私の一冊

川村房子

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「いま、会いにゆきます」 市川拓司 小学館

妻が亡くなった。幼い息子と僕を残して…。

妻の最後の言葉は「雨の季節になったら戻ってくるから」と。そして「雨とともに訪れてあなたがしっかり暮らしているのを見届けたら、私は夏が来る前に帰ることにするわ」と。

僕の体内センサーは普通の人の数千倍の感度をもっており、とても暮らしにくい。記憶力も悪くていつもメモをとる。車の免許を取ることもバスに乗ることもできない。理解ある職場と素直な息子のおかげで、なんとか生活は続けられていた。

ある日、僕と息子はいつものように森に出かけた。雨が降り出し、そしてそこに妻がいた…。妻は亡くなったことを覚えておらず他のことも…。

息子と相談してそのことは無かったことにして生活をはじめる。妻は暮らしかたを丁寧に教えてくれた。今までの生活を忘れている妻に、出会った時からのことを話しながら、息子とともに一日一日を大切に過ごした。

夏が来る前のある日、妻はいってしまった。その後に届く手紙に知らなかった真実が…。

この本の帯に「きっと大切な人に会いにゆきたくなります」と書かれています。

私にも会いにゆきたい人がいます。

川村房子

 

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この記事を書いた人

  • 保育園に勤めて35年、子育て支援、事務を経て60歳で定年退職。 孫の保育園へのお迎えが日課で、孫の成長を楽しんでいる(自分優先もあり)。 只今無職ですが、ひろい仕事を楽しんでます。 モットーは穏やかな生活、ちょっとの向上心。
保育園に勤めて35年、子育て支援、事務を経て60歳で定年退職。 孫の保育園へのお迎えが日課で、孫の成長を楽しんでいる(自分優先もあり)。 只今無職ですが、ひろい仕事を楽しんでます。 モットーは穏やかな生活、ちょっとの向上心。

写真

  • 石川拓也

    とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/
とさちょうものがたり編集長。写真家。90年代アジア・アフリカ・ヨーロッパなどを旅し、その後アメリカ・ニューヨークに住む。2002年に帰国、以来東京を拠点に雑誌や広告などの撮影を手がける。2016年8月より土佐町在住。ウェブサイト:http://ishikawatakuya.com/

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