とさちょうものがたり

図らずもTPP。あっちのTPPではありません。

土佐町在住の写真家、石川拓也がひと月に1枚のポストカードを作るプロジェクト。

2016年11月から始まり、たまに遅れたりもしながら、いちおう、今のところ、毎月1枚発表しています。

各ポストカードは土佐町役場の玄関と道の駅さめうらにて無料で配布しています。

写真:石川拓也 宛名面デザイン:品川美歩

土佐町ポストカードプロジェクト

2019 Oct.

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平石 毘沙門堂 | 鳥山紬

 

平石の入り口に鎮座して集落を守る毘沙門堂。このお堂に建つ樹齢400年の4本杉のうちの一本を撮影させてもらいました。

撮影しながらとても不思議な気分になりますが、400年前からこの杉は平石の集落の人々を見続けている。400年の間にはこうして子どもが会いに来ることも数えきれないほどあったことでしょう。

こうした古木の木肌には、個人的になにかとても惹きつけられるものがあって、古木を見つけるたびについ撮影してしまいます。

こうして表に出すことは少ないですが、意外と木肌の写真はたくさん持っていたりするのです。

 

 

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とさちょうものづくり

土佐町の生産者さんへ

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ステッカーは赤と紫の2種類です。

切手サイズの土佐町ステッカーを作りました!

 

以前作ったものがしばらく品切れ状態でしたが、大幅に増刷しました。

土佐町役場・企画推進課の窓口にて無料で配布しています。

 

野菜、お弁当、果物などなど、土佐町で製造している商品にどんどん貼ってください。貼っていたほうが売り上げが伸びるよという嬉しいお言葉もいただいています。

商品の業種に関わらず、土佐町の生産者の方々が無料で使用できます。食品以外でも大丈夫ですよ。

土佐町役場1F・企画推進課の窓口にて配布しております。みなさまにどんどん使っていただいて、「土佐町ブランド」を浸透させていってください!

赤や黄色の野菜などは紫がいいですね

緑の葉物は赤いステッカーが映えます

 

 

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私の一冊

鈴木愛音

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Harry Potter and the Sorcerer’s Stone」 J. K. Rowling    Bloomsbury Publishing

私は小さい時から本を読むのが好きで、先生がこの本をすすめてくれたのがきっかけでこの本が好きになりました。

私は特に第一巻が好きです。なぜなら、いつもいとこにからかわれていたハリーがとつ然、自分がま法使いだということを知らされた所からとてもひきこまれ、ホグワーツ城での生活まで、全部面白かったからです。その中でも特に心に残っている場面は、ホグワーツの食事です。ありとあらゆる食べ物がいっぱいあって、デザートもとてもおいしそうでした。私もホグワーツで食事をしたいと思いました。

また、ハリーの勇かんさ、ロンやハーマイオニー達仲間の大切さがとても伝わってくるのが好きです。

この一冊は何度でも読み返したくなります。ぜひ、読んでみてください。

鈴木愛音

 

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メディアとお手紙

お便りの紹介 

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「とさちょうものがたり」が始まってから、お手紙やはがき、メールなどで編集部へたくさんのお便りをいただいてきました。今まで届いたお便りはすべて大切に読ませていただいています。なかには文通のようにはがきでのやりとりが続いている方も。心を寄せてくださっている方がいるということは、私たち編集部にとって大きな励みとなっています。

この「メディアとお便り」のコーナーでは、今までいただいたお便りを少しずつ紹介していきたいと思っています。

【大阪府 吉田美紗子さんより】

早速、とさちょうものがたりのバックナンバーをご恵贈いただき、何とお礼を申してよいか、大変嬉しくまことに有難うございました。お時間のある時どころか、すぐにこれまた楽しいイラストの茶封筒を丁寧に開封し、一気に3冊とも驚きと感動をもって読みました。
そしてどの号も、読んで終わりというものでなく、いつでも折にふれて手にとって読み、かつ眺めて、心やすらぎ心あたたまるものだとの感を深くしました。
(中略)
先日は04号をたくさんいただき、心ばかりのお礼のしるし、エールを込めて、おやつ少々お届けします。

