2023年5月

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

山門由佳

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「母の友」 福音館書店

今年創刊70周年(!)という「母の友」。何度となく見聞きしたことあったはずのこちらの雑誌を手にとったのは実ははじめてかもしれません。 リニューアルされた表紙のデザインに惹かれてページをめくりました。
さっそく目に飛び込んできた、

子育ての真っ最中、多くの母たちはもともとの自分の容量をはるかに超えるミッションをたくさん抱えて、つぎはぎと無限マラソンのような毎日を過ごしている。

との一文を読んだだけで、引き込まれました‥ なぜ!こんなに!わたしの!気持ちが!わかるんですか〜〜〜 と一気に「母の友」に友情が芽生えてしまいました。

さらに 、

けれど、母親の献身は「当たり前」視されるため、積み重ねた努力がねぎらわれケアされる機会は少ない。それどころか、子供を通信簿扱いして、減点方式で「よい母親かどうか」ジャッジする意地悪な目線が、内に外にうようよ漂っている。

との一文に心緩んで泣いてもいいですか??

育児の幸福や誇りと背中合わせのプレッシャーのなか、もう母は十分に頑張っている。

‥完全に号泣!!!!

【もう十分に頑張っている】 ほんとはそんなふうにねぎらわれて、頭のひとつやふたつよしよしされたい自分の願望に気づきました。

母だから、妻だから、娘だから、 と強く心を持たないといけない場面が多すぎて。 ほんとはわたしだって甘えたり、お世話されたりしたいんですよ。 きっとそうおもってらっしゃる世の母、いっぱいおられるはずです。

 

 

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土佐町の絵本「ろいろい」。コロナ禍の数年も挟んで、約5年かけた長期プロジェクトとなりました。

完成した「ろいろい」は、ジャバラ型の少し変わった形をした絵本。ながーいページを伸ばすと、そこには土佐町の実在の風景や文化、人々が描かれています。

表面には春と夏の町。裏面には秋と冬。

15回に渡る記事で、絵本「ろいろい」を1ページずつ解説していきます。

 

 

絵:下田昌克

 

3ページ目は栗の木・平石・翠ケ滝!

ろいろい ろいろい

みどりがたきに のこる くうかいでんせつ

「おばあさん このたにを ゆずってくれないか」

おばあさん それはできんと くびをふる

くちをあんぐり こうぼうだいし

 

さあ、次にろいろいとやってきたのは、平石・栗の木・翠ケ滝(能地)です。

左の奥にそびえている大きな木は平石の乳銀杏。その元で、口をあんぐり開けているのは誰でしょう?そう、弘法大師です!

土佐町には昔むかし、土佐町能地に四国霊場を開くため、弘法大師がやってきたという言い伝えがあります。このお話は、土佐町史に掲載されています。

 

翠ヶ滝 (能地)

 

平石の毘沙門堂

平石の入り口に鎮座して集落を守る毘沙門堂。このページの真ん中には、このお堂に建つ樹齢400年の杉が描かれています。集落を見守り続けてきた杉の木肌は苔蒸し、この場所で生き抜いてきた時間を感じさせてくれます。平石地区の皆さんがとても大切にしている場所です。

2019 Oct.

 

翠ケ滝

そして、竜の口から流れ落ちる滝。これが翠ケ滝です。

翠ヶ滝は「裏見の滝」。滝の裏側にある窪地にお堂が建っていて、滝の裏からの風景が臨めます。2018年9月の「土佐町ポストカードプロジェクト」でも撮影しています。

近くには芭蕉の木が生えており、滝の水がその大きな葉に跳ね揺れている。座ってその風景を眺めるのもおすすめです。

2018 Sept.

 

翠ヶ滝は「キネマ土佐町 秋」にも登場しています。1分44分からです。

キネマ土佐町 秋

 

竹のおもちゃ

絵の中の子供たちが持っているのは竹の水鉄砲。ゲームやスマホなどなかった時代、町の人たちは山にある竹林から竹を切り出し、おもちゃを作って遊んでいたそうです。 竹の水鉄砲や弓矢、豆鉄砲も。

土佐町地蔵寺地区の筒井政利さんは、竹のおもちゃを作る名人です。海兵隊として戦争へ行った筒井さん。その時のお話を記した記事はこちらです。

地図の記憶 (前編)

 

ろいろい、ろいろい。

町のあちらこちらには、たくさんの歴史や言い伝え、人が生きてきた証が散りばめられています。町の人に出逢い、町を知る。

さてさて、次のページはどの場所へ?

