

「土佐の味 ふるさとの台所」 梅原真 取材,構成,デザイン (旧)高知県生活改善協会 編集 「
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山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。
人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。
土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?
みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!
(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

昔、伊予(現在の愛媛県)の寒川から猿田峠を越して、瀬戸内からたこ売りが来ていました。
あるいいだこ売りが、森のかまち(水路)のふち(近く)を通りかかった時、草刈鎌をごしごしとぎゆう豊年さんに、
「兄さん地蔵寺へは何どき(時間がどれくらい)かかろかいの」と聞きました。
豊年さんは、ジロリッと見ただけで物を言わんと。
アリャこの人おかしいと思ったたこ売りは
「これはしたり」
と言うと、かまちぶちをかみへだいぶ歩いたと。
そしたらその足を見て豊年さんが草刈鎌をとぐのをやめて大声で
「たこ売りのおんちゃん!その足なら一とき半ッ(三時間)」
と言うたそうな。
和田久勝(館報)ー「土佐町の民話」より
絵:川原将太