 

*「とさちょうものがたりZINE04」を発行してから数日たったある日、土佐町役場へ電話がありました。「友人たちへも配りたいのでとさちょうものがたりZINE04号を送ってほしい」とのこと。それが吉田さんとの初めてのやりとりでした。

「(04号の筆者である)窪内隆起さんから私のところへ04号が送られてきたんです。夫が生きていたらこの本の存在を本当に喜んで周りの大切な友人たちに配っただろうと思い、何冊か送ってくれるようお願いしました。夫のお仏壇にも供えました」
と話してくださいました。
窪内さんにこのことをお伝えすると、吉田さんも吉田さんのご主人も産経新聞の記者だったとのこと、お二人は窪内さんが産経新聞記者だった時代の大先輩だったのです。吉田さんは司馬遼太郎さんの奥様であり同じく産経新聞の記者であったみどりさんとも親しい友人であったそう。この世界の風景を一本のペンで記し続けてきた大先輩たちの存在をあらためて感じ、背筋が伸びるような気持ちがしました。

 

 

【千葉県 さやさんより】

はじめてお便りをさしあげます。東京上野の国際こども図書館で「とさちょうものがたり」を見つけました。「とさちょう」ってどこ?「ものがたり」とは?
一枚刷のチラシの中で、ちゃんとした冊子はものすごく目立っていました。中身は…、おもしろかったですね。
私は信州の農村で育ちましたが、昔の思い出につながるような場面が多く、大きな共感と親しみとなつかしさを感じました。窪内さんのたくましさ、創意工夫の冴え。もっと著書を読んでみたくなりました。

 

*とさちょうものがたりZINEは、全国各地のさまざまな場所へ送らせていただいていますが、東京の上野にある「国際こども図書館」もその一つです。ある日届いたこのハガキは、国際こども図書館で確かにとさちょうものがたりZINE04号を受け取ってくれた人がいたことを私たち編集部に教えてくれました。このハガキの返事とともに、信州の農村と重なるものがあるかもしれないとZINE02号を同封しました。次のおたよりは、さやさんよりいただいたそのお返事です。

 

 

今頃、土佐町の秋はどんなにかきれいでしょうね。彼岸花は咲いていますか。稲刈りはもう済んだのでしょうか…。雲海や夕焼け、清流…。本当に懐かしく、思い出深く、故郷との縁がうすくなったとはいえ、胸がしめつけられるような感じでした。
町内の皆さんの笑顔がいいですね。大がかりなプロジェクトでしょうが、是非完成させてください。亡くなった方のお宅が紹介されていましたが、添えられた言葉とともにあったかい写真でした。

 

*その後、さやさんとは、何度かハガキでやりとりさせていただいていますが、直筆の手紙というものはいいものだなあと感じています。いただいたお手紙を時々読み返しては、初心を思い出しています。本当にありがとうございます。

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くだらな土佐弁辞典

ざんじ

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ざんじ

【副】すぐ、暫時

例:「ざんじやる」(すぐやる)

「ざんじ帰る」(すぐ帰る)

「サンジはざんじ蹴る」 (サンジはすぐに蹴る)

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「とさちょうものがたり」の連載で、日々の暮らしを綴る笹のいえ

不思議なもので、笹のいえを訪れるといつもどこか懐かしく、忘れかけていた大切な場所に帰って来たような気持ちになります。それは、歩いている自分の足音を久しぶりに自らが聞くような感覚とどこか似ています。

取材に伺った日、今朝採ったばかりだという、肉厚でつやつやしたしいたけが庭先に干されていました。

「笹のいえ」の渡貫洋介さんと子嶺麻さん

蔦屋書店でのイベントの時に何を作ろうかと考えていた子嶺麻さん。

「ちまきはどうかな。しいたけ、もち米、ひじき、人参、大豆か里芋を入れて、竹の皮で包んで蒸す。冷凍庫の栗も入れられるといいんだけどな」
そう話すシネマさんは実に楽しそう。しゅんしゅんと音を立てる大鍋で蒸されるちまきは、美味しいに決まっています。

