とさちょうものがたり

 

 

山の人、町の人。先祖代々住む人、都会から越してきた人。猟師さん、農家さん、森の人、職人さん、商店さん、公務員…。

人口4,000人弱の土佐町にはいろいろな人がいて、いろいろな人生があります。

土佐町のいろいろな人々はどんな本を読んでいるのでしょうか?もしくは読んできたのでしょうか?

みなさんの好きな本、大切な本、誰かにおすすめしたい本を、かわりばんこに紹介してもらいます!

(敬称略・だいたい平日毎日お昼ごろ更新)

私の一冊

藤田純子

 

「金岡新聞」 金岡陸 飛鳥新社

 

「一日限りのパクチーフェス」最新情報です、ぜひご確認ください!

●2017年7月30日
●ざっくりスケジュール

料理セッション      13:00~
(パクチーハウスと一緒にパクチー料理!)
パクチーフェス      15:00~
佐谷恭 トークセッション 16:00~
(パクチーハウス東京店主)

●瀬戸コミュニティセンター
(〒781-3337 高知県土佐郡土佐町瀬戸658)
瀬戸川渓谷・アメガエリの滝より徒歩7分

●料金(料理)
大人  3000円
中高生 1500円
小学生  500円
保育園以下 無料

●飲み物は別料金になります。飲み物は持ち込みOKです。

●定員50名
*人数把握のため、以下に参加のご連絡をいただけると助かります。

●連絡先 080-6288-6534 (前田和貴)

●宿泊可・寝袋はあります。
*寝袋の数は限りがありますので、宿泊希望の方は事前にお問い合わせください。

みなさまのご参加をお待ちしております!

私の一冊

和田亜美

「ほげちゃん」 やぎ たみこ  偕成社

嶺北高校カヌー部の挑戦

Vol.3 ラヨシュの話

さめうらダム湖

 

「しばらくしたら『じつは日本でコーチを探しているところがあるんだけど、行ってみないか』という連絡があった。

話を聞いたら、競技レベルはそれほど高くない、高校の生徒たちに教えてくれという。

私もコーチ1年生みたいなものですし、スタイルが固まっている上級者よりも、まっさらな初心者のほうが素直に言うことを聞いてくれるだろうし、教え甲斐もある。

高知県のこと、嶺北のことは何も知らなかったけど、一も二もなく日本行きを決めましたね」

こうして元世界チャンピオンが、嶺北にやってくることになったのだ。カヌーを愛する大男のフットワークは極めて軽い。

 

「水に恵まれた嶺北はカヌーのための環境はそろっている」

嶺北での拠点となる土佐町に居を構えたラヨシュは、さっそく早明浦ダムにハンガリーから持ってきたカヌーを浮かべ、力強くパドルを漕いだ。

「カヌーは水がなければ始まらないスポーツですが、嶺北にはダムがあって川がある。水に恵まれた嶺北はカヌーを練習する環境はそろっていますね。

嶺北高校の生徒たちだけでなく、いずれ子供たちのカヌー教室を開けたら楽しいでしょうね。

そうやって徐々にカヌーに親しんでくれる人たちを増やしていけたらいいんじゃないかな」

昨年のリオ五輪男子カヌーカナディアンシングルスラロームで日本人初の銅メダルを獲得した羽根田卓也選手がいるように、東アジアにおける日本の競技レベルは決して低くはないが、いかんせんヨーロッパに比べると絶対的な選手層が薄い。

老若男女を問わずカヌーを楽しめる環境が整備され、また指導者にも恵まれたヨーロッパと日本とでは、競技人口に差が生じるのは致し方がない。

だが、ラヨシュが言うように、子供たちが水に親しみ、カヌーに触れる機会が増えることによって、いずれは強豪国に肩を並べる日がやってくるかもしれない。

 

 

「とにかくカヌーを楽しむこと。まずは楽しさを知らなければ、ハードなトレーニングをやる気になんてならないでしょう。もしも今後、本格的に選手を目指す子供たちが出てくれば、私も喜んでサポートするつもりです」

嶺北高校カヌー部の生徒たち、とりわけ今年4月に入部した1年生の多くは、カヌーを漕ぐのはうまれて初めてという初心者だ。

ラヨシュを通じてカヌーの楽しさを知ることが、最初の一歩となるのだろう。

「ハンガリーから家族を呼び寄せる予定ですし、私も嶺北の一員になるつもりでチャレンジしていきます」

ハンガリーからやってきた元世界チャンピオンと、カヌー初心者の嶺北高校の生徒たち。彼らはこの嶺北にどんな変化をもたらしていくのだろう。

文化とは一朝一夕でできあがるものではないが、嶺北高校カヌー部がその礎となることは疑いようがない。

(敬称略)

つづく

文:芦部聡 写真:石川拓也

書いた人:芦部聡

1971年東京都生まれ。大阪市在住。『Number』『NumberDo』『週刊文春』などに寄稿し、“スポーツ”“食”“音楽”“IT”など、脈絡なく幅広~いジャンルで活躍しているフリーライター。『Number』では「スポーツ仕事人」を連載中。

 

私の一冊

藤田英輔

 

「仙人料理の本」 川村昇陽  高知新聞社

 

私の一冊

川田康富

「路上」 ジャック・ケルアック 福田実(訳)

私の一冊

矢野信子

「こどものとも まゆとおに」 富安陽子(文) 降谷なな(絵) 福音館書店

私の一冊

和田亜美

「赤い蝋燭と人魚」 小川未明(作)いわさきちひろ(画) 童心社

私の一冊

川田康富

「犬も歩けば  ナナオ サカキ詩集」 ナナオ サカキ 野草社

私の一冊

藤田純子

 

「花火の図鑑」 泉谷玄作 ポプラ社