どうぞお楽しみに!

 

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私の一冊

西村まゆみ

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「ロザムンドおばさんの贈り物 」 ロザムンド・ビルチャー著, 中村妙子訳 朔北社

先入観なしに図書館で勧めていただき、手に取ったこの本は、7つの短編の物語でした。

イギリスの作家ロザムンド・ビルチャーの女性らしい細やかな描写と、何が始まるのかというワクワク感で読んでいるうちに素敵な結末を迎える。どの物語も 日常起こりそうであるけれど、 奇跡のような心に残る終りを迎える。

7の短編の中で、私は「忘れられない夜」が好きだ。おっちょこちょいの主人公に私がオーバーラップして、ドキドキハラハラ。ある夜の来客にとまどい、アッパレなおもてなしにヤッターとハイタッチしたい。とても共感できる物語でした。

他の6つの物語も、 登場人物がそれぞれに個性的で魅力がありました。起こってしまった事件にも、 心あたたまるストーリーがあり、 一気に引き込まれてあっと言う間に一冊読み終えました。

忙しい方も午後のひとときのティータイムに、手に取ってごらんになってはいかがでしょうか?

 

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笹のいえ

ミツバチ時間 夏〜初秋

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前回

 

7月下旬のある日、掃除のために底板を引っ張り出すと、板の上で数匹のミツバチが死んでいた。周辺を探すと、巣の周辺あちこちに亡骸が落ちていた。5月にやって来た群れは順調に成長し、蜂は数千匹に増えていた。その中の数えるほどが死んでいても不思議ではない、と思っていた。しかし、それから毎日死んだ蜂を見つけることになる。死んだ個体のほとんどは、舌を出したまま絶命していた。

問題を感じた僕は、蜂を飼っている友人に原因を訊いた。

彼の見解は、農薬が原因ではないかとのことだった。

蜂たちが、どのくらい遠くまで飛んで、どこの花から蜜を集めて来るのか分からない。死因がなんなのかも明確に判断する手立てもない。しかし雑草の成長がピークを迎えているこの時期、もしかすると、どこかで撒かれた除草剤などが関係している可能性はある。薬が掛かってしまった彼らが、這う這うの体で巣まで戻ってきて、命を落としたのかもしれなかった。もちろん、農薬を撒く意味も理由も理解しているつもりだ。しかし次々と消えていく小さないのちのことを考えると、なんとも切なく、やるせ無い気持ちが湧き上がる。さりとて、僕は蜂たちに「蜜集めをやめて」とも「別の場所に行っておいで」とも語れない。無力さを痛感することになった。

それから一週間ほど、日々蜂たちは死に続けた。数十匹を数える日もあった。
しかし雨が降った日を境にその数はグンと減り、ミツバチたちは何事もなかったようにまた淡々と蜜や花粉を運ぶようになった。

その後巣はさらに大きくなり、重ねた箱は五段に達した。全体の重さは15kgほどになっていたと思う。

 

季節は進んで、10月。

今度はスズメバチが巣箱の周りを偵察する姿を見るようになった。

彼らはミツバチの巣に侵入し、蜂蜜や幼虫を食料として利用する。
だからこの厄介な天敵が巣門に近づくと、ミツバチたちは羽を震わせ警戒した。
ある日、体格で勝るスズメバチの数匹が、その強力な顎でついに巣門の木を齧りだした。入り口を広げて押し入ろうとしている。防戦一方のニホンミツバチは、なす術がないようで、周りをブンブンと飛んでいる。
このままスズメバチが箱内に入ると、ミツバチの群れが巣を放棄して逃げ出してしまうことがある。僕はネットを検索したり、友人や先輩に話を聞いたりして、対策を考えた。巣門前に石を置いてスズメバチが近づけないようにし、ネズミ捕獲用の粘着シートを箱の屋根に置いた。一匹のスズメバチがシートに引っ付くと、仲間を呼ぶ匂いを出す。その匂いに寄ってきた別の個体もシートにくっついてしまうという、彼らの習性を利用した罠だ。日を追うごとにくっついているスズメバチが増え、そのうち諦めたのか、姿を見なくなった。巣箱への粘着シートの上でもがいているスズメバチたちに対して申し訳なく思ったが、巣を守るために必要だった。