しいたけは、原木に駒打ちして裏山で育てたもの。
もち米はいただきもの、大豆は畑で収穫したもの。
里芋は、去年の収穫時に畑に転がった芋が芽を出した「ひとりばえ」。

身の周りにあるものや人との関係からいただいたものに少しだけ手を加え、ちょっと新しいものごとがうまれるような笹のいえの営みは、「この地でもずっと続けられてきたこと」と話す洋介さん。

 

 

土佐町に来て6年がすぎ、色々な思いも交錯するそうです。

遠くに住む両親のこと。
これからもこの場所を維持していけるのかどうか。
どこまでやれるのか、どこまでやるのか。

どこにいようと、どんな暮らしをしようと、それぞれの人が個別の複雑さももって生きているのだということをあらためて感じます。

洋介さんとの会話は、いつも頭の片隅にあるそういったことをあらためて考えるきっかけを与えてくれます。

 

 

蔦屋書店のイベントでは、千葉県にいた時に漬けた「10年ものの梅干し」も販売します。(本当は13年くらいたっているけど区切りがいいから「10年ものということで」と子嶺麻さん)

他には四方竹のキムチも。友人の畑のサツマイモと落花生の収穫を手伝った時に「四方竹持って行きや〜」とたくさんお土産に持たせてくれたのだそうです。皮をむいて茹で、干した四方竹のキムチ、楽しみです!

笹のいえから生まれた美味しいものたちを、ぜひ味わってくださいね!

料理研究家である子嶺麻さんの本の販売もあります。

 

*16日は「笹のいえ」の洋介さんと子嶺麻さんは滞在しますが、17日(日)は物販のみになります。

 

*「笹のいえ」の連載、最新記事はこちら。

稲刈りの風景

 

*高知蔦屋書店でのイベント詳細についてはこちらから。

11/16・17 とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店

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「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店(11月16日・17日開催)」出店者紹介

この記事は、2019年11月16日・17日に開催される「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店」に出店する土佐町の事業者さんたちを紹介するページです。イベント当日は、ここにご紹介していく土佐町の食べ物や木工品を製作販売している方々が集結します。みなさまぜひお立ち寄りください!

 

とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店イベントページ

 

 

季節の焼き菓子OriOri

「季節の焼き菓子OriOri」を営む仙田聡美さんの工房へ伺うと、木の机には、みどり色の新鮮なすだちがたくさん入ったカゴが置かれていました。「子どもの同級生のお母さんが、よかったら家で採れたすだちを使って、と分けてくれた」とのこと。すだちは塩漬けにしてクラッカーやスコーンなどに入れるのだそうです。

「季節の焼き菓子OriOri」という屋号は、“四季折々”という言葉から生まれました。

聡美さんの焼き菓子には、季節ごとのこの地の野菜や果物がたくさん使われています。

グラノーラの干しりんごは、土佐町の湖畔りんご園のりんご。
マフィンの巨峰は、土佐町のミシマファームの巨峰。
クッキーやグラノーラで使う米粉は、れいほく産のお米でできています。

 

イチジクのマフィンと巨峰のマフィン。中には豆腐入りのアーモンドクリームが入っています。

焼きたてのマフィンがオーブンから取り出された瞬間「わあ!」と思わず声が出ました。知り合いの人が採りたてを分けてくれたというイチジクが、マフィンのてっぺんでつるんと光ってとてもきれい。そして、なんていい香り!

自分の暮らしている場所に季節ごとの食べものがあって「たくさん採れたから持って来たよ〜」と分けてもらったり、野菜や果物を作った人の顔が見える環境はとてもありがたいと聡美さんは話します。

それはこの地で暮らしている喜びのひとつであり、強みでもあるのだなと感じます。

れいほく産米粉のグラノーラ

グラノーラに入っている干しりんごは聡美さんが作っています。土佐町の湖畔りんご園を訪ねてりんごを分けてもらい、薄くスライスし、空模様と相談しながら干すことで完成する干しりんご。お菓子の素材ひとつひとつに時間をかけ、販売できるかたちにするまでどれだけ試行錯誤を繰り返してきたのだろうと思います。

 

