『欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』 奥田昌子 講談社
日本人の体質に合った健康法が説得力のある化学的な根拠をもって紹介されている。
カルシウムの摂取量が多い国ほど(アメリカ・ニュージーランド・スウェーデンなど)大腿骨頸部骨折を起こす人の割合が高いという報告もあるそうです。
カルシウム摂取と骨折しやすさの関連についても、食事からのカルシウムの摂取量と骨折の発生率には関連がないという論文も2015年に発表されている。
知らず知らず摂取しているカフェインも要注意、日本人の4人に1人はカフェインを150㎎摂取するだけで不安定な気持ちになるという報告がある。カフェイン150㎎というとコーヒー1杯に含まれる量らしいです。
他国の長寿の方たちの食生活を参考にしても、必ずしも日本人に有効とは限らない。日本人が古来よりなじんできた食生活が日本人の遺伝子には適応する。
健康のためと称して偏った食生活を送る事は、逆効果の場合もあるそうなので、体調に留意しながら自分に合った食生活を送る事が重要であると再認識させられた。