 

自然の厳しさを知った夏が過ぎ、そしてついに採蜜の秋を迎える。

 

続く

 

写真:巣門にある石の間には、小柄なニホンミツバチが通れるくらいの空間を作っておく。屋根の粘着シートは強力でスズメバチがよく捕れたが、野鳥がくっついてしまったこともあり、設置場所に工夫が必要だ。

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私の一冊

西野内小代

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「教室がひとりになるまで」 浅倉秋成 KADOKAWA

フラッガーの方程式」の著者の出世作です。
同じクラスの高校生が次々と自殺していくというショッキングな出来事から始まる。その事件に関わっているのが特殊能力の持ち主であるクラスメート。この高校では、代々「特殊能力」を受け継いでいくという伝統が確立されている。

自殺した一人の「特殊能力」をたまたま受け継がされてしまった(受取人となってしまった)、普通であったはずの男子生徒がキーマンとなって解明に挑むストーリー。
現在流行している「特殊設定ミステリー」のカテゴリー。この題名を見た時、一クラスの教室が、犯人一人を残してみんな死んでしまう内容か…?あな恐ろしや!と思った。そうではなく、教室を擬人化してのタイトルだった。

みんな一緒、友達は多いほど幸せ、といった先入観、強迫観念、学校におけるカーストにメスを入れる内容だった。

 

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初の試み!本山町「りんどう」制作ポロシャツ!

本山町の就労継続支援B型事業所「りんどう」が、今年から本山町ポロシャツの制作販売を始めます!

嶺北地方の方々はご存知の方も多いと思います。りんどうは農作業やEM肥料と呼ばれる肥料の製作、「カフェレストしゃくなげ」というカフェの運営などを行なっている事業所です。

りんどうは本山町にありますが、土佐町からりんどうへ通ってお仕事をしている方もいます。

 

 

これまでとさちょうものがたりが行ってきたポロシャツ・Tシャツの製作販売事業に、今年からりんどうの皆さんが初参加!

今まで編集部は、カフェのスタッフのポロシャツや、りんどうに併設する障害者支援施設しゃくなげ荘の職員さんのTシャツを作ってほしいというご注文をいただいてきました。今年はりんどうのみんなで絵を描いて、シルクスクリーン印刷もやってみようという訳です。

「みんなで絵を描いて本山町のポロシャツを作ろう!」のプロジェクトは、2023年の3月あたりから始まりました。

 

本山町といえば?というお題に頭を悩ませながら思い思いに絵を描いていきます

 

そしてみんなで描いたたくさんの絵から、みんなで投票して決まったのがこれ。モチーフは本山町の町鳥「コマドリ」。独特なタッチで描かれたコマドリ、かわいくないですか?

この絵が2023年ポロシャツの背中の絵に決定!です。

ポロシャツの背中に印刷するとこんな感じ。

 

胸にはひらがなで描いた「もとやま」の文字を印刷します。

 

印刷ももちろん「りんどう」の皆さんの手で!

シルクスクリーンの印刷作業もりんどうの皆さんの手で行っていきます。

りんどうが製作したポロシャツを、りんどうが印刷作業を行い、販売します。そして利用者さんのお給料として、その売上の一部が手を動かして仕事をした利用者さんに還元されていく仕組みになっています。

本山町の方々に買っていただいたお金が、本山町の施設りんどうの方々に支払われる。この循環する流れは「土佐町オリジナルポロシャツ」「大豊町オリジナルポロシャツ」と同様です。

以下はある日の練習風景。

記念すべき1枚目の印刷をしています

 

カラー・サイズ

以下はポスター・発注書のデータです。発注書は、団体・複数人でご注文いただく場合にご自由にお使いいただければありがたいです。

本山町の皆さまからのご注文を心よりお待ちしています!

 

 

 

 

 

 

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2回目の今年は大豊町の鳥「ヤマガラ」!

