「BHUTAN A SKETCH BOOK」Doug Patterson Tarayana Foundation
今年2月、ブータンにGNH(国民総幸福度)の勉強をしに行ったときに見つけた本です。
発行元のTarayana Foundation(タラヤナ・ファウンデーション)というのはブータン最大の社会事業組織 (NGO?)です。視察に行き話も伺ったのですが、実に様々な分野での事業を、驚くほどの少人数で行っています。
ブータンの各地方にプロジェクト・マネージャーを置き、現場で必要としている施策を、主に外国のファンドの資金により実現していく。
例えば、昨年度は地方の貧困地帯に500軒の家を建てるプロジェクト。ぼくが訪れた際はそのプロジェクトのレポート時期にあたり、一年やった結果、どういう資金の使い方をしたのか出資先に報告するということでした。そしてその結果を出資先が良しとすれば、また来年度も500軒建てることになります、と担当者が説明してくれました。
他にも教育、医療、ラジオの普及(情報格差の解消)などなど活動は多岐に渡ります。
この本は、タラヤナ・ファウンデーションと同じビルにあるタラヤナ・ショップで販売されていたもの。
タラヤナ・ショップもタラヤナ・ファウンデーションの活動の一環で、ブータンならではの素材を使った雑貨などを販売しています。
その素材はすべて、ブータンの地方で農村の人々が作ったものだそうで、その収益が彼らの収入になるという仕組みです。
本の内容に話を戻すと、ダグ・パターソンはロンドン育ちの画家。世界の様々な場所を旅し、独特のタッチで風景や人物を描いています。
その生き方と絵のタッチが、単純に好きやなぁと思います。