頃になるか、現時点では見通しが立ちませんが、状況が変わり作業を再開するタイミングでまたご報告させていただきたいと考えています。
とさちょうものがたり編集部

 

 土佐町オリジナルポロシャツ2020バージョン、販売開始です!!

 

ちょうど2年前のこの季節に、とさちょうものがたりと障がい者就労支援事業所どんぐりとのタッグが始まりました。1年前には大豊町のファーストが参加。シルクスクリーンで印刷して、ポロシャツ・Tシャツ・トートバッグなどなどの制作販売をしています。

このシルクスクリーン事業、昨年度もおかげさまで町内外のたくさんの方々に支えていただき、約1,000点の商品を製作販売することができました。ありがとうございました!

 

⬇︎これが過去のポロシャツ販売のお知らせ

土佐町ポロシャツ2019販売開始です!

【販売開始!】とさちょうポロシャツ2018

 

 

 そして本題! 2020バージョン・土佐町オリジナルポロシャツ

2020年のテーマは「地蔵寺地区・地蔵堂の阿吽の大龍」!

これが地蔵寺の地蔵堂

口を開けているのが「阿形」

閉じているのが「吽形」

 

この大龍の木像は、地蔵寺の宮大工・西村福蔵さんの手によるものです。 2体の龍、口を開けている右が「阿形」、閉じている左が「吽形」。

6/17追記:この龍の作者に関して、地域の方から「「地蔵堂の龍を作ったのは、1947年に地蔵堂を改修した時の棟梁であった西村徳亀知さんか、徳亀知さんの先代ではないだろうか」というご意見を伺いました。正確なところはわからない、というのが現状です。その旨を追加記事として公開しましたので併せて以下のリンクよりご覧ください。

地蔵堂の龍、作ったのは誰?

 

西村福蔵さん

 

阿吽は梵語(サンスクリット語)で最初と最後の音。 阿は万物の根源、吽は一切が帰着する智徳を表し、従って「阿吽」は宇宙の始まりから終わりまでを意味しています。

 

 

絵は下田昌克さん

 

阿吽の大龍をモデルに背面の絵を描いてくれたのは昨年と同様、絵描きの下田昌克さん

下田さんから届いたばかりの原画の迫力をぜひご覧ください!

 

 

 

 

左胸には、これも昨年と同様「とさちょうものがたり」のロゴマークを印刷しています。

 

 シルクスクリーン印刷はどんぐりとファースト

実際にシルクスクリーン印刷を行うのは、障がい者就労支援事業所「れいほくの里 どんぐり」と大豊町の就労継続支援B型ワークセンター「ファースト」のメンバーさんたち。

昨年一年間を通して、1,000枚以上を印刷した彼らの手で今年もやります!

 

 

 カラーは全12色!

 

*3L以上のサイズも用意しています。お問い合わせください。

ご注文・お問合せはお電話またはメールにて!

電話 0887-82-2450  (土佐町役場企画推進課)

メール   info@tosacho.com

ご注文の際に、⬜︎お名前 ⬜︎住所・連絡先 ⬜︎「阿」「吽」のご希望 ⬜︎枚数 ⬜︎色  ⬜︎サイズ をお知らせください!

*受注生産ですので、 ご注文をお受けしてからお渡しまで約2週間ほどいただいています。ご理解いただければ幸いです。

 

土佐町内と近隣の方は、土佐町役場1F・企画推進課窓口での受け渡し・お支払いをお願いします!

 

 ここから下は、遠方の方・郵送で受け取りたい方へのご案内です。

 

メール・または電話での注文の際に「郵送でのお届け」ご希望の旨をお知らせください。

 

お振込先の口座は以下になります。

 ゆうちょ銀行

【記号】16480 【番号】15483051 【名義】カゼ

 他金融機関からのお振込み

【店名】六四八(読み ロクヨンハチ)【店番】648 【預金種目】普通預金 【口座番号】1548305 【名義名】カゼ

ご質問などはお気軽にお問い合わせください。みなさまからのご連絡をお待ちしております!

運営者情報

「とさちょうものがたり」は合同会社 風(代表:鳥山百合子)が運営しています。

住所:〒781-3401 高知県土佐郡土佐町土居177

 

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最後の工程は”焼印”!

町の職人さんたちが集まって製作してくれたベンチが40個できました。そして最後の工程は「土佐町の焼印を押す」。

編集部はこの工程を、いつもシルクスクリーン印刷で一緒にお仕事している障がい者支援施設のどんぐり(土佐町)とファースト(大豊町)にお願いしました。

当日、土佐町ロゴの焼印を手にもち、ベンチのひとつひとつに押していくメンバーさんたち。

素晴らしいことにひとつの失敗を出すこともなく、無事40個全てのベンチが完成しました!

 

 

練習中のファースト・つよしくん

こちらはどんぐりの作業風景

シルクスクリーンでも活躍中の寿光くん

どんぐりのキホちゃん

和田守也町長も

キホちゃんと町長

40個全てのベンチに、1日で全部おせました

 

こうして全てのベンチが完成しました。あとは町のあちこちに設置していくのみ!

その様子は次の記事でお伝えしていきます!

 

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