 

昨年からスタートした「大豊町オリジナルポロシャツ」制作。今年も、大豊町の障がい者支援施設ファーストの皆さんが絵を描いて作りました。ファーストは大豊町にありますが、土佐町から通っている利用者さんもいます。

 

以下が3月に行われた「みんなで絵を描こう!」の模様。

 

皆さんでたくさんの絵を描いてもらい、その結果この「ヤマガラ」が今年の背中の絵となりました。

 

印刷もファーストの手で!

印刷ももちろん、ファーストの方々の手で行います。

大豊町ファーストが製作したポロシャツを、大豊町ファーストが印刷作業を行い、販売します。そして利用者さんのお給料として、その売上の一部が手を動かして仕事をした利用者さんに還元されていく。

大豊町の方々に買っていただいたお金は大豊町の施設ファーストの方々に流れていく。この循環する流れを作っていきたいと思っています。

もうシルクスクリーンの印刷作業を始めて4年ぐらいの皆さんの腕前は、もう熟練の域。

一枚一枚をシルクスクリーン印刷で手作業で仕上げていきます。

 


上は大豊町ファーストの作業の模様。

 

*すみません!今年から値上げさせていただいています。
原材料の高騰や諸経費の値上がりなどの理由で、この春からシルクスクリーンの商品の価格改定をさせていただいています。ポロシャツ・Tシャツは、一枚税別2,700円(税込2,970円)になります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

カラー・サイズ

 

以下は例年どおりのポスター・発注書です。発注書は、団体・複数人でご注文いただく場合にご自由にお使いいただければありがたいです。

 

大豊町のたくさんの方々に喜んでいただけたら嬉しいです。ご注文お待ちしております!

 

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土佐町ポストカードプロジェクト

2023 Apr.  一の谷

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一の谷 | 山門民

 

稲叢山の麓に広がる一の谷。以前別の記事でも紹介したことがありますが、ここは谷種子さんがせっせと植えた桜が満開になる場所です。

標高が高いので、他の地域と比べると満開の時期はそうとう遅め。

今年は4月の後半に写真のような光景が見れました。写真で見るよりも、実際の場所はもっと遥かに広大な桜の林。

その桃源郷のような林の中を踊るように遊んでいるのは山門民ちゃんです。

 

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土佐町の絵本「ろいろい」。コロナ禍の数年も挟んで、約5年かけた長期プロジェクトとなりました。

完成した「ろいろい」は、ジャバラ型の少し変わった形をした絵本。ながーいページを伸ばすと、そこには土佐町の実在の風景や文化、人々が描かれています。

表面には春と夏の町。裏面には秋と冬。

15回に渡る記事で、絵本「ろいろい」を1ページずつ解説していきます。

 

 

絵:下田昌克

 

ページ2は春の山

前ページ陣ヶ森から出発し、主人公の男の子が向かうのは、春の山。

冷やい冷やい冬を抜けた先に待っているのは、春!

待ちに待ったこの季節、土佐町の人たちは春の仕事に勤しみ始めます。道々で出会う町の人たちから「せわしい せわしい」と言う声が聞こえてきそうです。

ろいろい ろいろい

さんさい めをだす はるのやま

ぜんまい わらび いたどり たらのめ

 

山の恵み、山菜たち

春の山は忙しい。春の気配が感じられるようになると、あっという間に山菜たちが顔を出します。

ぜんまい、わらび、イタドリ、タラの芽…。

 

ぜんまい畑で

ぜんまいはポキンと折って、腰のカゴへ。ふわふわした綿毛を取って、ゆがいて、干して、揉んで。干して、揉んで…。何度も何度も繰り返す。よく揉むほど、美味しいゼンマイになるそうです。昔から、山の人たちの貴重な収入源でした。

ぜんまいの収穫の様子は「キネマ土佐町」の春篇にも出てきます。開始後2分から、春のぜんまい畑の様子が伝わることと思います。

[動画] キネマ土佐町・春

 

ぜんまいの収穫を見せてくださったお二人、長野伊勢喜さんと澤田都美子さん。ぜんまい畑で親子二人で撮影しました。

長野伊勢喜・澤田都美子 (能地)

 

わらびの収穫

上津川地区の高橋通世さんの山でわらびを収穫させてもらいました。束にしてゆがき、灰をまぶしてアクを抜きます。

アクを抜いたワラビは卵とじがおすすめです!