乳製品や卵を使わずにお菓子を作る聡美さん。出張販売やイベントなどでお菓子を販売することも多いそうですが、アレルギーを持ったお子さんのお母さんが、目の前に並んだお菓子を見て「こんなにたくさんの中から選べるなんてうれしい」と言ってくれたことがとても嬉しかったそうです。

「東京にいる時にオーガニックの食材を販売する会社で働いていて、真摯に食べものを生み出している作り手の人達とたくさん出会って、何かを作っている人ってかっこいいなぁと憧れの念を持ちました。まだお菓子作りもしていなかったし何を作りたいという思いもなかったけれど、いつか自分も何か作る仕事をしてみたいという気持ちはその時からだったと思います」

その時は気づかなくてもいつか振り返った時、実はあのことと繋がっていたのかと実感する瞬間があります。今、目の前にあることも、きっと未来のどこかに繋がっているのでしょう。

 

「お菓子を作っていると、誰かが作ったものをバトンタッチして受け取っている気持ちになる」
そう話してくれた聡美さんの言葉がとても心に残りました。

 

蔦屋書店でのイベントでは、イチジクのマフィン、巨峰のマフィン、米粉のグラノーラやスコーンなど、土佐町やれいほく産のものを使ったお菓子を色々持っていきたいとのこと。

「季節の焼き菓子OriOri」は11月16日(土)のみの出店になります。どうぞお楽しみに!

 

*マフィンに使われている巨峰を作っている土佐町のMISHIMA FARMさんの記事はこちらです。

MISHIMA FARM @高知蔦屋書店

 

*高知蔦屋書店でのイベント詳細についてはこちらからどうぞ!

11/16・17 とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店

 

 

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くだらな土佐弁辞典

えげらがらい

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えげらがらい

【形】喉がイガイガする

 

例:江頭はえげらがらい

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「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店(11月16日・17日開催)」出店者紹介

この記事は、2019年11月16日・17日に開催される「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店」に出店する土佐町の事業者さんたちを紹介するページです。イベント当日は、ここにご紹介していく土佐町の食べ物や木工品を製作販売している方々が集結します。みなさまぜひお立ち寄りください!

 

とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店イベントページ

 

Forest

以前ブライダルの仕事をしていた宅間宏治さんが転職を考え始めたのは、今から9年前。
次に何をしようかと考えていた時に頭に浮かんだのは「大工さんになりたかった」という小学生の頃の夢でした。
ハローワークで知った木工の仕事を始め、その4年後に独立。
「ものづくりがやめられなかった」という宅間さんは、生まれ故郷である土佐町で、工房「Forest」を構えました。

 

以前勤めていた場所で作っていたヒノキの一枚板の製品は、落とすとあっという間に割れてしまう。せっかく作ったものを長く大切に使ってほしいと、どうしたら丈夫なものができるのか試行錯誤を始めました。

宅間さんが注目したのは竹。高知産の孟宗竹です。

竹を幅2,5センチ、厚さ4ミリに切ると定規のようなかたちになります。その面同士を貼り合わせていくことで竹の厚い層を作り、その側面からスライスしてできた板を作って商品を製作しています。この作業はとても手間がかかりますが、こうすることで落としても割れない丈夫なものができるそうです。試しに持たせてもらいましたが、ずしりとした重みがありました。

板にするために使う竹の面積は一枚板の二倍以上。竹の根元を使うか、葉先を使うかによっても強度は違うそうです。「葉先の方が硬い」と教えてもらった時は驚きました。

 

高知市内のホテル城西館に皇室の方々が宿泊する際、使われる竹のコースター

 

竹のしずく型イヤリング。ピアスもある。ピンクのスワロフスキー・クリスタルが埋め込まれている

 

お客さまからこんなものを作って欲しいと頼まれたものを作り始め、目の前にかたちとなって現れた時には「よっしゃあ!」と膝を打つ、と宅間さん。

「作れるか作れないかは自分との勝負、自分との競争。人間っていうのは想像できたものは絶対かたちにできるはずや」

その思いが宅間さんの信念です。手渡す時にお客さまが喜んでくれる顔を見るのが嬉しい、と話します。

「お客さまは、その商品ができるまでの苦労は知らない。当たり前のようにできると思っている。だからこちらも当たり前のように作ってその思いに応えないといけない。やってみて赤字になる時もあるし、しんどい時もある。でもそれも自分のスキルになるんやから」

