2018年4月

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

鳥山百合子

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「わたしのワンピース」 にしまきかやこ こぐま社

「らららーん ろろろーん わたしににあうかしら」

この本の中で繰り返されるこの言葉を、私は今まで一体何回読んだでしょうか。

先日、すえ娘が本棚の前に座ってこの本を開いていました。

まだ字を読めませんが(自分やお友達の名前のひらがなをいくつか読めます)、お話を自分で作ったりもしながらページを一枚一枚めくっています。

『らららーん、ろろろーん わたしににあうかしら?』

この言葉を、私はいつもちょっと歌うように私は読むのですが、娘も同じように口ずさむのです。

その姿は、グッとくるものがあります。

文字と出会って理解するまでの時間は、長い人生の中でほんのひととき。とてもかけがえのない時間やと思います。

 

先日、赤ちゃんが生まれた人にこの本を贈りました。楽しんでくれたらうれしいです。

鳥山百合子

 

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我家は毎朝・夕、鏡峰寺の鐘の音が聞こえるお寺の真下にあり、我家とお隣さん家とは、廊下でつながってて、靴をはかなくても行き来出来たの。

そのお隣さん家は、りっぱなお邸で、日本庭園まで備わってて、その庭は私達姉妹や近所の子供達の遊び場でもあり、よく「かくれんぼ」した記憶があります。

私達は、お隣の家主である浪越しげりさんの事を、浪越のおばあちゃんと親しみを込めて呼んだものです。

 

浪越のおばあちゃん家では、月1回くらい?本山町にあるキリスト教会の牧師さんが来られて、礼拝が行われてたの。

子供向けの日曜学校(礼拝)もあり、紙芝居や牧師さんの奥さんのオルガンに合わせて讃美歌を歌ったり、クリスマスにはキリスト生誕の小演劇もしたり。

 

今でも私が忘れる事の出来ない思い出があります。

それは、讃美歌を歌ってる時の事です。

 

「わが罪のため ”さかえ”をすてて  天よりくだり 十字架につけり」

 

私は、みんなが歌ってる歌詞の「さかえ」⇒「酒屋」と聞き違えたの。

礼拝が終わって、母と浪越のおばあちゃんに、「酒屋をすてたら、桂月のおじいちゃんが困るよ」と私が、涙をうかべて話したらしいの。

大人達はくすくす笑ったでしょうね。きっと!

懐かしくほほえましい想い出ですが、当の本人は本気で心を痛めたのです。

何はともあれ、日曜学校に集う子どもたちの本心は、浪越のおばあちゃんが用意してくれてるお菓子だったかもね。

 

 

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とさちょうものづくり

パレットサインを作ろう! その2

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以前作った土佐町パレットサイン、今回はシルクスクリーンで作ろうと思います!

 

↓これが以前デジタル彫刻で作ったもの。

土佐町パレットサインを作ろう!

 

今回、材料はまたしてもパレット。というか材料がパレットなので「パレットサイン」なのです。

これを使います!

 

今回は「とさちょうものがたり」のサインを作ります。これがシルクスクリーンの版。

 

インクは木材用のインクです

 

 

できた!! シルクスクリーンの工程はあんまり説明いらないですね。

ポイントは、

⬜︎もらいものの使い古しパレットなので原価は0円・リサイクル。焼却予定のパレットが看板に変身します!

⬜︎服と違い、木材は失敗してもやり直せる。ヤスリで削ったりできるので。

⬜︎版が壊れるまではいくつでも作れます。

⬜︎どんどん量産して、土佐町のあちこちに置きたいと思っています。うちに置いてもいいぞ!って方はぜひご連絡ください。

2枚合わせてAサインにした図

 

 

興味ある方はぜひ一緒にやりましょう〜。

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私の一冊

上土井恵子

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「子どもを信じること」 田中茂樹 大隈書店

長男が4~5歳の頃、子育てに悩み戸惑うことが多かった頃、先輩に勧められた本です。
この著者は、医師・臨床心理士として医療からカウンセリングに従事しているそうですが、子どもとお母さんへまなざしが温かく優しいんです。
事例が多く、専門的なこともわかりやすく説明してくれています。

4人の男の子を育てられている筆者、実体験も盛り込まれていて何気ないことからの気付き方とか、見方の転換によって見えるものが違ってくることの大切さとか…。子育てに息詰まった時のエッセンスがあちらこちらに。
「子どもを信じること」が一番大事なんだと教えてくれます。

子育て中、日々、色々なことが起こります。
「あれ?」とか「はぁー」と思った時に時々読み返すと、何とかなるか!まー大丈夫!とか思えて気持ちがゆったりする本です。

上土井恵子

 

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