今回は和田さんファミリー。お兄ちゃんの澪くんは、昨秋絵描きの下田昌克さんが土佐町を訪れた際に、みつば保育園で絵を描いてもらいました。
あれから半年、背もだいぶ大きくなってこの春からは小学生です。
下田さんとのことはよく覚えているそうで、また再会するのが楽しみです。
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記事タイトル
掲載開始日
土佐町の現在の人口です。(2017年6月末時点・土佐町公式サイトによる)
注:土佐町の総人口が3,997人(2017年4月末時点)から4,001人(6月末時点)に増加したことに伴い、当プロジェクト名も「4,001プロジェクト」に変更になりました。
“4,001プロジェクト”は土佐町に住む人々を、全員もれなく、写真家の石川拓也が撮影する計画。
念のため書いておくと、「全員もれなく」…あくまで目標です。
土佐町の人口の増減によって、タイトルもたまに変わります。 (敬称略・撮れたときに不定期更新)
今回は和田さんファミリー。お兄ちゃんの澪くんは、昨秋絵描きの下田昌克さんが土佐町を訪れた際に、みつば保育園で絵を描いてもらいました。
あれから半年、背もだいぶ大きくなってこの春からは小学生です。
下田さんとのことはよく覚えているそうで、また再会するのが楽しみです。
「わたしのワンピース」 にしまきかやこ こぐま社
「らららーん ろろろーん わたしににあうかしら」
この本の中で繰り返されるこの言葉を、私は今まで一体何回読んだでしょうか。
先日、すえ娘が本棚の前に座ってこの本を開いていました。
まだ字を読めませんが(自分やお友達の名前のひらがなをいくつか読めます)、お話を自分で作ったりもしながらページを一枚一枚めくっています。
『らららーん、ろろろーん わたしににあうかしら?』
この言葉を、私はいつもちょっと歌うように私は読むのですが、娘も同じように口ずさむのです。
その姿は、グッとくるものがあります。
文字と出会って理解するまでの時間は、長い人生の中でほんのひととき。とてもかけがえのない時間やと思います。
先日、赤ちゃんが生まれた人にこの本を贈りました。楽しんでくれたらうれしいです。
鳥山百合子
「子どもを信じること」 田中茂樹 大隈書店
長男が4~5歳の頃、子育てに悩み戸惑うことが多かった頃、先輩に勧められた本です。
この著者は、医師・臨床心理士として医療からカウンセリングに従事しているそうですが、子どもとお母さんへまなざしが温かく優しいんです。
事例が多く、専門的なこともわかりやすく説明してくれています。
4人の男の子を育てられている筆者、実体験も盛り込まれていて何気ないことからの気付き方とか、見方の転換によって見えるものが違ってくることの大切さとか…。子育てに息詰まった時のエッセンスがあちらこちらに。
「子どもを信じること」が一番大事なんだと教えてくれます。
子育て中、日々、色々なことが起こります。
「あれ?」とか「はぁー」と思った時に時々読み返すと、何とかなるか!まー大丈夫!とか思えて気持ちがゆったりする本です。
上土井恵子
「チョコレート工場の秘密」 ロアルド・ダール作 評論社
ジョニー・ディップ主演の映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作。訳者は田村隆一さん。
小学生の頃、夢中になって読みました。
ベッドで寝ているおじいちゃんがこっそり貯めてきたお金を受け取ってチョコレートを買うチャーリー。お腹をすかせ下を向いて歩いていたチャーリーが、落ちていたお金を見つける場面…。
チョコレートの包み紙の中に「金色の券」を見つけるまで本当にドキドキしたものです。
私の娘がこの本を読むようになりました。
「あの場面、いいよね!」と話せることはとても嬉しい。
そうそう、映画と同時に他の訳者の本が出版され、訳者によってこんなにもお話の印象が変わるんだなあとびっくりしました。
読み比べてみるのも面白いと思います。