その経験を積み重ねることで色々なことができるようになる、と話してくれた宅間さん。自分のアイディアと行動で道をつくってきた人の強さを感じました。

 

宅間さんは、東京日本橋の三越での出張販売や、土佐町小学校での授業なども行なっています。作業場の壁には、子どもたちが書いたお礼のメッセージが大切に飾られていました。

「ここが自分にとっての故郷だから。結局帰ってこれるのはここしかない。自分の子どもたちにもそう思ってもらえたら」

 

蔦屋書店のイベントでは、ぜひ宅間さんの竹の製品を手にとってご覧いただけたらと思います。

細部に施された工夫を、多くの方に知っていただけたらうれしいです!

 

11/16・17 とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店

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「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店(11月16日・17日開催)」出店者紹介

この記事は、2019年11月16日・17日に開催される「とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店」に出店する土佐町の事業者さんたちを紹介するページです。イベント当日は、ここにご紹介していく土佐町の食べ物や木工品を製作販売している方々が集結します。みなさまぜひお立ち寄りください!

 

とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店イベントページ

 

MISHIMA FARM

山中敏雄さん・こずえさん夫婦が営む土佐町の小さなワイナリー、ミシマファーム。

今から60年前、こずえさんのお父様である山中義雄さんが植えたぶどうの木々がミシマファームを支えています。敏雄さんとこずえさんが結婚してから「たとえ一粒もぶどうが実らなくても、化学農薬・化学肥料は使わない」という約束のもと、土を作り、苗を植え、ぶどうの栽培を行いながらこの場所を守り続けて来ました。

 

義雄さんが亡くなり、あとを引き継ぐ決心をしたこずえさん。ぶどう園を継いだばかりの頃は、ぶどうの収穫・出荷が追いつかず、実ったぶどうの9割を腐らせてしまっていたそうです。

これからもぶどうを育て、食べていくことができるのだろうか…。ぶどう園を守っていくことができるのだろうか…。

悩む敏雄さんとこずえさんを日々農園に向かわせたのは、先代の義雄さんの存在でした。

高知では栽培不可能と言われていたぶどうを育て上げた義雄さん。そのぶどうの木を無下に切り倒せるかと言ったらそれはできない。この場所で自分たちに何ができるかと試行錯誤する中で生まれたひとつの思いがありました。

「たとえ房のほとんどが食べられない状態になっていたとしても、ひと粒、ふた粒だけでも収穫できるものがあればそれを大切に使いたい。せっかく作ったぶどうを一粒たりとも無駄にしたくない」

「ワインを造ろう」

これが、高知県初のぶどうを使ったワイナリー、ミシマファームのスタートでした。

 

 

ワイナリーはただいま2年目の醸造真っ最中。

「ワインを造ることは、この家をずっと紡いでいくという中のひとつのチャレンジ。小さい農業の規模でも、こうしたらうまくいくんじゃないかと試行錯誤し、諦めずにチャレンジする姿を見てもらいたい。次の世代に手渡す時に、農業をもっと可能性のあるものにしていきたい」

「毎年、ワインの味は変わります。ぶどうの味も変化するので、毎年同じ味のものが作れるとは思っていない。このワインができるまでの経緯を思い浮かべながら飲んでもらえたらうれしい。ワインの持つものがたりを感じてもらえたらと思っています」

と2人は話します。

 

ワインを通じてミシマファームを応援してくれる人たちがこの場所を訪れることができるよう、隣接する古民家「地蔵庵」での宿泊とぶどうの収穫体験ができる仕組みを考えているそうです。

 

蔦屋書店のイベントでは、土佐町・ミシマファームで生まれたワイン「土佐ぶどう酒」を販売します!

自家栽培ぶどう100%のワインをどうぞお楽しみに!

 

11/16・17 とさちょうものがたり in 高知蔦屋書店

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