わらびの収穫

待ったなしで、次から次へと目を出す山菜たち。他にもイタドリは、皮を剥いで、塩漬けに。たらの芽はそのまま天ぷらに。一年中食べられるように乾燥させたり、塩漬けにしたり…。一つ終わったと思ったら、また次が。本当に忙しい季節です。

 

苗床作り

この時期は、苗床作りも。トレーに種籾をまいて発芽させ、稲の赤ちゃんを育てます。この仕事の良し悪しが、その年の稲の出来を左右すると言って良いほど大事な仕事です。

苗床づくり

 

稲叢山の桜

いなむらやまの さくら いろづき

とりたちのこえ たにまに ひびく

やまわらう はるがきた

ぃよいよ せわしい せわしい

土佐町の最高峰稲叢山。標高1,506mの山々の麓にある「一の谷」には、谷種子さんが植えた桜が色づき始めます。この場所は標高が高いので、高知で一番最後に咲く桜と言われています。

一の谷はかつて、稲村ダムを作るために掘り返された岩や石が転がり、荒れ果てた土地でした。種子さんは1998年から現在まで、約6,152本の桜や広葉樹を植え続け、今では多くの人が訪れる場所となりました。

 

種子さんのことを書いた記事はこちら。↓

木を植える人 その1

 

アメガエリの滝も

稲叢山へ向かう道の途中には、アメガエリの滝も。編集長の石川が取り組む「土佐町ポストカードプロジェクト」の記念すべき1枚目が、月夜のアメガエリの滝でした。

 

2016 Nov

滝の周囲には遊歩道や吊り橋もあります。山が蓄えた水のゆたかさや、自然の壮大さを感じられる場所です。

 

春の山を抜け、さてさて次は?

ろいろい、ろいろい。続けて歩いていきましょう。

 

 

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土佐町オリジナルポロシャツ2023販売スタート!

春なので今年も販売開始です!

とさちょうものがたり(合同会社 風)から”土佐町オリジナルポロシャツ2023”販売開始のお知らせです。

土佐町のこの取り組みももう7年目!

毎年ご購入いただいている町の住民の皆さま、いつもありがとうございます。

 

*すみません!今年から値上げさせていただいています。
原材料の高騰や諸経費の値上がりなどの理由で、この春からシルクスクリーンの商品の価格改定をさせていただいています。ポロシャツ・Tシャツは、一枚税別2,700円(税込2,970円)になります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

絵本「ろいろい」完成記念!

今年の背中の絵は土佐町の絵本「ろいろい」の表紙をアレンジしたもの。

当初は表紙の絵柄をそのまま印刷、と考えておりましたが、ポロシャツの背中用にカラーの部分を大きく配置しました。

下の絵本「ろいろい」表紙の写真と見比べてみてください。

 

絵本「ろいろい」の表紙

 

一枚ずつ異なるグラデーション

このポロシャツは絵本の表紙と同様、一枚一枚異なるグラデーションで印刷されます。

上の絵本の写真を見ていただけるとわかりやすいと思いますが、カラーで印刷されている部分が、一枚ずつ違う色、違うグラデーションで作られているのがわかりますね。

これは一枚ずつ手作業で印刷するシルクスクリーン印刷だからこそできること。

版に様々な色のインクを合わせて載せて印刷します。製作する私たちも、一枚一枚がどんなグラデーションになるのか、実際に作ってみないとわかりません。

作ってみてのお楽しみ!なのです。

 

印刷はどんぐり(例年どおり)

 

印刷を担当するのは、土佐町の障がい者支援施設どんぐりのメンバーさん。

この「土佐町オリジナルポロシャツ」の取り組みが始まってもう6年目。

その間ずっと同じメンバーでやってきたこの事業、彼らの腕前はもう熟練した職人さんのようになっています。

それでもこれまでで初めての「一枚ずつ違うグラデーション」という試み。

どんなものができるのか、どんなグラデーションが届くのか、楽しみながらご注文いただけたら大変ありがたく思います!

 

カラー・サイズ

 

以下は例年どおりのポスター・発注書です。発注書は、団体・複数人でご注文いただく場合にご自由にお使いいただければありがたいです。

 

たくさんの方々からのご注文をお待ちしております!

 

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