鳥山百合子
「ふたりからひとり」 つばた英子・つばたしゅういち 自然食通信社
「人生フルーツ」という映画を観たのをきっかけに読んだ本です。
なるべく自給自足、てづくりいっぱいで丁寧な暮らしをされているステキなご夫婦がいるんだなと思う映画でした。
映画の中でしゅういちさんは他界され、そののちの英子さんの暮らしのことが書かれています。
やはり戦争を体験されている方は違うんだなと思いますが、前を向いて力強く行きてこられたご夫婦。
日々の営みを丁寧にすること、大らかに明るく、心ゆたか、心穏やかな過ごし方。
おじいさん、おばあさんからのプレゼントがいっぱい。
日々にこにこ、丁寧な暮らし、こんな風に歳をとりたいなと思います。
上土井恵子
2018年3月7日、高知新聞に掲載していただきました。
とさちょうものがたりが制作した「とさちょうものがたりZINE」と「Live in 土佐町 西村ユウキCD」についての記事です。
この記事を読んで、販売場所の一つである土佐町の青木幹勇記念館に足を運び、CDを買い求めてくださった人がいたことを、記念館にお勤めの田岡三代さんがうれしそうに教えてくれました。
土佐町の風物、笑顔凝縮
【嶺北】土佐郡土佐町の魅力を町内外に発信する町のプロジェクト「とさちょうものがたり」にちなみ、町民らの似顔絵をまとめた冊子と「土佐町のうた」を収録したCDが出来上がった。似顔絵は「絵描き」として活躍する下田昌克さん=東京都、曲はアコースティックギターの弾き語りで知られる西村ユウキさん=横浜市=が手掛けており、アーティストの手で輝きを増した人々の笑顔や町の風物に心が和む。
2人は昨年10月に相次いで来町し、数日間滞在して、人や自然と触れ合いながら作品を制作した。
下田さんの似顔絵を収めた冊子は、プロジェクトの活動報告として不定期発行する予定の第1弾で、タイトルは「とさちょうものがたりZINE」。今回はA4版46ページに37人の笑顔が並び、下田さんの滞在中の様子が伝わる写真と文章も添えた。
CDには、ミュージシャンの西村さんが町内の旧平石小学校で行ったライブ音源を収録した。西村さんが滞在中に作った「土佐町のうた」も入っている。
町地域おこし協力隊で「とさちょうものがたり」編集長を務める写真家の石川拓也さん(43)は「アーティストと町民で作ったもので、町の魅力が伝わると思う」と話している。
冊子は嶺北地域の役場や図書館などのほか、高知市の金光堂書店本店や高知龍馬空港でも配布。CDは1枚千円で、土佐町の青木幹勇記念館などで販売している。問い合わせ先はメールinfo@tosacho.com
森本敦士
そして高知市にある金光堂書店本店からも連絡が!
「新聞記事を読んだとのことで、高知市民図書館から『とさちょうものがたりZINE』と西村ユウキさんのCDを購入したいと連絡があった。納品してほしい」とのこと。
金光堂さん、高知市民図書館さん、ありがとうございます!
多くの人のもとへ届きますようにと願っています。
「郡上紬に生きる」 重要無形文化財(人間国宝)宗廣力三 講談社
私は昨年4月より機織りを習い始めました。その先生が20年間教えを請うた方です。
戦争時代を生き抜いた力強く繊細で純粋な方の自伝です。
岐阜県郡上という雪深い寒い土地に生まれ、農業を学び研究し続けた精神力の強さ!
そして戦争に行き、戻ってからは部下たちといかに生計を立てていけるか色々試されています。
「大柱郡上紬を郷土産業として成り立たせ「宗廣力三の世界」を築くまでに38歳で郡上紬を本格的にやり始め、68歳で人間国宝になられています。
ここまでやる方は人間の本質が違う!同じ人かしら?と思わされます。
人材を育てることに力を注がれ、弟子は全国に120人と聞きます。
この方の残された書に「志高心純」とあります。
この方、戦中、部下を連れてヒトラーに会いに行っているんですって。何を話されたんだろう?
享年74歳。ご存命なら今104歳。お逢いしたかったなと思うんです。
上土井恵子